テーマ:☆詩を書きましょう☆(8512)
カテゴリ:詩
朝のリレーとは
良く言ったものだと 私はほとほと感心する 少年たちの夢が詰まった 一冊のテキストを読みながら 子供達は隣で 必死に問題を解いている いつかは役に立たなくなる いくつものことを覚えようと 夏目漱石の名前を知っただけで すべてを知った気になる少年も インドの場所を覚えたくらいで インドに行ったような顔をする少女も どこかに置き去りにされた キリンの目をしている カムチャッカと言われて どこにあるのか解るのだろうか 朝靄の中にたたずむ光景を 想像することを拒んではいないだろうか 嗚呼誰か キリンの目をした子供達は 夜になってもキリンの夢は見ない きっと明日出すはずの宿題を 必死でやっているのだろう 安らかなはずの夢の中でも お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年08月02日 09時15分22秒
|