ウルサイ音楽が好きで悪いか!?

2012/02/10(金)19:16

INSOMNIUM (インソムニアム) ~ フィンランド産メランコリック・メタルバンド5th

 INSOMNIUM 『 One For Sorrow 』 ( 5th album,Century Media,2011 ) ・song-list: 1. Inertia 2. Through the Shadow 3. Song of the Blackest Bird 4. Only One Who Waits 5. Unsung 6. Every Hour Wounds 7. Decoherence 8. Lay the Ghost to Rest 9. Regain the Fire 10. One for Sorrow 11. Weather The Storm * 12. Beyond The Horizon * (*bonus-track) 昨年度の年間ベスト・メタルを今頃になって他の人のをチェックしているうちに海外のメタル・リスナーから支持されているらしく、ちょうど日本盤がボートラ2曲追加でマーキー・アヴァロンから出たので聞いてみました。 フィンランド東部の小さな町、ヨエンスーにて結成され、メンバーの中には哲学の博士号や学士号をもっていたり、科学技師、外科医がいたり(*実際、レコーディング後にヴィレ・ヴァンニが外科医として専念するため脱退した)とインテリジェンスな人達らしいデス。 肝心の音はというと、1曲目の透きとおった冬場の北欧の冷涼な寒空の情景が目に浮かぶようなクリーントーンのメロディ。 ジャケットもそんなイメージでこれにしたのかも知れないけど、自分はもっとツンドラ地帯のような夏でもわずかの日差しの下、雑草しか生えないような、荒涼の大地で大半が雪で覆われていて、空は雲もないけど日も差さしていない白夜のような光景・・・そんなイメージがアタマに広がりました。音楽を聞いて目の前に光景が浮かぶようなサウンドを聞いたのは久しぶりのような気がします。 ヨーロッパ、特に北欧のメタルバンド由来のメランコリック、またはセンチメンタルな、そういう風な微妙なセンスのもの悲しさを含んだサウンドっているのはアメリカのメタルには出せないサウンド。 そんな叙情的なイントロからあまり早くないテンポでの演奏の上に比較的聞きやすいレベルのデス声ヴォーカルが乗っかって、というこれまでも日本で受け入れられてきた北欧メロデス由来のメランコリーな調べを含んだ北欧メタル。 メランコリーなサウンドを聞かせてくれる北欧メタルとしてSENTENCED、AMORPHIS、OPETH、DARK TRANQUILLITY(*ミカエル・スタンネが日本盤のボートラ曲の11でゲスト参加している)なんかを引き合いに出すのは簡単だけど、前に挙げたバンドよりもずっと激しさは抑え目で、かつデスではないノーマル・ヴォーカルも多分に入っているし、早い曲はほとんどなく、全曲がゆったりとしたペースで一部曲が早いと感じても他のバンドでのミッド・テンポ程度で抑えられていて、デスメタルどころかメタルとも言えないようなくらいにこの手のサウンド初心者にはとっつきやすいアルバムです。 ♪INSOMNIUM - Through The Shadows (PV) ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=sZmK2ZWBxQc&feature=player_embedded ♪INSOMNIUM - Weather The Storm (PV) ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=xdCSJaQjfXw&feature=related   

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