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活き活きPC&園芸三昧

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August 13, 2020
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カテゴリ:天文
​​​  今回のAstroberryは、AstroberryをCelestron Advanced VX(以後、AVX)赤道儀に接続する試験です。さらに、これまではカメラを実際に接続したことがありませんでしたので、メインとガイドカメラの接続も実際に行ってみました。

  実際に試験してみて驚いたのは、​「USBの電流が不足してカメラが接続できない」​事態に遭遇しました。その解決方法も含む下の様な内容です。



1.AstroberryとAVX赤道儀との接続方法
2.電源付きUSBハブとラズベリーパイとの合体
3.AVX赤道儀の初期化
4.Astroberryのセッティング
5.SkySafari6 Plusとの接続
6.GoTo試験
7.AstroberryとAVX赤道儀との接続動画

  尚、緯度経度(GPS)は、プライバシーの観点よりモザイクを入れています。



​ 1.AstroberryとAVX赤道儀との接続方法  ​


  下の写真は、今回試験に用いた機材全体像です。


                AVX赤道儀とAstroberryを取り付けた鏡筒【写真クリックで拡大】



  下図が接続図です。Celestron WiFiモジュールは不要です。ハンドコントローラーにはミニUSBケーブルを挿して反対側をAstroberryのUSB端子に挿します。


                接続図





 2.電源付きUSBハブとラズベリーパイとの合体  


  Astroberryを扱っていると、時々WiFiの信号が見られないことがありました。その時は、このことを問題視していませんでしたが、今回上記の構成での試験で、どうしてもメインカメラのASI294MCが認識されない問題点が発生しました。以前、Astroberryのフォーラムで、USB-GPSを使う際にUSBの電流が不足する場合があるという書き込みを覚えていましたので、これは電流不足が原因ではないかと気付きました。すぐに電源付きUSBハブを準備しました。

  電源付きUSBハブは、どういうものが良いか。Amazonで探し回りました。そしたら、下のような固定ネジがある良い物が見つかりました。しかも、このハブは電源が5VのマイクロUSBで好都合だったのです。

  Astroberryが入ったラズベリーパイ4-Bには、5V(3A)の電源、USBハブには5V(2.1A)の電源を入力すると、USB-GPSを挿してもメインカメラとガイドカメラ全てが認識されました。
  

                      電源付きUSBハブ


  USBハブの下側にファインダー・アリガタを固定して、下の写真のようにラズベリーパイとUSBハブを合体させました。

                電源付きUSBハブを取り付けたラズベリーパイ4-B



  鏡筒のファインダー台座へ固定したのが、下写真です。そんなにお邪魔にならない形で固定できました。


                ファインダー台座に取り付けたAstroberryのラズパイ



  反対側から見た写真が下写真です。固定用の長めのネジはM5ネジだったので、のちに短めのホームセンターで購入したキャップ付きネジに交換しました。

          ファインダー台座に取り付けたAstroberryのラズパイ(反対側)






 3.AVX赤道儀の初期化  

  AVXの初期化の内容は、以下のようになっています。

   1)現在の時刻
   2)現在の年月日
   3)アライメントの方式(One star)
   4)アライメントの星の指定とGoTo
   5)最後に「アライン」のボタンをクリックして完了です。



                  初期化のアライメント実行時の画面




                「アライン」をクリックして初期化完了の画面




 4.Astroberryのセッティング  


  PCをAstroberryのWiFiに接続し、VNC Viewerを起動します。
  

                     VNC Viewerを起動する画面



  Address: 10.42.0.1を入力すればAstroberryにつながり、リモート操作ができるようになります。


                      VNC ViewerをAstroberryにつなげる画面



  VNC ViewerがAstroberryに接続されると下のような画面になります。一番最初の接続する際には、パスワード:astroberry を求められます。

  望遠鏡マークの「KStars」をクリック(以降はワンクリック)します。

                   Astroberryが立ち上がった直後の画面



  次に天文台マークの「Ekos」をクリックします。


                       Ekosを起動する画面



  「Ekos」が起動したら、下の画面になります。USBなどに挿したデバイスを認識させるために「Connect」の作業に移ります。この作業を自動で行うやり方もあります。真ん中、上当たりに「Auto Connect」にチェックを入れる場所があります。チェックを入れると、これから行う作業は全部自動で実行してくれます。今回は、敢えて説明のためにチェックを外しています。

