March 12, 2008

ブランドを作るのは人の思いなんだと改めて思う

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カテゴリ:考えごと
友人にOさんという編集者がいる。

彼は、ある出版社に長らくいたが、
「自分の面白いと思える仕事をしたい!そういう本を作りたい!」と、
昨年だろうか、フリーになった。

そしてその後、ここならやりたい仕事、面白いと思える仕事ができる!
と思えたと言って、ある設立間もない出版社Mに入った。

そのOさんが編集に携わった本が出版されるという。
かなりワクワクして、その本の案内を待っていた私。

しかし、その本は、いわゆるビジネス書、
「成功本(成功した会社の本)」であった。。。。

「なんら問題でも?」とこれを読んでる人は思うかもしれないけれど、
私的には、ビジネス書って、聞いただけでなんか買う気をなくす。

ビジネス的には当たり前のことだとは思うけれど、
「当たり前を疑う」という学問に従事している身としては、

「成功本」「自伝本」(及び経営系の本の多く)は、
ビジネスの拡大と金銭的な成功を、
全く疑うことなく「成功」の定義として自明視していることへの疑問と、
さらに「俺ってすげ~だろ~」的な自己顕示を感じてしまうため、
私があまり手を出さない分野。

「成功本」は、毎年毎年たくさん出ているけれど、
会社が変わるだけで内容ほとんど同じじゃん。
はっきり言って、知的刺激がないので読んだとしてもポイ捨て。

(でもこれって皆そうなんだと思う。明らかに「成功本」は
ブックオフでの平積み率と100円率が高いもん)

そんなわけで、いくら友人Oさんが編集したといってもな~、
買ってあげたいけど、成功本に何千円か出すなら、
ほかに買いたい本いくらでもあるし・・・、

という思いと、

でも、Oさんが夢を持って入った会社とはいえ、
そこは設立間もない弱小出版社M。
「ま、やっぱり経営的にはそういう本にも手を出さないと
やっていけないんだろうな~」という推測もあり、
だったらやっぱり買ってあげないと!

という気持ちもあり。

買おうかな、どうしようかな~~、と思っていた。

で、ここからが、やっと本題なのだが!!!!

先日、彼が、日記に「その本を読んだ本屋さんから来た感想文」(*)を
アップしており、
それを読んで、私は「ああ、この本、やっぱり買おう!」と思った。

そう思ったのは、その感想が「この本の内容はとてもいい」
というものだったからではない。

本の内容如何ではなくて、感想に
「この会社の本を、出版社M(ひいてはOさん)が出すという
理由がわかった!」
と書いてあったからだ。

ああ、この会社(出版社M)は、今、
着実にブランドを築いていっているのだなあ、と感じた。

商品に込められた「思い」は、商品が直接語りかけるものではない。
しかし、そこにあるものは、やっぱり「伝わる」のだ。

そして、いくつもの商品を貫いている「思い」や「こだわり」も、
やっぱり何を言わなくても、伝わっていくのだと思う。

ブランドを作ることは、最初はビジネス的には厳しいかもしれない。
けれど、私としては、ブランドを築いていってほしいと思う。

M社から出ている本であれば、絶対面白いから買おう!
と、私がパブロフの犬的に思うようになるまで。

応援してます!

てことで、皆様、『謎の会社、世界を変える』ミシマ社
買ってね。
(感想文は内容も褒めてたよ!!!いわゆるビジネス書と毛色を異にするらしいっす)





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Last updated  March 13, 2008 09:22:25 PM
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