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2020年07月25日
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カテゴリ:国内旅行365

こんにちは。

 

今回も、4月発売の最新刊 「​​おもしろ歴史ウォーキング 最新関東編​​​」からのネタです。



 

ご紹介するのは、第7章の『 東京近郊のラビリンス、北総線沿線の歴史・絶景スポットを歩く 千葉県松戸市・市川市 』

 

諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。

 

すべての記事は、​こちらですよ。

 

是非、本書もご覧いただければ幸いです。

 

ちなみに記事は、201912月に行った時のもの。取材した頃のように、何の心配もなく出歩ける日が返ってくることを祈っています。 

 

 

1.住みやすさで人気上昇中の北総線沿線

 

 今回は、千葉県松戸市から市川市にかけて歩きます。

 

 松戸や市川は歴史スポットが豊富にあってたまに出かけるのですが、まだ行っていない場所があるのですよ。

 

 それは、北総線沿線。

 

 ちなみに北総線とは、東京都の京成高砂駅から千葉県の北部を横断して、終点の印旛日本医大駅まで続いている路線です。

 

私がよく利用している都営地下鉄と接続しており、行くのに便利はいいのですが…。

 

 京成やJRが走っている場所は二度、三度と訪れているのに、なぜ、空白地帯が生まれてしまったのか。

 

 そのココロは、結構運賃が高いから。

 

 私の住んでいるところから片道で軽く1000円を超えるのです。同じ運賃なら、もっと遠くへ行くことができるのですよ。

 

 でも、沿線にある印西牧の原駅周辺は、住みやすさランキングで1位になったことがあるらしい。

 

沿線に見所でもあれば行ってもいいのだけれど、と思っていました。

 

 少し前になりますが、都営地下鉄の駅で「ほくそう」という小冊子を見つけたのです。無料なので、条件反射で手が出てそれを読んでみると、ありました、ウォーキングコース。

 

 北総線の秋山駅から松飛台駅まで、約11キロ、所要時間2時間20分のコースですと。

 

 こりゃ、お手頃だし、コースを見ると神社仏閣、遺跡、そしてなんとお城までトッピングされている。

 

 これは、行くしかないですね。私の脚力なら、さらにその先の大町駅まで行けそう。

 

 …ということで、年末近くの肌寒い日に出かけることにしました。

 

都営浅草線からそのまま京成線へ乗り入れ、京成高砂駅で降り北総線に乗り換えます。

 

 地下鉄から直接終点の印旛日本医大まで走っている電車もあって、ルート選択はなかなかややこしい。

 

 これは間違える人もいるだろうなと思いましたが、私は無事、目指す秋山駅に到着。



  

 ホームを歩いていると、おじさん2人に呼び止められました。何でも、柴又まで行くつもりが、迷ってしまったらしい。

 

 いつまで乗っても着かず、だんだん郊外へ向かっているようで不安になって降りたのですか。

 

 目が泳ぎ、映画で見る寅さんの舞台とは似ても似つかぬ風景に戸惑っている様子がありありでした。

 

 京成高砂駅で京成線に乗らず、北総線に乗ってしまったみたい。

 

 高砂駅まで戻ったほうが良いと言うと、2人は肩を落としてトボトボと反対側のホームへ向かうのでした。

 

 駅前は、大きなマンションが建ち、東京近郊の典型的なベッドタウンの雰囲気。あまり商店はないなと思いましたが、少し歩くと新しくできたスーパーやドラッグストアがあり、買い物に不便はないだろうなと思いました。

 

2.迷宮の地図のようなウォーキングガイド

 

 小冊子の地図を見ながら、まず向かったのは春日神社。


 

 古くて急な石段を上がると、趣のある社殿がありました。


 

 この近所に春日神社が多いのは、昔、この近くにあった下総国の国府に赴任した都の役人がそのまま土着し、都で彼らが崇拝していた春日神社を祭ったのが始まりとか。

 

 1000年以上前にも、Iターンがあったのですね。生まれた土地に対する愛着は当時の人たちも強かったのでしょうか。

 

 そんなことを思い、小冊子を読みつつ、次の目的地を目指します。

 

 それにしてもこの小冊子。

 

 地図はあるのだけれど、市街図のようにいろいろな目印が書かれていないのでわかりづらい。

 

 それをサポートする意味で、地図に文章が書き込まれている。

 

 たとえば…

 

『参道を進み、五差路を右斜め前の道に入り、大通りへと出たら右折し、高校正門先の横断歩道を渡る』

 

 うう、国語の読解力が試されているような。

 

 これは、どう読み解けばいいのだろうと、立ち止まって考え込みました。

 

 もっとも、海賊キッドの宝探しみたいで楽しかったですけどね。

 

3.川が流れていない場所にある橋をさがせ

 

 でも、次の文章には困りました。

 

『突き当たり手前のT字路を左折し小路へと入り、小橋を渡り、坂を上る』

 

