2013/06/09(日)16:22
京極夏彦「虚言少年」を読んだ。
私はとにかく京極夏彦の小説が大好きだ。
「百物語」のシリーズが一番好きで、「京極堂」シリーズもすごく好き。
巷説百物語 角川文庫 / 京極夏彦 キョウゴクナツヒコ 【文庫】
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何が好きって哲学的なことをくどくどごちゃごちゃでもわかりやすくセリフに織り交ぜてくるところ。
百物語はそこに江戸っこの風情が加わってますます私好み。
さて今回のはめずらしく「日常」的。
相変わらずごにょごにょいってるけど血みどろな事件は起きないし馬鹿馬鹿しい軽さ。
でも森見登美彦的な感じがツボだった!
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馬鹿とは何か?をきちんと定義してから書かれた感じがする。
京極夏彦のギャグ「南極。」はいただけなかったけど、今回のはなかなか大成功じゃないかな。
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「厭な小説」は「厭」とは何か?を徹底的に研究して書かれたような本で、本気で最悪な後読感だったけど、今回のはテーマがおもしろいからよかった。
なかなかけっこうオススメです。
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