1669080 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

活き活きPC&園芸三昧

活き活きPC&園芸三昧

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
August 10, 2020
XML
カテゴリ:天文
  ASiairによる赤道儀のコントロールシリーズの最後の記事になります。手持ちの赤道儀の中で最後までASiairとつながらなかった赤道儀がCelestronのAdvanced VX赤道儀でした。つながらなかった理由は、この赤道儀は初期化が必要であり、初期化しないと、外部のコントロールを受け付けないことによるものでした。

  今回は、ASiairがASiair Proとアップグレードされていたので、Proを使った試験を行いましたが、実質的には電源が5Vから12Vに変わったこと以外は同一条件と考えて良いと思っています。AVXマウントの初期化と形ばかりのアライメントを終えたあと、鏡筒としてVixenのSD81s、メインカメラとしてASI294MC Pro、ガイドカメラとしてASI120MM miniを使って接続試験を行いました。恒例のSkySafariとの接続試験も行い、ASiairによって全てが順調にコントロールできることを確認することが出来ました。



              ASiair ProとAdvanced VX赤道儀 【写真クリックで拡大します】


  今回の記事の内容は以下のようになっています。

1.ASiairとAdvanced VX赤道儀との接続方法
2.AVX赤道儀の初期化
3.ASiairアプリのセッティング方法
4.SkySafari6 Plusとの接続
5.GoTo試験
6.Celestron SkyPortalとの接続は危険
7.ASiairとAdvanced VX赤道儀との接続(動画説明)

  尚、緯度経度(GPS)の情報は個人情報保護の立場よりモザイクを入れています。


​​1.ASiairとAdvanced VX赤道儀との接続方法

  ASiair ProとAVX赤道儀との接続は、下図のように接続しました。スマホでのSkySafariでの操作を行うため、今回はCelestron WiFiモジュールも使用しました。SkySafariを使わない場合は、Celestron WiFiモジュールは必要ありません。

                 ASiairとAdvanced VX赤道儀の接続図 



  ハンドコントローラーの下部にミニUSB端子があるケーブルを挿し込み、それをASiairの任意のUSB端子に接続します。



                ハンドコントローラーにミニUSBケーブルを挿し込む


  スマホでSkySafariを使用する場合は、WiFiモジュールをAux1端子に挿し込んで使います。



                   WiFiモジュールをAux1へ挿し込む


  ASiairを鏡筒のファインダー台座へ固定すると、ASiair回りは下写真のようになります。鏡筒のファインダー台座だと、コードのゴチャゴチャも和らぎます。
 

                   ASiairの実装場面


2.AVX赤道儀の初期化

  AVX赤道儀の初期化は、年月日、時刻の入力とアライメントの2つの作業があります。アライメントは、赤道儀の前回使用時の電源オフ時のホームポジションがしっかりしており、かつ今回使用時の赤緯と赤経の向きがしっかりしておれば、「実際のアライメントを実行せず、実行したことにする」で良いと思います。

  今回の試験は、カペラが北極星の近くにある年月日時刻でありましたので、カペラを仮のアライメントStarとしました。


               Oneアライメントとして選定したカペラ 



  画面通りに初期化を実行し、最後にアライメント・ボタンを押すと初期化完了の下の画面になります。この画面が出れば、外部からのコントロールを受け付けることが出来るようになります。


            初期化完了後のAVX赤道儀ハンドコントローラーの画面



3.ASiairアプリのセッティング方法

  AVX赤道儀の初期化を完了してから、スマホのASiairアプリを立ち上げます。最初にスマホをASiairのWiFiに接続します。


                       スマホをASiairのWiFiに接続する



​​  スマホがASiairのWiFiにつながったら、スマホのASiairアプリを起動します。


                     ASiairアプリが起動した画面

 
  ASiairアプリが立ち上がり、ASiairとつながると下のような画面になります。ここでカメラの選択や焦点距離を入力します。年月日日時とGPSデータがスマホからASiairアプリに読み込まれます。