 この言葉通り進んだつもりが、地図と実態とが全然適合しない。

 

 ひぃぃぃ、早くも迷子ですか。

 

 あせるな、こういうときこそ、冷静になるのじゃと、自分を励まして、文章から地理的状況を推理しました。

 

 小橋があるってことは、川が近くに流れているはず。それに坂があるということは高台もなければならない。

 

 その二つの条件を満たす場所が、この近くにあるかどうか探せばよいのじゃ。

 

 …と探したけれど、どこにもないっす。

 

 第一、住宅街の真ん中でどこにも川なんて流れてないよう。

 

 仕方なく、地図と現実がマッチすると思われる場所まで戻ることにしました。

 

 そしてもう一度、さきほどの文章を読み解いて、自分が思い違いをしていることに気づいたのです。

 

 私は、突き当たりのT字路を左折してしまったのですが、正しくは突き当たり手前のT字路を左折するのですな。

 

 その条件で探すと、ありました。T字路と小路が…。

 

 そしてそこを進んでいくと、おお、これが小橋ですか。



 確かに、「小橋」だけど、個人的に思い描いていたイメージとはかなりの隔たりが…。

 

 ホントに日本語の表現って、難しいですね。

 

 それにしても、何でこんな小さな窪みに橋を架けたのでしょうか。そう思って、よくよく見ると、かつて小川が流れていた痕跡が。

 

 小川を暗渠にしたものの、橋はそのまま残したのかもしれませんね。

 

 耳を澄ますと、今でも、水がさらさら流れている音が聞こえました。

 

 やっと、コースに戻れたと喜んだのも束の間、また次の目的地がわからなくなってしまいました。

 

4.広島の厳島神社のミニ鳥居が印象的な神社がある

 

 それでも、目印となる高校が地図に書き込まれていたのでなんとか、その隣にある厳島神社に到着。



 厳島神社といえば、安芸宮島の厳島神社が有名ですが、そこは平家一門の守護神としても有名ですな。

 

 そういえば、広島の厳島神社の鳥居を小さくしたような形ですね。



 なぜ、関東に平氏が、という疑問もわきますが、関東にも平氏のスーパースターがおられるのでした。

 

 それは、承平天慶の乱の立役者である平将門。

 

 この地域は、平将門にまつわる伝承が今も数多く残っているのですね。真偽のほどはわかりませんが、この厳島神社も、平将門にゆかりの神社ではないかと考えられているらしい。

 

 平将門については詳しくないのですが、朝廷に反旗をひるがえして、関東一円を手中に収めた平安時代の武将だという記憶があります。独立国を立ち上げようと画策したものの、平貞盛や藤原秀郷らによって討死した悲劇のヒーロー。

 

 ずっと前の大河ドラマ「風と雲と虹と」で、若き日の加藤剛が将門を演じてかっこよかったという記憶がありますね。

 

 比較的新興の住宅街だと思いきや、こんな古い歴史があるとはすごいです。

 

 この辺りの場所は、湧水地としても有名らしい。

 

 境内には、水量豊富な池がありますが、もう少し、きれいだと良いのですが…。テレビ番組の「池の水ぜんぶ抜く」に決まったら、手伝いに行こうかな。

 

5.単独の貝塚としては日本で一番規模が大きいと言われる曽谷貝塚

 

 そして次に向かったのは、もっと古い歴史がある場所なのですが、またしても迷ってしまいました。

 

(以下、「​おもしろ歴史ウォーキング 最新関東編​」に続く)

 

 このあと、闇雲に歩き回って探すのでなく、街並みの違いに着目。そこから、街の成り立ちを推理することで、ラビリンスからの脱出に成功したのでした。

 

 あとで気が付くと、脱出ルートは、松戸市と市川市の境界線だったみたい。

 

 苦労して行きついた曽谷貝塚は、驚く景色が広がっていました。

 

 貝塚からあふれ出した貝殻が、畑の土と一体となって白っぽく見えるのですよ。

 

 原っぱの下にはとてつもない量の貝が埋まっているのかも。

 

関東の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、​​こちら​​をご覧いただければ幸いです。

 

​​おもしろ歴史ウォーキング 最新関東編​​」




 

(参考)

目次より

第1章 絶景とスリルに満ちた駅伝歴史ハイクで、エメラルドの伝説に挑む 埼玉県小川町
 1.新春恒例の駅伝ハイクin埼玉県小川町 
 2.第1中継所は、名前負けしない眺望の金勝山
 3.第2中継所は、エメラルドグリーンの天王沼
 4.過去を思い出す薄暗い杉林を貫く九十九折りの山道
 5.第3中継所は、360度の大パノラマの官ノ倉山と石尊山
 6.フィールドアスレチック好きにはたまらない鎖場がある
 7.第4中継所は、埼玉県最大級の方墳・穴八幡古墳
 8.駅伝ハイクのゴールは、住宅地に奇跡的に残る中城跡