  鉛筆マークの「Profile」をクリックすると下の画面が出てきます。TelescopeやCCDは、取り付けた機材を選択します。Aux1にはUSB-GPSのためのGPSD、Aux2にはSkySafariに接続するためのドライバーを選択します。入力編集を終えたら、右下側の「Save」をクリックします。



                     「Ekos」のProfile編集画面



  次に、下の画面の赤枠の「進めマーク」をクリックして、Profileを実行します。
「Auto Connect」にチェックを入れている場合は、直ちに自動で各デバイスに接続してくれます。


                     Profileの実行画面


  「Profile」の実行画面が下の写真です。左から
    1)GPSD
    2)SkySafari
    3)Celestron AVX
    4)ZWOCCD ASI294 Pro
    5)ZWOCCD ASI120MM mini

  のタグが表示されています。USBの電流が不足したりする場合は、デバイスがこのタグに表示されません。それそれのタグをクリックして、「Connect」をクリックしてゆきます。

  下の画面は、「GPSD」タグの「Connect」をクリックした画面です。さらに赤枠の「GPS」をクリックすると、USB-GPSの日時と緯度経度情報が読み込まれます。



                     「GPSD」を「Connect」した画面



  「SkySafari」をConnectした画面が、下の写真です。Connectが完了したという意味は、「スマホのSkySafariアプリを受け付けます」という意味です。スマホのSkySafariアプリを立ち上げないと、実際は使えません。


                「SkySafari」ドライバーがスタンバイになった画面




                    AVX赤道儀の接続できた画面


  次は、ASI294MC Proへの接続です。「Connect」ボタンをワンクリックで何事もなかったように接続できました。これらの画面のパラメーターは、これからの勉強です。


                       メインカメラに接続した画面

                     ガイドカメラに接続できた画面


  「KStars」の画面に戻ると下の様な画面になっています。赤枠をクリックすると「Hand Controller」が出てきます。

                赤枠をクリックするとハンドコントローラーが出てきます

                   ハンドコントローラーが出てきた画面




 5.SkySafari6 Plusとの接続  


                SkySafariを使うスマホのWiFiをAstroberryのWiFiにつなげている画面



  AstroberryのWiFiにつながったら、SkySafariアプリを立ち上げます。

                スマホのSkySafariアプリが起動している画面



  SkySafariが起動したら、「Setup」に入ります。

Mount Type は、 「Meade LX200 GPS/ACE,LX600」

 なので注意が必要です。あくまでも、EkosのSkySafariドライバーと接続するためです。

                   Mount Typeの選択画面




 ​ IP Address:10.42.0.1  ​

   ​   Port Number:9624  ​

 を入力します。

                 IP AddressとPort Numberの入力画面



  「Setup」画面から抜け出して、「Connect」ボタンをクリックします。しばらくするとリンと音と共に接続されます。



                   SkySafariがAVX赤道儀の接続された画面


 6.GoTo試験  


  GoTo試験は、Ekosから星を指定してから、Ekosで「GoTo」を行う場合と、SkySafariから星の指定とGoToを行う場合の2通り実行しました。


                     EkosからのGoTo試験



                    SkySafariからのGoTo試験


  両者のGoTo試験は、共に順調でした。続いて「Parking」「Unpark」の試験も実施しましたが、何ら問題点はありませんでした。

                   Ekosの「Parking」を実行中の画面





 7.AstroberryとAVX赤道儀との接続動画  



  今回の記事内容を動画にまとめています。下の写真をクリックすると動画(YouTube)へ進めます。


                Astroberryを試験中のAVX赤道儀【画像をクリックすると動画へ飛びます】



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Last updated  August 13, 2020 10:35:46 AM
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