2010/12/14(火)01:24
1212
去年の1212は初めて演奏会を開いたっけなぁ、などとしみじみ思い出し、
遠い昔のような、逆にあっという間の1年のようにも感じ、よくわからんね。
今年の1212はグレゴリアン・チャントな1日でした。
エリザベトシンガーズの定期演奏会。今回はグレゴリオ聖歌の大家、片山みゆき先生を迎えてのグレゴリオ聖歌三昧なプログラム。
CD数枚は持っているものの、生で一度のこんなにたくさんの聖歌を聴くのは初めてかも。
I 聖母マリアへの讚歌 《クレゴリオ聖歌》
Alma Redemptoris Mater
Ave Regina caelorum
Regina caeli
Salve Regina (各曲、簡素旋律と荘厳旋律による)
II 待降節・降誕節のミサ固有文による聖歌より 《グレゴリオ聖歌》
Rorate caeli desuper (待降節 第4主日のミサ 入祭唱)
Ave Maria ( 〃 〃 奉納唱)
Dominus dixit ad me (降誕節 夜半のミサ 入祭唱)
In splendoribus sanctorum ( 〃 〃 拝領唱)
Puer natus est nobis ( 〃 日中のミサ 入祭唱)
III Conditor alme siderum 《T.L.de Victoria》
IV New Gregorian Chant for Mixed Choir & 6 Glass Harmonicas
TEMPUS ADVENTUS 《新実徳英》
片山みゆき先生の流れるような、音を紡ぐような指揮で15人のシンガーズが一糸乱れず
絹のような音色で旋律を生み出されていき、客席中央ど真ん中で聴いていて何度か意識を
失いかけました。(^^;)音程、音質、フレーズ処理、息遣いのどれも自然に合わせられてて
素晴らしい演奏でした。
4ステの新実徳英さんの曲は現代のグレゴリア聖歌で、グラスハープと一緒に不思議な
音楽を作り上げられました。それにしてもグラスハープって面白いね。ワイングラスを
洗った後にグラスハープにして遊んだことはあるが、きちんと調律されて楽器として使われ
るなんて面白い。グラスの繊細な音に負けじと繊細な声で歌われ、うまく調和していて
すごい。願わくば空調の音を気にならない程度まで絞っておいてもらえると有難かった
のになぁ。
などと考えながらも、ひたすら睡魔と格闘しながらの心地よい音楽漬けの1時間半でした。
今回の演奏会場は程良い響きがあり良かったけど、できたらグレゴリア聖歌はあと2~3秒は
残響が欲しいところだねぇ。響きのよい教会で一度グレゴリア聖歌を聴いてみたいものだと
思った。