2009/09/05(土)12:08
楽園にて
わが街には平和と友情の象徴として世界平和祈念聖堂というカトリック教会がある。
原爆で亡くなった方々を弔い、全世界が友情でつながり平和でありますようにとの
思いのもと、その思いに賛同した多くの国の人々の寄付によって建立されたとのこと。
また、教会の祭壇やステンドグラス、扉や鐘、パイプオルガンなどが多くのものに世界
各国から寄贈されたものが使用されており、まさに全世界の友情が集結された教会である。
この地で合唱を始めて、これまでになにかとこの教会に関わる機会が多くあった。
パイプオルガンコンサートやアカペラコーラスコンサートは何度か聴きに来て響きの美しさ
に感動したり、8/5の原爆祈念追悼ミサでは聖歌隊の一員として、多くの信者さんの祈り
の場に参加させてもらった事もある。また、我々夫婦は信者ではないにも関わらず、この
教会で結婚式を挙げさせて頂いた。このように自分にとってこの教会は音楽、コーラスを
通じた楽しい思い出がたくさん詰まっている場所であった。
今日、職場合唱団のメンバーと聖歌隊として歌ってきた。これまでと全く違い悲しく、
やりきれない気持ちに包まれて...。もう一緒に歌うことのできなくなった彼の無念さ
を想い、ご冥福を祈りつつ。最後はみんなでIn Paradismを歌いながら見送った。あまりの
悲しさに音程などメチャクチャ。「あの~ここの音程、なんかおかしいんですが」って
きっと彼から指摘されてるよ。
前月やったカルテット録音に彼の歌が残っている...。楽しそうに歌いよるね。