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モラルに体当たり記

May 15, 2006
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『誇り』は自己の業績に対して抱くものであり、人の業績に対して抱くのはおかしいのではないか、という私の意見に対して、非常に興味深い意見をいただいた。

一番興味深かったのは、ある共同体の出身者の業績を自身に転化することにより(もしくは、その業績への貢献を自身を投影することにより)、自己の価値を見つめなおす、という論である。

少し抜粋すると、
『(前略)ワールドカップのサッカーで日本が勝てば嬉しくて誇らしい。WBCで日本のチームが勝てば嬉しくて誇らしい。何も関係ないけど、同じ共同体から誰かが成功すれば嬉しくて誇らしい。
人は人の成功体験を分かち合って自分の物として同化する。誰かの成功を自分の心の糧として取り入れる。それが自信となりさらなる成功の糧となる。人を祝福することから、有形無形、何か自分もその成功に寄与できたのかもしれないと思い、自分の価値を見つめなおす。(中略)
個人的には彼氏のことを誇りに思っても、全然関係ない監督を誇っても、何一つ問題ないしおかしくもないと思う。っつーか、問題と思う方がどうかと思う。誇ることが自分の心の糧になるなら誇ればいい。そのことで自信が付いて次へ進めるなら誇ればいい。』

少しと言ってながくなってしまったけど、このような意見は、彼のみならず、今までも数人の人から聞いたことがある。

彼らは、「郷土」や「国家」に対する誇りを「自分が存在するというだけで、自分の存在には価値がある」と人が認識するための装置として捉えている。それが、「家」だろうと「国家」だろうと、役に立つし、役に立つならいいじゃないか、と言っている(のだと思う)。

さて、翻って考えるに、「誇り」というものを持つには、今の現代日本の中では、自分という個人にその源泉があることが、一番明らかなやり方である。

個人というものを基本単位に設計され構成されている現代日本では、「家」や「地域」や「国家」は、周辺である。
そしてその周辺度は、彼らのいうように、個人→家→地域→国家となればなるほど強くなる(つまり、自己との関連性が低くなる)。

周辺にあるはずの国家に対して、誇りの問題が大きく取りざたされるようになってきているということは、逆に考えてみると、より中心的な「個人」「家」「会社」などといったところへの誇りが持てなくなってきていることの兆候ではないか。

なぜなら、より中心的な部分で誇りを持っていれば、より周辺への誇りなど、殊更取り立てて言う必要のないことであるからである。

逆に、そのような周辺への誇りは、周辺であるがゆえに、「殊更取り立てて言う」必要が出てくる。誇りの密度が薄いからである。
密度が薄いものとの関連を、自己及び他者に承認させるには、「強く」「何度も」「声高に」言う必要が出てくる。

つまり、昨今の愛国心問題とか国の誇り問題は、より近い部分での誇りをもてなくなっているということを、暗喩しているものだと考えることができる。

とはいえ、「自分は存在するだけで価値がある」ということを知るのに、「日本人だから」なんて周辺にまでいかなくてはいけないという部分に、私はやはり違和感を覚える。

もちろん、それはきっかけとしてはいいのかもしれない。

ただ、そのような周辺への誇りは、常に、その集団以外への抑圧や蔑みに転化しやすいという危険性がある。
(自己への誇りの場合、その危険性はかなり小さい。だって、「俺ってすげえ。あいつらはアホだ」という態度は、大体まわりから嫌な奴って思われるし、そうなると、多勢に無勢だから分が悪い。
逆に言えば、その危険性は、周辺が広がれば広がるだけ高まる。)

そして、何より、一番の問題は、そのような誇りは、彼らが満足できる誇りの形には到達しえないということである。

ちょっともう眠いので、説明は省くけど、
たとえば、それは、売りに出されるときは「美人女優」であった人でも、そのうち「演技ができる」ことを証明しようとするように、
結局は、誇りにしたって、「自己の実績」を得ないことには、その「誇りへの欲求」を満足させることはできないのではないか。

だったら、最初から、「自己の実績」を積み重ねる方向にエネルギーを向けた方が、効率がよいと私は思うのだが、どうだろう。

ちなみに、彼からはもうひとつ、
>『私が「日本を誇りに思わない」のが理にかなっている』と思うのは全然かまわないけど、
>それを堂々と宣言してしまうのはかなり病んでて頭おかしく聞こえるから
>気をつけた方がいいと思うのは余計なお世話か。

とご忠告を頂きましたが、日本と私の関係をいうなら、「私が日本を誇りに思う」んじゃなくて、
「日本が私を誇りに思う」ような関係のほうが、私はいいな。
そっちのほうが、ずっと気分がいいもの。やっぱり。

でもって、「まつおあすかの価値観世界」の中では、もう既に
(日本はほんとに私を誇っていいよなあ、こんな素敵な国民がいてよかったね)
と思ってるんだけど、
残念ながらそれは「まつおあすかの価値観世界」の中だけであって、たぶん他の人にはあんまり受け入れられない。(それこそ頭おかしいと思われる)

なので、そんなこと言っても「まあ、そうかもね」とそれなりに納得してもらえる、実績なり能力なりを獲得していくしかないのですな。
ふぅ。がんばろうっと。






Last updated  May 15, 2006 05:56:16 AM
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