第2章 美しい花々と緑にあふれる智光山公園と日本三大夜戦にも関わった柏原城を歩く 埼玉県狭山市
 1.広大な芝生広場とさまざまな花に出会える狭山稲荷山公園
 2.大河ドラマの名シーンを今に伝える影隠地蔵
 3.53.8ヘクタールの敷地に、動物園や植物園などの施設が点在する智光山公園
 4.花菖蒲園と都市緑化植物園は、美しい花々と緑がいっぱい
 5.関東管領・上杉憲政が半年間も陣を敷いた柏原城
 6.北条氏飛躍のターニングポイントになった三ツ木原古戦場跡

第3章 航空の町・所沢は、飛行機やヘリコプターだけでなく、伝説や歴史スポットもいっぱい 埼玉県所沢市
 1.日本の航空発祥の地・所沢
 2.南北朝時代の武将の伝説が残る薬王寺
 3.春には見事な桜並木が楽しめる東川沿いの遊歩道
 4.関東一の木造閻魔像がある長栄寺
 5.日本初の航空機専用飛行場の跡に作られた所沢航空公園
 6.50ヘクタールの広さの園内に、航空関連のアイテムがいっぱい
 7.歴史的な飛行機やヘリコプターが満載の所沢航空発祥記念館
 8.戦後初であるとともに、唯一の国産旅客機YS-11

第4章 鎌倉時代から続く栃木の名門・小山氏ゆかりの城跡、神社仏閣を歩く 栃木県小山市
 1.都心からのアクセスが良く、魅力的な歴史スポットが満載の小山
 2.小山氏の菩提寺であり、境内に残る土塁や空堀が見事な天翁院
 3.藤原秀郷の子孫といわれる名門小山氏の居城・小山城
 4.戦国オールスターキャストの小山評定所跡と将軍家の宿泊所であった小山御殿
 5.須賀神社と思川沿いの散歩道
 6.小山氏の本拠地になったこともある国の史跡・鷲城
 7.今も土塁が残る小山氏の城館・神鳥谷曲輪跡

第5章 観光スポットとしての期待が高まる戦国の城のツートップ・津辺城と成東城 千葉県山武市
 1.山武市の呼び方を知っていますか?
 2.駅から歩いて行ける戦国時代の魅力的な城が2つも
 3.台風15号の被害で、さらに難攻不落になった津辺城
 4.倒木と複雑な縄張りに阻まれ、攻城戦に敗北
 5.訪れるたびに新たな発見がある成東城
 6.推定本丸と推定二の丸の謎

第6章 眺望バツグンの波切不動尊と「野菊の墓」の作者ゆかりの土地を歩く 千葉県山武市
 1.清水の舞台のような建物が目を引く波切不動尊
 2.天平、平安時代のもっとも有名な僧ゆかりの寺院 
 3.お参りするのを忘れるほどの見事な眺望
 4.日本初の天然記念物に指定された食虫植物群落がある
 5.名作の主人公の銅像が印象的な伊藤左千夫記念公園
 6.野菊の墓の雰囲気を今に残す伊藤左千夫の生家
 7.野菊の墓の作者の意外な前職に驚く山武市歴史民族資料館

第7章 東京近郊のラビリンス、北総線沿線の歴史・絶景スポットを歩く 千葉県松戸市・市川市
 1.住みやすさで人気上昇中の北総線沿線
 2.迷宮の地図のようなウォーキングガイド
 3.川が流れていない場所にある橋をさがせ
 4.広島の厳島神社のミニ鳥居が印象的な神社がある
 5.単独の貝塚としては日本で一番規模が大きいと言われる曽谷貝塚
 6.畑や原っぱに、縄文時代の白い貝殻が散らばる

第8章 平将門伝説に彩られた土地と尾瀬の湿原をイメージできる大町公園を歩く 千葉県市川市 
 1.平将門にまつわる伝承とゆかりのお寺
 2.万葉集にちなむ植物が楽しめる市川市万葉植物園
 3.さまざまな古刹にみられる現代との接点
 4.平将門築城伝説もある戦国の城・大野城
 5.ダウンタウンの「笑ってはいけない」に似た伝統行事がある駒形大神社
 6.動植物園、アスレチックなど魅力満載の大町公園
 7.尾瀬の湿地帯の木道を歩く気分が味わえる

第9章 クレヨンしんちゃんだけじゃない! 歴史スポット満載の宿場町・粕壁を歩く 埼玉県春日部市
 1.日光道中四番目の宿場町・粕壁
 2.江戸時代の粕壁宿にタイムスリップできる春日部市郷土資料館
 3.歴史アイテムを堪能できる宿場町そぞろ歩き
 4.巨大なモニュメントとライトアップが楽しい古利根公園橋
 5.南北朝時代の非業の武将、春日部重行の墳丘が残る最勝院
 6.春日部氏の居館跡に建つ春日部の総鎮守・八幡神社

 







最終更新日  2020年07月25日 13時25分28秒
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