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(小説)『愛すべき魔性たち』

2005/10/13
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馬が好きです。
数年前、競走馬の美しさに魅せられた私は、競馬中継を欠かさずチェックし、「サラブレ」を愛読し、府中に通い、ダビスタで並みいる男性共を蹴散らし(何)、深夜のコンビニで東スポを買っては、そこでバイトする先輩(男性)に、「女がそんなもん買うなー」とお叱りを受けていました。
走る姿の美しさ、フォルムの優雅さ、レースの奥深さ、血統のロマン・・ … [続きを読む >>]





Last updated  2005/10/13 11:36:19 PM
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2005/10/12


私はベッドの中で寝返りをうったり、時々イシュカの顔をのぞいたり・・・そんな事をしながら、結局最後まで、彼の語る哀しい伝説に聞き入ってしまった。
「・・・・人と精霊の子・・・それって、もしかしてイシュカの・・・?」
「うん・・・・僕の、ご先祖様。」
イシュカが、水棲馬・・・人を食べる魔獣の末裔・・・・?
思わず私は、恐ろしい想像をしてしまった。
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Last updated  2005/10/12 09:12:08 PM
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2005/10/11


獲物を仕留める最後の力を加えようとしたアーテルの耳に、彼の名を呼ぶ声が届いた。
「アーテル・・・!!」
そこには、震える手で弓をつがえたクローネの姿があった。
「その手を離しなさい!」
渋々腕の力を緩めランスを解き放ったアーテルは、楽しみを奪われ、ふてくされている。
その様子が、クローネに全てを知らしめた。
「・・・あなただったのね・・・本当に … [続きを読む >>]





Last updated  2005/10/11 09:50:21 PM
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2005/10/10


水棲馬・・・アッハ・イシュカ・・・伝説に聞いた、人を殺める魔性。
ランスが急ぎウィンダミアに馳せ参じたのは、翌日も午後を回ってからだった。
主と認めた者には従順で、名馬ともなると・・・。
アーテルも、それを追ったイアン達も、屋敷には戻らなかった。
「クローネ・・・・!」
ランスが部屋の片隅でうずくまる婚約者の姿を認めたとき、淡い光が彼女の周囲か … [続きを読む >>]





Last updated  2005/10/11 06:11:03 PM
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2005/10/09


「姫様・・・クローネ様・・・?」
乳母のマルゴーが、クローネの部屋の扉を叩いた。
この屋敷に移って、はや十日余り。
クローネは日を追うごとに口数が減り、この2、3日は、とうとう昼も夜も自室に籠もったきりだ。
今日も軽い夕食をとった後は、余人が話しかける隙も与えず、部屋に戻ってしまった。
ノックの音に、クローネが扉を開け、顔半分だけ覗かせた。
「 … [続きを読む >>]





Last updated  2005/10/09 08:16:31 PM
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2005/10/06


その夜、クローネは煌々と照る月明かりの下で、姿を消したアーテルを探した。
誰もが呼吸さえ忘れたように寝入る晩に、なぜ彼女はひとり馬など探すのか?
クローネ自身にも、はきとした理由など分からない。
ただ心に浮かんだ考えが、彼女を虜にして放さないのだ。
アーテルのもとへ行かなければ・・・・。
夜着のまま屋敷を飛び出し、森を彷徨い、あの泉に行き着いた … [続きを読む >>]





Last updated  2005/10/06 10:26:14 PM
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2005/10/05


「だめです。毒の入った餌だけは、全く口をつけず・・・。」
城内の一室で、ランスはヨアンの報告を受けていた。
彼は部下に命じ、秘かにアーテルを始末するつもりであった。
「やはり・・・直接手を下すしかないか。」
それは、出来ることなら避けたい事態であった。
クローネだけでなくマチウス公本人も、アーテルのことは、ことのほか可愛がっている。
怪しまれる … [続きを読む >>]





Last updated  2005/10/05 08:09:31 PM
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2005/10/04


「なんたる不始末!なんたる怠慢!」
騎士ランスは激怒し、馬丁たちを激しく叱りとばした。
昨夜、城に忍び込んだ馬盗人が、アーテル始め十数頭を連れ去ろうとしたのである。
責任を厳しく追及すると言うランスを、クローネはなだめた。
「ランス殿、幸い馬たちは無事に戻ってきたのですし・・・。」
「だが・・・。」
「アーテル、可哀想に、怖かったでしょう?でも … [続きを読む >>]





Last updated  2005/10/04 08:34:54 PM
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2005/10/03


<水棲馬>

「お兄さま・・・!!」
クローネは、待ちわびた光景に、陽に映える金髪と長い衣の裾をはためかせながら、城壁から下る階段を一気に駆けおりた。
12世紀のイングランド、北部の湖水地方。
この地を治める領主、マチウス公の軍勢が帰還する様が、城壁の上からはっきりと見てとれた。
その夜は、戦勝の祝宴が城の庭で開かれ、男達は手柄話に花を咲かせて … [続きを読む >>]





Last updated  2005/10/03 10:03:15 PM
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2005/10/02


ともかく、そんな感じで私とイシュカの、「一つ屋根の下」生活は始まった。
暮らしてみると、この人・・・いや、この馬は、とにかく変わり者だった。
バランスが悪い。
見た目と中身が、アンバランス過ぎる。
外見は、18くらいの好青年。
なのに精神の方は、小学生並み。
そ、そりゃぁ、可愛いなぁって思って、うっかり撫でぐりしちゃう時もあるけど・・・・・・。 … [続きを読む >>]





Last updated  2005/10/02 03:34:45 PM
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