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中国人の姓が、「張」など1文字から、音訳して10文字の漢字に置き換えたチベット族の「?爾川扎木蘇他爾只多(フォルチュァンザムスタルジド)」まで、2万3813種に及んでいたことが、政府系シンクタンク中国社会科学院の研究者らの調査で明らかになりました。
中国紙、南方日報(電子版)が10月6日付けで伝えたところによると、同調査は「中国姓氏大辞典」(江西人民出版社)として出版されました。 「中国姓氏大辞典」は、中国社会科学院の袁義達研究員と中華文化促進会の邱家儒副主席が40年の歳月ををかけて編集しました。 「中国姓氏大辞典」は漢字の姓2万3813種を収録しており、うち7000種強は現在も使われているそうです。 中国人が「世襲制の姓」を使い始めたは約5000年前、一方で、中国では李・王・張・劉・陳・楊など、特定の姓を持つ人が極端に多い特徴があります。 最もよく使われている「陳」「王」など、トップ100種の1文字の姓で人口の約85%を占めています。 また、上位100位のうち、32種は華北地方に多く、2種は東北地区、19種は上海周辺の華東地区に多いなど、地域差もあるそうです。 曹、魏、薛、石、白、康などは西北地区の東部に多く、中央アジアから来た民族と密接な関係があるとみられています。 また、中国人は古くから、柴・米・油・塩・醤・醋(酢)・茶の7種を生活に欠かせない物資として挙げてきましたが、すべて「実在する姓」だそうです。 なお同書は、いわゆる少数民族の姓も漢字表記して「中国人の姓」として一律に扱っています、そのため、中国で最も長い姓はチベット族にある「?爾川扎木蘇他爾只多(フォルチュァンザムスタルジド)」という10文字の姓で、画数が最も少ないのはリス族にある「一」との姓と結論づけています。 2文字の姓は「司馬」など9012種、3文字が4850種、4文字が2276種、5文字が541種など、最多の10文字は1種のみです。 3文字以上は中国政府が55種類に分類した少数民族がほとんどですが、漢字とはそもそも縁の薄い民族が多いため、発音を漢字化して表記する点で無理が出ています。 日本には約30万種類の姓が存在しているそうですが、それに比べると人口が日本の10倍以上ある中国で、現在約7000種強の姓で人名を表記しているというのは、ある意味すごい事だなと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年10月07日 21時24分38秒
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