カテゴリ:考えごと
けっこうみんなが書いていることだけど、
朝からやっているみのもんたの番組。 私が朝の準備をする時間にいつもやっているので、 つい見てしまうことがあるのだが、 ほんっと、朝からやな気分になる番組だ。 様々な事件や問題を取り上げて、言うことといったら、ただ 「こんな悪いことが起きているなんて信じられない」 「どうしてこんな悪い人を放っておくのかわからない」 って、悪い点をあげつらうだけ。 「わからない」「信じられない」って言ったって、 その「わからない」「信じられない」ことが、現実に起きてるのだ。 あんたが「わかる」「信じられる」世界こそバーチャルで、 そっちのひどい現実がこの世界のリアリティーなのだ。 みのは、そのリアリティーを切り捨てる。 そのコメントは、「世界を理解しよう」「人を理解しよう」という気持ちを、まるまる放棄している。 キーワードは「常識」。 常識は常に正しい。常識で理解できないことは全て悪。 だからみののコメントは、「私は常識だから正しい。常識を持っているはずの私と違うあんたは悪。信じられない」で、終わり。 「わからない」「信じられない」で終わるのではなくて、むしろそれを現実として受け止めて、 「どうしてこんなことになったの?」 「どうしたら変わるの?」 ってことを、分析して、考えて、それを伝えていくのが、メディアの使命じゃないの? たまに何人かいるコメンテーターが、それが起きた深い理由を推察したり、別の側面から見た解釈を言ったとする。 しかし、みのは「別の解釈」を禁じて、それを打ち消す方向に話を持って行く。 もちろん、その先は「常識は正義で、私が理解できない人は悪人」。 アカデミアの世界では、常識を疑わない人間は、バカと呼ばれる。 コペルニクスやガリレオや例を持ち出すまでもなく、 正しいと思われている常識は、常に大量の間違いを含んでいる。 だから、心から言おう。 ばーか、ばあーーーーーーか。 ただ、みのもんた的精神は、分析に値する興味深い現象であることは確かだ。 長くなるので、みのもんた的精神の分析は次回。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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とても共感した。すばらしい。
(October 29, 2006 01:06:36 AM)
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