2015/01/01(木)05:31
無謬
新年の瞬間を起きてすごした興奮のせいか、なかなか眠らなかったチビ達もやっと寝たようだ。
雪がうっすらと道を覆っている。
スティーヴン・キングの小説に「死のロングウォーク」という物語がある。
100人の少年が歩き続けるレース。
遅れたものが撃ち殺されて、最後に残った人間が優勝という、いたってシンプルな物語。
レースの優勝者は好きな賞品を貰えることになっている。
物事の勝敗というものは、失ったもの得たものの違いによって決まるもの。
だから自分の勝ちの目はもうない。
最後まで歩ききったその先に何かを貰っても、失ったものには遠く及ばないから。
昨年は大きく躓いた。
でも、そのおかげで懸案であったある案件をしっかりとまとめる事ができた。
金額でいえば1ケタ違う話になるので、これだけで言えば差し引きで勝ちになるんだろう。
でも違う。
やはり自分に勝ちなんかない。
勝ちどころか、ゴール自体がない。
あるのはいつか強制的に来るゴールだけ。
人生は人と比べて勝った負けた、というものではないと自分は思う。
長かろうと短かろうと、自分が納得いったかどうか。
ただその1点だけだと思う。
ゴールにたどり着いたときに、納得ができてない自分がいるのがわかる。
でも、歩かないといけない。
どこに向かって?
この小説のランナー達もそう。
優勝しても勝者にはならないことを皆知っている。
得るものよりも失うものの方が、はるかに大きい事を分かっているから。
まあ、埒のあかない話はこれぐらいにしよう。
自分の人生に興味がないんだから、解決する何かが見つかる道理もない。
とりあえず2015年は、この辺の何かを探す年ということにでもしとこうか。