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テーマ:いまさら、ビートルズ。(617)
カテゴリ:音楽・映像メディア
以前までは隣市だった加賀市がビートルズの元プロデューサー、ジョージ・マーティン氏を招いたことがあります。びっくり仰天です。さすがは加賀市、すごいなあ。
じつは、山中でも20年ほど前、ジョージを呼ぶ計画があったのです。といっても、こちらのほうは同じジョージでも、ジョージ・ハリスン。バリバリのビートルです。そして、その壮大な計画をひそかに温めていたのが、実はこの私です。4人の中では影が薄く、演奏も作曲も決して上手とはいえない彼に、ついつい肩入れしました。ですから、中学生の頃 White Album の While My Guitar.. を聴いたときは「おおお、す、すごいじゃないですか。前作の Within Youとはえらい違いや。おまえもやればできる」 と、訳の分からないことを口走ったものです。それはともかく、他の人に納得してもらうにはそれなりの論拠が必要です。 ジョージを選んだ理由 1)ポールは麻薬所持で入管とトラぶっている上、大金を吹っかけそう 2)リンゴは日本のCFにボチボチ声がかかり、やはりギャラが高そう 3)ジョンはすでに他界している ゆえに4-3=1(ジョージ)・・ よしよし、これでOK。 そこに千載一遇のチャンスが訪れました。ある組合の創立何周年かの企画イベントに、有名人を招こう、という話が持ち上がったのです。上層部の方々は漫才師の「いとしこいし」だ、それともウクレレ漫談の牧伸二、いや若者を呼ぶには今が旬の横山ホットブラザーズ・・などと言っています。私は思い切って発言しました。 「山中を訪れた文人ボッキャクの中でピカイチは松尾芭蕉。この吟遊詩人に比肩するのが、ジョージ・ハリスンです。ここは皆さん、彼に決めましょう」 すると、幹部の人たちは怪訝な表情で互いに顔を見合わせ、そのうちひとりが尋ねました。 「だれや、それ?」 があーーーん! ジョージ・ハリスン知らんのか? この人たち。ウソやろ。 私の夢はこの一言で頓挫しました。今から彼について語るとなれば、最低6時間は必要です。少なくとも Something と My Sweet Lord だけはフルコーラス聴いてもらわねばなりません。絵に描いたような企画倒れでした。 今から思えば、若気の至りというか、身の程知らずというか、お恥ずかしい限りです。でも、もし彼が間違って山中に来ていたら、私はなんて声をかけただろうか? 「ようジョージ、パティは元気か? 新作アルバムが不発だって? そんなの気にするなよ。ここは気分転換。見ろ、この新鮮な緑。インドもいいが、ヤマナカだって捨てたものじゃない。それにしても、相変わらずタバコが多いな。体に良くないぞ。一緒に禁煙しないか」 ふと私は思いをめぐらせます。私もタバコがやめられ、ジョージもガンで落命せずにすんだかもしれない。一瞬の馬鹿げた妄想ではありますが、これくらいバチはあたりませんよね。 何はともあれ、天国のジョージ・ハリソン、どうか安らかに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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最後になって才能が開花しました。 私もある企画ものでジョージに扮する機会があり、光栄でした。 http://plaza.rakuten.co.jp/binbokuji/diary/200912070000/ (2010年01月06日 13時57分54秒) |