左らく天

2008/02/19(火)15:51

ホワイトアルバム40周年

音楽・映像メディア(56)

 ビートルズの2枚組アルバムが私の住む田舎に入荷したのは1月半ばでした。意を決し、お年玉をはたいて買った音楽少年の何人かは、針を落とすなり「あ、外した」と感じたのではないでしょうか? 全体的に前作の楽しさや盛上り感がまったくありません。今思えばビートルズのアルバムというより、ビートルx4のソロ・オムニバスだった感が強いのですが、何せ40年前のこと。当時の子どもには分りませんしね。でも、じっくり聴くと、よさが伝わってくる、不思議なアルバムです。Martha My Dear 、Blackbird 、Honey Pie など、ポールのうまさが目立つアルバムですが、特にWhile My Guitar にはシビれました。こればかりはその後のジョージの大ブレイクを予感させる曲です。ところで、曲の冒頭に「えいよっ!」 という声が入ります。『「ええい、クソっ!」という意味で、Bungalow Bill のアウトロ』と解説しているコラムもありますが、これはジョン自身、ヨーコから習い覚えた純粋な日本語です。クラプトンに助けてもらったとはいえ、ボロクソに言われていたジョージに「いよっ、頑張れ、大将」とエールをおくっているのです。ジョン本人に聞いたのですから、まちがいありません。

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