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カテゴリ:天文
1.ヘッドフォン星雲の位置はどこだ!
ヘッドフォン星雲は、やまねこ座に位置する惑星状星雲で、約1600光年離れた場所にあります。正式名称は「PK164+31.1」です。 PK164+31.1という名称は、この惑星状星雲が登録されているカタログと、その天体の位置情報からつけられています。別名として「Jones-Emberson 1」や「ヘッドフォン星雲」という愛称もあります。 「PK」は「Perek and Kohoutek. Catalog of Galactic Planetary Nebulae」というカタログに由来します。このカタログは銀河系の惑星状星雲をまとめたものです。続く数字の「164+31.1」は、銀河座標系における天体の位置を示しています。 164: 銀経(銀河系の中心からの角度)が164度であることを意味します。 +31.1: 銀緯(銀河の平面からの角度)が+31.1度であることを意味します。 宇宙での位置と特徴 距離: 地球から約1600光年離れた場所にあります。 中心星: 16.8等級の青白い中心星を持っています。この中心星は、白色矮星になる前の段階だと考えられています。 色合い: 周辺部が赤色、内側が緑っぽい色合いという特徴があります。これはM27(亜鈴星雲)やM57(環状星雲)など、他の惑星状星雲と共通するパターンです。 観測・撮影 淡い星雲なので、きれいに撮影するには少し露出時間を長くする必要があると言われています。しかし、市街地からでも撮影された例があり、Duoフィルターなどの機材を上手に使うことで、その神秘的な姿を捉えることができます。 【以上、AIアシスタントより】 ヘッドフォン銀河は「PK164+31.1」と数式めいた呼称ですが、プレートソルビングを実行しようとしてこの呼称を入力してもASiairは無反応でした。 撮影は、焦点距離 1,600mmのエクステンダ装着のTSA-120鏡筒、カメラはASi294MC Proを使って行いました。フィルターはオプトロンのL-ultimateを使っています。撮影の様子や画像処理を下の動画にまとめています。 ヘッドフォン星雲の撮影と画像処理【写真をクリックで動画へ移ります】2.ヘッドフォン星雲の最終画像 3日間の撮影で91フレームの画像を得ることができました。PixInsightにて画像処理を行って下のような最終画像を得ることが出来ました。 TSA-120 で撮影したヘッドフォン星雲撮影日:2026/1/14,21,22。 撮影地:南関東、自宅庭。鏡筒:TAKAHASHI TSA-120 (f=900mm)。オプションレンズ:Extender ED1.5X (最終f=1,600mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi294MC Pro (Gain: 250、冷却:-15℃)。フィルター:2" Optolong L-ultimate。ガイド:AstroStreet Off-axis guider。オートガイド:ASiair Plusを使用。ガイドカメラ:ASi220MM Mini。300秒露光で合計91フレーム撮影(総露光時間:7時間35分)。ダーク:5コマ、フラット:20コマ、バイアス:50コマ。画像処理:PixInsight (FBPP, GraXpert, ImageSolver, SPCC, HT, Curves Transformation, BXT)。 3.あとがき 今回のヘッドフォン星雲の撮影と画像処理の中ではじめて経験したことが2つありました。ひとつは、ASiairを使ってプレートソルビングを行う対象であるヘッドフォン星雲のカタログが不明であり、星雲の座標を入力してGoToを実行したこと。もうひとつは、PixInsightのImageSolverの対象の検索カタログが不明であり、ASiairのスカイアトラスに記載されていたPGC139044という語句を入力すると見事ImageSolverが完結できました。 【ターゲットの座標を入力する】 下の写真は、ピントを合わせるためにカペラを導入しようとしている画面です。赤四角で囲んである場所にカペラの座標が記載されています。ここをタップすると座標の入力画面が現れます。 カペラの座標をクリックしようとしている画面座標の入力画面が下の写真です。 ターゲットの座標の入力画面ヘッドフォン星雲の座標を入力した画面が下の写真。 ヘッドフォン星雲の座標を入力しているところDoneをタップするとヘッドフォン星雲の座標が入ったGoTo画面になりますので、Goをタップしてヘッドフォン星雲を導入します。 ヘッドフォン星雲の座標へGoToしようとするところ【ImageSolver/PixInsightの検索時の入力カタログ】 ヘッドフォン星雲をPixInsightのImageSolverにかけると検索語句を入力しなければなりません。ところがASiairにおいてもヘッドフォン星雲のカタログ語句は登録されていませんでしたので、仕方なく正式名称の「PK164+31.1」と入力しましたが無反応で検索不可でした。 PlateSolverにPK164+31.1と入力したところあきらめるところでしたが、ASiairの中の星図スカイアトラスにPGC139044という記載があったことを思い出し、その語句を入力したとことImageSolverが完結できました。 PlateSolverにPGC139044と入力したところPGCカタログとは、1989年に発行された主要銀河カタログ (Catalogue of Principal Galaxies) の略称だそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 9, 2026 10:03:33 PM
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