市長さんからの 回答書
. 6月11日に提出した、ごみ処理に関する市長さんへの 質問書に、6月5日付けで次のような ご回答を いただきました。 市民財政研究会 清水ゆり子 他一同 様 東村山市長 渡 部 尚日ごろより、市政にご理解とご協力を賜り感謝申し上げます。さて、この度いただきました「ごみ処理に関しての質問書」につきまして、別紙のとおり回答いたします。なお、回答内容につきましては、別紙担当課までお問い合わせください。今後も、市政へのご意見やご提案をお待ちしております。ごみ処理に関しての質問書(回答) 1、ごみ有料化によって、ごみ量は どれ位、減りましたか? (回答)有料化は平成14年10月より実施いたしました。有料化実施前の平成13年度を基準に比較しますと、平成13年度の総搬入量が48,988tです。(平成14年度は半年で通年ではないので対象から除きます)平成15年度は46,334tで、5.4パーセント減です。平成16年度は45,333tで、7.5パーセント減です。平成18年度は45,524tで、7.1パーセント減です。平成19年度は45,092tで、8.0パーセント減です。なお、この間の人口は5,295人の増となっています。(20年度は決算がこれからですので未公表とします。) 2、秋水園の現在の焼却炉は、プラスチックの焼却に対応するように建造されていますか? (回答)焼却炉は、発熱量と焼却炉の設計条件で建設されます。秋水園の焼却炉の設計条件の高質ごみの低位発熱量は、2,300kcal/kgです。秋水園に搬入されているごみの低位発熱量の実測値は、約2,000kcal/kg前後ですので、まだ、発熱量に余裕があり、プラスチックを混ぜて焼却することも可能と考えています。 3、焼却炉延命化工事について (1) 「21年度予算、8億4081.9万円のうち一般財源が220万円、耐震化工事に対する補助金が4000万円、残りが借金。22年度予算、7億9610.1万円のうち一般財源が210万円で、残りが借金です」…と、4月24日、秋水園の施設課窓口にて、口頭で伺いましたが、その通りですか?耐震化工事に対する補助金が4000万円としたら、予算書のどこに載っていますか?補助金ではなく、公共施設整備基金等からの取り崩しということはありますか? (回答)4,000万円は、耐震化工事に対する補助金ではなく、公共施設整備基金からの繰入金です。予算書の記載は、P559の「継続費についての支出予定額並びに事業の進行状況等に関する調書」欄です。 (2) 21・22年度総額16億3692万円の工事をするのに、市のお金である一般財源が430万円というのは本当ですか? 本当だとしたら、どうして、こんなに少ないのですか? (回答)一般財源としては432万円ですが、2年間で当初予算ベースとして15億4,600万円の起債を申請しています。償還期間としては、延命化期間と同じ10年間となり、後年度の負担として公債費に計上されていくことになります。 (3) 延命化工事により、平成32年度までの10年間、焼却炉の寿命を延ばす…ということですが、その先はどうするのですか? さらに延命化をするか、あるいは新炉を建設するかについては、いつの時点で決めるのですか? (回答)今回の延命化で40数年の稼動になりますので、その先の延命化は、難しいと考えています。焼却炉建設には長い時間がかかり、早い時期に新炉の検討を進める必要性から、次期、一般廃棄物処理基本計画で予定したいと考えています。 4、可燃ごみの約半分が生ごみということです。生ごみが半分も混じっていては燃えにくいと思うのですが、どのようにして燃やしているのですか? (回答)炉の立ち上げは、灯油を燃やして炉内を暖めて行きますと、自然にごみに着火します。その後は、ごみのエネルギーにより燃えて行きます。灯油を使うのは、着火時のみです。秋水園の焼却炉はストカー炉で、炉内は、乾燥段・燃焼段・後燃焼段の三段構造になっています。押し込み送風機より焼却の排熱空気(約200度C)を火格子の下から送風して、燃え易い状況にしてごみ焼却を行っています。 5、21・22年度の延命化工事費約16億3692万円の他に、21~32年度までの12年間で定期点検整備工事費が14億6963万円で、焼却炉にかかる工事だけで合計約31億円ということです。このうちの半分に当る15億5000万円余は、生ごみ焼却による炉への負担と考えてよろしいですか? (回答)焼却炉は、ごみを高温で焼却し、排ガスの温度を急激に下げるシステムなので、非常に過酷な環境での稼動となります。それゆえ、設備の磨耗や損傷が激しく、安定的に安全に焼却炉を稼動させるには、毎年定期点検整備工事が必要になります。