ストレスが関わる病気
私たちは、しばしば憂鬱になったり、不安になったり、億劫になることがあります。このような状態が続いていても、日常生活が普通に送れているならば、それは「うつ病」の範囲ではありません。しかしこの状態がより深刻になったり逃げ場の無いような重苦しさとなって辛さがつのり日常生活に支障が出たり、社会的ルールに適応できなくなって人に迷惑をかけてしまったりするようになると、「うつ病」と判断されるようになります。うつ病とは現在では病気というより、気分(感情)障害の1つとされています。心の症状だけでなく、不眠、食欲不振、下痢、便秘、痩せなどの体の症状を伴うことも少なくありません。うつ病が起こる原因はまだはっきりとは解明されていませんが、うつ病になりやすい原因の一つに大きくストレスが関わっています。うつ病になりやすい人は1.自己中心的なひと2.依存心が強い人3.他人の評価に過敏な人4.頑固で融通の利かない人5.完璧主義の人6.仕事中毒の人7.遊びや趣味を無駄と考える人などとされています。もっとも怖いのは長期に渡って追い込まれていくと死にたくなる場合があることです。うつ病は治る病気ですので、そうなる前に精神科や心療内科の専門医やカウンセラーの相談を受け、一人で悩まないことが大切です。