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カテゴリ:春夏秋冬
「正月や冥途の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」
この歌は一休さん(一休宗純禅師)が骸骨の付いた杖をつきながら詠んだものらしい。 例によって、この手のものは諸説有りますが、 人は誰も明日(どころか今日でさえ)生きている保証は無いぜ。 だから、今生きていることをしっかりと噛み締めぇや! という事を伝えんが為、あえて目出度い正月に骸骨の杖を突いて叫んで回った。 と解釈しています。 年末にまさにこのことを突き付けられるような事態に遭って、 この新年を迎えるに当たり 「目出度くもあり目出度くも無し」 ということを身を持って実感しております。 12月22日に退院してからは、 25日(月)~28日(木)まで出勤し 29日(金)~1月6日(土)までの連休中は ひたすら「安静」を心がけて日々送っています。 7日(日)から年明けの仕事が始まり 11日(木)に病院で検査を受けます。 カテーテル手術で埋め込んだ「ステント」の 具合を確認します。 調子が良ければ、その後1か月毎に通院し、 その調子で8月以降まで維持出来たら お盆過ぎには2泊3日でまたカテーテル検査を受けます。 その時点で異常が無ければ、ようやく 投与する薬剤も現在の11種類から 元通り2種類に減らすことが出来ます。 とにかく、心臓の血管内に「コバルト・クロム」製の コイルが埋め込まれているかと思うと、 くしゃみも怖いし、 咳も怖いし、 しゃっくりも怖いし 鼻をかむのも怖いし 運転中バックするのに体をひねるのも怖い。 ちょっとした筋肉痛も、腹痛も、肩凝りも すべてこのステントが原因ではないか、と疑心暗鬼になり びくびくしながら、ゆっくりとした動きを心がけております。 実際、心筋梗塞になる兆候は人それぞれで、 筋肉痛・・・と思ったら心筋梗塞で救急車 単なる腹痛・・・と思ったら心筋梗塞で救急車 肩凝り・・・でも心筋梗塞で救急車 どんな症状が兆候になるか、油断できません。 私の場合は、どの兆候も無く「無痛心筋梗塞」だったようで 天の配剤(と信じている)により、最小限の肉体被害で済み 何とか生きながらえておる次第です。 あの時、現主治医と食事してなかったら・・・ その前に、「遠いから」という理由で主治医を変えなかったら・・・ 現主治医が、「なんか、顔色が気になる」というだけで 強引に「一回検査をさせろ」と言ってこなかったら・・・ 検査の結果を見て、「心臓の数値が気になる」と、 これまた強引に専門医に紹介状を書かなかったら・・・ そして、その場ですぐ予約を入れてくれなかったら・・・ 以前のように「過度の仕事の虫」で、検査(ごとき)のために 有給休暇を取らなかったら・・・ などなど・・・ぎりぎり綱渡りで命を落とさずに済んだ。 思い返すと、ぞっとします。 正直言えば、「明日生きて目覚める保証もない」かと思うと 意を決して腹を括らないと、眠ることすら怖い。 毎朝目覚めると、 まずは「お~生きとった、生きとった。」 と、我が身の生存確認をすることが日課になりました。 あらためて言う事では無いのですが、 日々を大切に 為すべきことを後回しにせず 重要なことから片付ける ことをモットーに、悔いの無い生活を送るよう 今年1年を過ごしたいと願っております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年01月05日 06時10分29秒
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