ごみの組成分析では、生ごみが湿ベースで約40~50パーセント近く締めていますが、生ごみの混入割合が半分だからといって、生ごみによる焼却炉の負担が半分にはなりません。焼却炉を稼動するには、生ごみが混入しても、しなくても、相当の費用が掛かります。 6、学校給食や保育園の生ごみはどのように処理していますか? (回答)燃えるごみとして処理しています。 7、市営住宅で使用していた生ごみ処理機の購入費と処理能力を教えて下さい。その処理機は、市内に何機あり、何年間使用し、どれ位の生ごみ処理をしましたか?処理した生ごみをどのように使いましたか?公園に生ごみ堆肥を使ったことがありますか? (回答)購入費については当初実験として設置した経過により、購入費は負担せず、今まで保守点検料のみの負担です。しかし、年間の保守点検及び電気料は、平成19年度で73万円支払っています。1日当りの処理能力は約100kgです。処理した生ごみの量は、約11年間で129,000kg(129t)程度です。市営住宅では3ヶ所に設置していましたが、現在はいずれも廃止しています。生ごみの使用方法はイベントや市役所の花壇等で配布や使用をしていました。平成18年度から平成20年度は「生ごみと剪定枝事業」に使用しました。公園等には使用しておりません。 8、生ごみ集団回収事業を始めてからの参加世帯数・処理量・処理費用の推移、ならびに その処理方法と使いみちを教えて下さい。 (回答)平成17年度 16世帯 405kg 5,000円平成18年度 153世帯 34,091kg 184,000円平成19年度 199世帯 45,018kg 485,000円平成20年度 230世帯 47,000kg 513,710円平成19年度までは、市内事業所で1次乾燥をし、日高市にある堆肥化業者に運び堆肥化をしていました。現在は千葉県にある堆肥化業者に運搬し堆肥化をしています。 9、東村山市には「98プラン」という全国から注目されたゴミ処理の基本構想がありましたが今日までに、実行されていることは どのような事ですか? (回答)「98プラン」の基本理念を踏まえつつ、市民・事業者・行政が相互協力し合うことを前提に、廃棄物の発生抑制(減量化や資源化、再生品化)に鋭意努めてきました。これからも「循環型都市への変革」を目指して、廃棄物の発生抑制を図り、排出される廃棄物を資源やエネルギーとして循環的に利用し、環境に与える影響を最小限としていく施策を展開してゆきたいと考えています。 10、小金井市からの受入れごみの量と処理費用は、現在まで、どれ位ですか?処理費用はどのように使われましたか? 今後、受入れ予定はありますか? (回答)小金井市からの受入れごみ量は、平成19年度が約320トン、平成20年度が約340トンです。ごみ処理委託料は、1トン当たり41,000円です。委託料は2717万1110円です。委託料は、アメニティ基金に積み立てています。(なお、この基金をもとに秋津町周辺の市道562号線1の道路拡張と整備を20年度にいたしました)平成19年度と20年度は、多摩地域ごみ処理広域支援の協定に基づいて行いましたが、現在は、協定の前提条件が整っていませんので支援は行っていません。今後、協定の条件が整えば、検討するようになります。 11、一般家庭ごみと事業ごみとの割合、その推移を教えて下さい。市がごみ処理に当っている事業所を教えて下さい。市外の事業所のごみが秋水園に入ってくることはありますか? 事業ごみの収集方法と処理量・料金について教えて下さい。 (回答)事業系ごみについては、可燃ごみのみ受け入れています。その事により可燃ごみのみの量といたします。年度 家庭ごみ(kg) 事業ごみ(kg) 合計(kg) 15 22,133,210 6,436,480 28,569,690 16 21,860,220 6,158,560 28,018,78017 22,065,120 6,155,640 28,220,76018 21,821,110 5,960,720 27,781,83019 21,682,090 6,132,450 27,814,540市がごみ処理に当っている事業所数は約1,900事業所が登録されています。事業系収集業者が収集している事業所は703事業所です。市外の事業所については、その事業所がある当該の市での処理になっていますので秋水園への搬入はありません。また、少量を排出する事業所は、市に登録をして頂き、2袋までは一般家庭と同様に排出できますが、事業系収集袋での収集となります。収集業者の持込み処理料金は1kg当り35円を徴収しています。 市長さんからの回答書 続き★ 昨年夏の市長さんからの回答書は その1、 その2、 その3 で、ご覧いただけます。