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テーマ:☆アテネ五輪☆(335)
カテゴリ:科学
嵐のようなオリンピックの日々が台風と共に去っていったような。。といっても私は、眠い目擦って朝まで、というフリークじゃなかったけどね。今年はメダルラッシュに湧いたし、いろいろ話題もあった。ネガテイヴなものも残念ながらあった。
その中でドーピング問題はクローズアップされました。これは今大会に限ったことではなく、オリンピックといえばドーピングというぐらい、しつこく再来する問題のよう。 われわれしろうとには筋肉増強剤ぐらいしか思い付かないけれど、ドーピングといわれる薬剤はかなり多岐に渡るらしい。そして今、メディアでとりあげられているのが『遺伝子ドーピング』と言われるもの。これは、遺伝子操作によって、筋肉そのものの成長をコントロールしようというもので、動物実験段階では成功をおさめているそうですよ。 つい最近もそのニュースがあったのです。それは『マラソンマウス』と呼ばれるマウスを作るのに成功したというニュース。つまり、普通のマウスだと900メートル走るのが限界だけれど、遺伝子操作したこのマウスは、その倍の1800メートルを走り、時間でも普通のマウスより1時間も多く走れるというスーパーマウスなのです。 人間の身体には、筋肉の成長を抑制する遺伝子と促進する遺伝子とが存在していて、それを特定することができたために、この抑制遺伝子の働きを阻害すると、筋肉がひとりでについてしまうというわけ。この研究者のところには、自分をモルモットにしてくれという要望が、アスリートから殺到しているということ。これが人間に実現すれば、それこそ『遺伝子ドーピング』時代の到来ということになります。 この研究は『スーパー人間』を作るのが目的なわけではなく、筋ジストロフィーなどの筋肉の難病治療が目的。ただ、臨床試験は避けられないし、そうなると、アスリートに使われるのも時間の問題かなあ。。 この遺伝子操作に限らず、もう人間の科学は、こういう領域に到達してしまっているのです。クローンしかり、子供の産み分けしかり。これらの研究成果で、もちろん死を待つしかなかった人々がどんどん命を救われることになる。しかし、その一方で、『不純な』というか『倫理に反する』と言われることも、水面下でどんどんと進行していることは間違いないでしょう。 今さら時代を逆行して、科学研究をストップするわけには行かない。だったら、素早くガイドライン、法整備をしなきゃいけないですよね。隠ぺいするんじゃなく、すべてを明らかにした上での素早い対応。う~ん、日本って、こういうの、苦手なんだよなあ。なんでも隠しちゃう。なんでもなかったことにしようとする。手後れになる前にきっちりやってほしいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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