カテゴリ:天文
1.2024年の撮り納めは、定番のカニ星雲
このところ年末年始は、鏡筒をかに星雲:M1に向けています。やはり宇宙での星の大爆発を象徴するかのような破裂痕であるフィラメントは見応えがあります。 2024年の元日の夜には、通常使っている光害カットフィルターであるKenko ASTRO LPR Type2を使って撮影した。ASiairがお供であれば、焦点距離2,700mmのマクストフ鏡筒もオフアキシスガイドが順調であれば扱いも楽です。ガイドも順調であったので、露光時間を600秒まで伸ばして撮影を行いました。さぞかしフィラメントが多く見れるのではとワクワクドキドキしながら画像処理しました。結果は、星雲の中心が白く映っており、フィラメントの構造が期待とは裏腹でした。これでは、皆さんには公開できないと、お蔵入りになっていました。 2024年も暮れようとしている2024年12月24日に、クリスタルボール星雲撮影のために新規購入したQBP IIIフィルターを使ってM1の撮影を行ってみました。結果は想像していた以上の解像度でフィラメントが撮影できていました。 撮影の様子なども含めて下の動画にまとめています。 ![]() 2.通常の光害カットフィルターでのM1撮影 通常使用している光害カットフィルターである、Kenko ASTRO LPR Type2フィルターを使用した撮影は、2024/1/1に行っていました。元旦らしく透明度の高い空であり、オフアキシスガイドの調子も良かったので10分露光で撮影を行った。 結果を下に示します。 ![]() 撮影日:2024/1/1。 撮影地:南関東、自宅庭。鏡筒:SkyWatcher SkyMAX180(f=2,700mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi294MC Pro (Gain: 200、冷却:-10℃)。フィルター:2" Kenko ASTRO LPR Type2。オートガイド:AstroStreet オフアキシスガイダー。ガイドカメラ:ASi220MM Mini。600秒露光で合計23コマ(総露光時間:3時間50分)撮影。画像処理:PixInsight、MGC/HT/BXT/NXT。 今回初めてMGCを使ってみました。バックグラウンドが簡単に平坦になりました。紹介していただいた丹羽氏に多謝です。 3.QBP IIIフィルターでのM1撮影 QBP IIIフィルターでの撮影結果を下に示します。 ![]() 撮影日:2024/1/1。 撮影地:南関東、自宅庭。鏡筒:SkyWatcher SkyMAX180(f=2,700mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi294MC Pro (Gain: 250、冷却:-15℃)。フィルター:2" Sightron JPN QBP III。オートガイド:AstroStreet オフアキシスガイダー。ガイドカメラ:ASi220MM Mini。360秒露光で25コマ(総露光時間:2時間30分)撮影。画像処理:PixInsightにて、MGC/HT/BXT/NXT。 Kenko LPR Type2 と QBP III フィルターとの画像を並べてみました。 ![]() QBP IIIフィルターの方が、明らかに解像度が高くなっています。 4.あとがき 1)PixInsightのバージョンが1.9にアップデートしました。売りは究極のカブリ取りのMGC機能だと謳っていました。通常は便利機能があっても敷居が高く、なかなか使いこなせません。ところが、今回は丹羽氏がタイムリーにYouTube上で解説されましたので使いこなすことができました。丹羽氏に感謝です。 2)PixInsightのアップデートもよいところばかりではありません。アップデートするたびにオプションでいれている機能を再インストールしなければなりません。それがたいそう面倒。それと、今回のアップデートでマスターバイアス、マスターフラット、マスターダークにFitsファイルが使えなくなっていました。ヨーロッパ系のソフトは気が利かないようです。ASiairのLiveで一挙にマスターファイルを作成しているのでFitsファイルになってしまいます。ファイル変換のひと手間が必要になり、不便になりました。 3)2024年は大変な年でした。人生初めての手術、しかも頭。でも復帰できました。 2024年も暮れようとしています。何もなかったかのように。 来年の目標は、 菜園:初心に戻ってまじめに、手を抜かず野菜つくりをする。 PC:そろそろWin11にしますか? 天文:・・・・・・・・モザイク撮影のマスター お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 5, 2025 11:18:53 PM
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