2007/04/30(月)02:16
期待の新人
4月当初から本社でやっていた新人研修が終わり、我々の支社にも2名の新人がやって来た。1名は営業で、例の野獣のMさんの部に。そしてもう1名がワタシの部に来ることになった。現在のわが部のメンバーは、ワタシ以外全員が転職組の中途採用社員であり、うちの部に新入社員が配属されるのはワタシのケース以来、実に17年ぶりのことである。
そもそも、うちの部のように経験と実績の蓄積がモノをいう、いわば技能職のような部署に新入社員を入れてイチから育てるというのはかなり効率が悪く、中途採用で即戦力を投入した方がよっぽど手っ取り早いのである。そういう意味では、ワタシが社会人になった時期はちょうどバブルの真っ只中だったので、会社としてもかなり余裕があったのだろう。
それがまあどういうことか、突然の新人配属である。しかも、配属が決定したのが金曜日で、週明けの月曜日にはもう本人が来るという。はっきり言って、こちらとしては何の受け入れ準備もしていない。当の本人も当惑しているだろうが、こちらだって都合がある。そんな急に来るって言われてもアナタ困りますこまります、なんて囲われマンションの愛人のようにクネクネしているうちに月曜日になってしまった。
月曜の朝、いつもより少し早めに出社すると、さっそくカチカチのスーツを着た今どきの若者風が2名座っていた。2名のうち、顔はやや童顔だがひょろりと長身でヌーボーとしたタイプがうちの部の新人であった。話してみると、入社即転勤で関西配属になったとはいえ、もともと関西出身ということで今どきの学生上がりにしては全然スレていない上、むしろ初日のせいなのか多少オドオドしている感じ。ためしに「うちって徹夜とか休日出勤とか多いけど、体力的には大丈夫?」と軽くジャブをかましてみると、新人君は弱々しく笑いながら「ええ、まあ、あの、関西はキツイって聞いてきましたんで、アハハ」と乾いた笑いを返してきた。大丈夫かなぁ。
ちなみに、うちの新人君の出身校は京都の国立大、京○大学の法学部である。そんな奴はうちの支社に過去ひとりもいないのである。司法試験も受けずにいったい何を考えて代理店に来たのかまったく理解に苦しむところではあるが、とにかく最初からあんまり激しくコキ使ったりすると「訴えてやる!」とか言われるとマズイので、しばらくはやさしくしておこうっと。