こんにちは。交通政策課のたーこです。
琵琶湖・大津と京都中心市街地とを結び、観光利用に、通勤・通学や買い物など日常利用にと、地域の方々に親しまれる京阪電気鉄道京津線。台風18号の影響による運休から2週間を経て、おなじみの空色の電車(京阪800系)が久しぶりに大津の町に帰ってきました。30日からは京都市営地下鉄東西線への乗り入れも再開しています。
運休中、上栄町駅から大谷駅まで、並行する国道を歩いてみました。当たり前のことですが、普段なら電車がさらりと数分で結ぶひと駅間でも、徒歩なら結構な距離です。歩いてみると改めて鉄道のありがたみがよくわかります。ウォーキングの楽しさがよくわかるという面もあるかもしれませんが、毎日の通勤などで行き来するとなるとちょっと話が異なります。
ちなみに、ウォーキングの楽しさがよくわかっている、あるいはよくわかりたいという方へ、
琵琶湖一周健康ウオーキング情報はこちらです。(滋賀県ホームページ)
話がそれましたが、京津線の被害のなかでも、特に大谷駅-上栄町駅間の土砂流入は深刻でした。川から引き揚げて線路に積み上げられた土砂の量をはじめに見た時は、どうなることかと思いました。代替経路のある区間とはいえ、いつもあるはずの交通が途切れている状態というのは心細いものです。
こうして復旧できて何よりです。
京阪電鉄の皆さん、また、連日昼夜にわたり工事に当たられた皆さん、どうもありがとうございました。
そうなると、現在も運休が続く信楽高原鐵道が気になります。
信楽駅と草津線貴生川駅とを結ぶ信楽高原鐵道も全線にわたって被災し、特に貴生川駅近くの杣川橋梁(そまがわきょうりょう)では、増水により中央の橋脚と橋桁が流失するという大きなダメージを受けました。
国道307号がすぐ近くを通っていますので、ご覧になった方もあると思います。
写真などで状況は知っていたものの、現場で実際に目の当たりにすると衝撃の大きい光景です。心が痛みます。
今年の4月から、公有民営の上下分離方式で新たなスタートを切ったばかりの信楽高原鐵道にとって、最初の大きな試練です。
現在は、信楽駅-貴生川駅間でバスによる代行輸送が行われています。ただ、決してバス交通を軽んじるという趣旨ではありませんが、やはり線路でつながっていることには特別の安心感のようなものがあるのではないでしょうか。
嵐の夜から貴生川駅にひとり取り残されているSKR311号車も、一日も早い復旧を待ち望んでいるようでした。
しかし沈んでばかりもいられません。秋の観光シーズンが到来し、10月1日からは「信楽まちなか芸術祭」がいよいよ始まります。ぜひ皆さんお誘い合わせの上、JR草津線と信楽高原鐵道(バス代行)に乗って「信楽まちなか芸術祭」へお越しいただき、信楽のまちなかで、陶芸の森で展開される様々な企画をお楽しみください。どうぞよろしくお願いします。
信楽まちなか芸術祭情報はこちら(信楽まちなか芸術祭公式ホームページ)