               ASiairアプリのカメラの選択と焦点距離の入力画面


  「Enter」をクリックすると、下のような画面に移行します。望遠鏡のマークをクリックして、「Telescope Settings」を行います。

 ​​ Telscope: Celestron AVX/CGE/CGEM/CGX  ​​
 ​ Serial  ​

を選択して、「赤枠」をクリックします。


                          Telescope Settings画面


  数秒後、ASiairとAVX赤道儀が接続して下の様な画面となります。GPSデーターにはボカシが入れてあります。


                         ASiairとAVX赤道儀との接続画面




​​
​​4.SkySafari6 Plusとの接続


  SkySafariは大変使いやすいプラネタリウムアプリです。ASiairアプリでは星図がありませんので、SkySafariと一緒に使用すると安心感と面白味が出てきます。SkySafariアプリは、ASiairアプリと同一のスマホでも使えますし、別のSkySafari専用のスマホを使っても良いです。

  ます、SkySafariを使うスマホをASiairのWiFiにつなげます。  


                    SkySafariを使うスマホをASiairのWiFiに接続


  一方、ASiairアプリを使っているスマホのWiFiを再設定します。つまり、Station Modeに変更します。下の画像のとおり、WiFi Station ModeとしてCelestron WiFiモジュールのSSIDを選択して設定します。

  この設定により、ASiairアプリを通してCelestron WiFiモジュールに接続することが可能になるわけです。この設定で、1台スマホ使いの場合は、SkySafariアプリを立ち上げればSkySafariが使えます。2台使いの場合は、ASiairから出ているWiFi電波につなげば、Celestron WiFiモジュールに接続してくれます。
 

                         WiFi Station Modeの設定画面 



  SkySafariのSetup画面が下の画像です。以下の設定で接続できます。

  Scope Type: 
Celestron AVX/CGE/CGEM/CGX ​​
 ​ IP Address:10.0.0.1 ​
 ​ Port Number:4030 ​


                       SkySafariのセットアップ画面(左側)


  「Connect」ボタンをクリックし、しばらくすると
「チーン」という音と共に​SkySafariがAVX赤道儀とつながります。赤道儀が現在向いている方向は、「青い〇​​」で表示されます。下の画面では、一応「カペラ」へのアライメントを行った直後なので、青い〇​​はカペラを指しています。



                         SkySafariがつながった直後の画面          



​​​
5.GoTo試験

​  次に任意の星を指定してGoTo試験を行ってみました。最初は、ASiairアプリから星を指定します。下の画面は、北極星を指定してASiairからGoToを行いました。


                       ASiairアプリからGoToした画面



  次は、SkySafariからカペラを選択し、SkySafariからGoToした場合です。下画面のように順調にGoToできました。


                       SkySafariからのGoTo試験の画面


  最後にEther接続(WiFi接続)が可能か否かを確認してみました。下の画面の条件でつながりました。しかし、シリアル接続で充分事足りているので、この接続は実質的には意味がありません。


                         Ethernet接続設定画面



                        Ethernet接続画面



6.Celestron SkyPortalとの接続は危険

  スマホをCelestron WiFiに接続して、Celestron SkyPortalに接続すると接続できます。

                          Celestron SkyPortalとの接続 



  接続後、SkyPortal画面はきちんと北極星を向いており、正常にみえます。


                        Celestron SkyPortal接続直後の様子


  ところが、ASiair画面でCapellaを指定してASiairからGoToをかけると、Capellaを通り過ごして暴走をはじめました。要注意です。


                  Celestron SkyPortalによるAdvanced VX赤道儀暴走の様子 


7.ASiairとAdvanced VX赤道儀との接続(動画説明)

  本ブログに記載の内容を動画にまとまめています。多分、動画を見た方がわかりやすいと思います。下の写真をクリックしますと、YouTubeへゆきます。


          ASiair ProとAdvanced VX赤道儀の動画【写真クリックで動画へゆきます】



​​​​​​​​​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  August 11, 2020 06:24:23 AM
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X