ひとりを知り、愛されようともがいていた君の悲しみを、ほんの少しでも、晴らしてやれたかな--------。
藤原家の庭先に産み落とされた卵。
育てるもののいないその卵を、夏目はニャンコ先生と温めてみることにする。
日に日に大きくなる卵、そして、それを主からの命で奪おうとやってくる妖。
確かに生きているその卵を守ろうと決めた夏目の前で、
ついに卵の中から姿を現したのは、なんと小さな小さな人の形をした
「辰未」という妖の雛だった。
庭の木に出来た鳥の巣。
だがたったひとつだけ取り残されていた卵。
夏目はそれが気になり、ニャンコ先生に雛がかえったら美味いかもしれないとそそのかし、その卵を温めてもらうことに。
だが、家の前で黒の装束をまとったあやかしを見た夏目。
そこには「陸」という字が表札の横に書かれてあった。
でもこれはあやかしが書いた文字なので、普通の人には見えないもの。
次の日・・・その文字が何故か「伍」という字に代わっていたのだ!!
これは何を意味するのか?
酒を呑みたいのも我慢して卵を温め続けるニャンコ先生。
そして「参」と書かれた字を見て、それがようやく数字だと察した夏目。
どうやら毎日カウントダウンをしていたよう。
一体何の?
そこへ現れた装束をまとったあやかし。
文字が見える夏目に、鳥の巣にあった卵を知らないかと問う。
なんでもこのあやかし、主にその卵を取ってくるよう頼まれたというのだ。
その卵、その身はとても美味で、血は不老の効能があるらしい。
だからそれを食べるという主。
でもこんな話を聞いたら、夏目は黙っていられない。
卵の行方は知らないと嘘をついてしまう。
卵は生きようとしているのだから・・・!!
「もう少し・・・生きてみるか?」
なんだかすっかりニャンコ先生も卵を温めるのが習慣になったようで。
酔っぱらって「天丼のブル-ス」を歌いつつ、無意識に卵を温める姿がかわゆすぎるっ(>▽<)
そして「壱」の文字が書かれた日。
ついに卵がかえったのだ!!
中から出てきたのは・・・人の姿をしたあやかし。
か、可愛すぎる~~~~っ(><)
何この愛くるしさ!!
癒し効果抜群の存在なんですけどっ!!
どうやらこの子、「辰巳」という鳥と竜に近いあやかしで、雛は、最初に見た生物の形に変化するらしい。
・・・最初に見たのが夏目でよかったね(^^)
これニャンコ先生だったらまたブサ可愛いあやかしになってたよ。
竜の角を持ったニャンコ先生・・・トナカイのできそこない!?
夏目の妄想も怖いって(あはは)
そして、夏目お手製の着物を着させてもらい上機嫌な雛(←夏目めちゃ器用だねぇ)
ピンクの着物が可愛すぎる~~~っ!!
辰巳はある程度育ててもらったら、本来の姿になり、巣立って行くという。
その期日がいつかはニャンコ先生でも分からないらしい。
でも早速ニャンコ先生のしっぽ噛んだり、子供そのもの♪
夏目、お腹壊すって表現は・・・。
対抗してニャンコ先生は夏目の事を「マッチ棒」って・・・。
ってことで今日も取っ組み合いの喧嘩をするふたり。
ま、喧嘩するほど・・・ってことで(^^)
辰巳は自分たちで子育てはしないという。
だから自分の巣を自分で作った雛。
夏目の部屋をかなり散らかし、紙で作った巣に、一緒に入ろうと夏目を案内する雛。
だがそれはとても小さく、夏目の入れるものではない。
その分、夏目は夢をみたようです。
小さくなって、雛の巣に入る夢。
その中には、何か大切なものが入っていた-----------------。
ニャンコ先生がつけた「タマ」という名前。
タマはいたくニャンコ先生のしっぽが気に入ったようで(^^)
何回も齧りついてるし。
これもタマちゃんなりの愛情表現?
そうやって夏目と、なんだかんだいいつつ面倒見のいいニャンコ先生に育てられ、タマは少しずつ大きくなっていった。
だが・・・何故かどんどん衰弱していったのだ。
何故?
そして・・・あの装束のあやかし、鼠がタマを連れて行くと、突然家の中に姿を現したのだ!!
鼠は猫が退治するってことで、猫じゃらしで鍛えた右フックを披露するニャンコ先生でしたが・・・あっという間に鼠に封じられてるし(><)
つ、使えないあやかしだよ、ニャンコ先生!!
でもそのおかげで夏目はタマを連れ出す時間を稼げたよう。
タマが衰弱したのは・・・もっと夏目たちと一緒にいたかったから。
巣立ちの日が近くなり、成長することをタマが自ら止めてしまったからだったのだ!!
なんていじらしい(><)
夏目はそんなタマの心を知り、大丈夫だとやさしく抱きしめる。
「いかなくていい、お前はここにいてもいいんだよ。
いつか旅立ちの時がきても、それは別れの時じゃないんだから」
だが、追ってきた鼠により、タマを全身で庇った夏目が襲われそうになり・・・タマは本来の姿へと成長してしまったのだ!!
鳥のような大きな翼を持ったあやかし。
口に鼠を加え、かなりの力をいれているよう。
このままでは鼠が死んでしまう。
もうやめろと何度もタマを止める夏目。
だが、急激な成長の衝撃で、自我を失っているタマには、夏目の声が届かない。
遅れて現れたニャンコ先生はすかさず斑の姿になり、緊迫した睨み合いが!!
だがその時。
そっとやさしくタマの嘴に触れた夏目。
「帰ろう、タマ。帰ろう」
その言葉と、夏目のぬくもりに、ようやく自我を取り戻したタマ。
その背に夏目とニャンコ先生を乗せて、空高く舞いあがったのだ。
その姿、シルエットだけなら不死鳥のようだね。
そして、夏目は自分の事をタマに話して聞かせる。
夏目も、本当の親の事は知らないという。
ずっとひとりだった。
寂しくはなかったけれど・・・とても悲しかった。
だが、この街へきて、その悲しさもなくなったという。
「君もそうならいいな」
そして、夏目たちを家に送り届けたタマ。
最後の別れはやさしいもので・・・。
ずっとその口を撫でてあげた夏目とニャンコ先生。
タマは・・・大きく羽ばたいて空へと消えていったのだった----------。
そして、タマの残した巣をこっそり覗いてみた夏目。
それはやっぱりカラだったけれど・・・。
「その底に残っているものを、僕は知っているような気がした------」
ひとりを知り、愛されたいと望んだその心。
夏目だから出来たこの子育て。
タマが成長したくないって思ったその心が切ない(><)
そして、可愛すぎる~~~っ!!
元の姿に戻った時のあの目だなぁ。
あの目がとてもキレイだった。
結局夏目に救われることになった鼠も、こんな人間もいるのだと、タマの追跡を諦めたんだろうね。
あの最後の笑い混じりの溜息がとってもほっとさせてくれました(^^)
これが別れじゃない。
タマはきっとまた夏目の処にやってきてくれるでしょう。
次回「約束の樹」
次回はアニメオリジナルの話だそうで、どんなお話になるのか、とっても楽しみ♪
あ~でも今回はやっぱあのラブリータマちゃんの姿に癒されました~(^▽^)
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