人に物を頼むときの態度
忙しい人の秘書なんていう仕事をしていると、 いろんな所からいろんな電話がかかってくる。 一日電話のやり取りで終わってしまうこともしばしば。 (これが来ないときはパッタリ来ないのだけど。不思議。) で、しみじみ思うのだけど、何かを人にしてもらいたいのなら、態度って本当に重要だよなあああ。 言葉遣いとか、こちらへの気遣いとかがあって、 私の方も、できる限りご希望に添うようにしてあげたいと思う方もいれば、 「それが人にものを頼むときの態度か?!」と思い、もはや私のところで「申し訳ございませんが、ボスは今忙しいので」と断ってしまいたいと思うくらいの方もいる。 (いや、もちろん、それでもお取り次ぎしますけどw) いきなり「○○だけど××いる?」みたいな電話でもOKなのは、仲良しさんや先輩、お世話になっている方などなのだけど、 そういう方々はこちらもよく存じ上げているし、また、そういう方々は大体においてボスの携帯を知っているので、あんまりオフィスの方に電話をかけてくることはない。 (しかし、むしろそういう人ほどこちらが恐縮したくなるくらい丁寧なのは一体どうしたことだろうか) オフィスに電話をかけてきている時点で、絶対に断れない「しがらみ軍団」ではないことが多いわけで、とすると、あとは秘書の胸算用ひとつとなるわけである。(いや、もちろん全部お伝えしますけどw) というわけで、秘書に好かれ、アポをできる限り早く取る方法。 1)秘書に対してであっても、態度は丁寧に 2)アポや依頼の内容と要望をできる限り詳しく伝える 3)どんな遠い方でも、できる限り仲介者を探して○○さんの紹介で~といった方がいい 案外(2)を嫌がり「内容はボスに直接お話しいたしたい」という態度の方が多いのだけど、その点は秘書を信用してもらわないと困る。 当人が電話なんぞイチイチしてられないから、秘書がいるんである。 しかも、当人にいくら説明したところで、当人は忙しすぎて、何を頼まれたかなんぞ全く覚えていないのである。 そこを締切直前に秘書が「これをやってください」とプッシュするのだから、秘書に内容(と〆切日)をわかっていてもらう方が、絶対ぬかりはない。 スケジュールだって、本人だったら断るところでも、秘書が「この人のアポを入れてあげたい」と思えば、ちょっと無理矢理に入れちゃうこともできるのである。 将を射んとせばまず馬を射よ。 人間関係は気遣いなのである。