2023/04/28(金)11:52
「古本道場」角田光代+岡崎武志 著
4月28日(金)晴れ
タイトル:古本道場
著者:角田光代+岡崎武志
発行:株式会社 ポプラ社 / 2005年4月30日/222p
読書カウント2023:23冊目。
今回、図書館でフィーリングで手にした6冊の中の1冊だがこれは面白い。ツボにはまるという感じで知的好奇心をくすぐられた。好きな作家の本ということもあるがそれ以上に古本屋めぐりの修行を自分でも体験しているようで視点の広がりを感じた。
読書メモ
・p43:歩かなきゃ世界は広がらない…小宇宙を飛び出してみる。
・p54:(代官山 ハックネット)集客力のないエリアとされていた…従来の常識からいえば、無謀な出店・・・賑わいを創出。
・p133:(日月堂の佐藤さん)「古本屋をやっていて思うこと、モノや人が消えていくということは、それはそのまま、その記憶や記録の消滅を意味する。せめてモノだけでも残ってくれれば、そこにまつわる「物語」を知りたいと思い、知ろうと努力する人が現れる可能性が残る」
・p149:人生好きなことしてなきゃ損・・・西荻窪、強烈な街の個性、エッジすぎずセンスがいい。
・p182:丁寧な文章…本物を見たくなる。
・p182:「手しおにかけた私の料理」辰巳浜子著、作り方は箇条書きになっておらずエッセイふう。
・p190:鎌倉の本…価値というものを与えられてそこにある。
・p190:その場所からしか生まれ得ないもの。
・p210:縦横無尽に広がる知識の糸は、純粋に知識の糸なのだ。私は単純に知りたいし、読みたい。そのことの、なんと贅沢なことよと思う。
さすが角田光代の視点と文章だ。私の創ろうとしている「井原線ウォークガイドブック」にも大いに参考にさせていただこうと思う。
地図は手書きもいい。写真を多くしてエッジのきいたもの、文章は横書きより縦書きでエッセイふうがいいかな。