うなぎ哀歌
7月24日(日)晴れ 昨日、大暑で土用の丑の日だった。わが家ではもちろんうなぎは食べていない。スーパーの店頭でおいしそうなにおいをかいだだけだ。世の風潮に流されてお高いうなぎを食べるより新鮮野菜を中心にしたおいしい弁当と夕餉をいただいた。旬の野菜にはパワーがある。疲れた体にはうなぎもいいが旬なものが一番だ。 天然ウナギの旬は実は10月から12月で本来この時期のウナギは冬眠明けで身がスカスカで脂ものっていない。本来自然の中でゆっくり育つはずの彼らを稚魚の時に乱獲し温度管理しエサをふんだんに与えて土用の丑の日にあわせて太らせてスーパーやデパートに並ばせる。 ウナギにしてみたらたまったもんじゃない。本来、マリアナ海域で生まれ黒潮に乗って日本列島にやってきて親世代が育った川に上り川底の岩穴を棲み処とするウナギくんだ。 養殖という人間の勝手なウナギの一生を自然界から隔離して短命にする行為はいかがなものかと思う。せめて天然と同じ旬で味わう配慮はあってもいいように思う。