やさしい殺人者--------。
仏の自殺を利用しての殺し-----------!?
今回の該者、寝たきりの生活を送っていた男・義太郎。
家族に迷惑をかけないようにと、自殺しようとしたらしい。
だが・・・倉石の見立てによると、義太郎は自分では力がなく、死ねなかったよう。
誰かがそのあと、首を絞めた事が致命傷になったというのだ!!
体裁が悪いから、自分たちが疑われないようにと、鴨居で死んだように偽装した娘夫婦。
司法解剖の結果、義太郎の首から松ヤニが発見されたという。
夫の直樹は事業に失敗し、多額の借金を抱えていた。
息子は学校をさぼりがちで、野球のロージンバックに松ヤニが使われているという。
祖父にもよく叱られていた。
でも、それを直接的に聞く刑事はどうかと思うわ~(><)
息子を犯罪者扱いするって、決めつけはどうよ。
あの聞き方は酷かったね
でも、死にたいとずっと生前に漏らしていたという義太郎。
これは自殺ほう助か、殺人か・・・。
倉石が気にしていたのは、寝たきり老人特有のにおいがしない家。
むしろいい香りがしたこと。
そして警察は事件当日の直樹のアリバイがないこと、松ヤニを扱った仕事をしていたこと。
借金の件も含めて、彼を任意同行するというのだが・・・。
そこへ現れた倉石。
「中へ入れ」と立原たちをもう一度家に戻させる。
さぁ、倉石は何を掴んだのか?
松ヤニ。
それはヴァイオリンの弦に使われるもの。
犯人は優しかった。
首にほとんど残っていなかった圧迫跡。
家族に負担をかけたくなかった。
「死にたい」
そう言い続けた義太郎。
それを頑張ろうと励まし続けた娘・祥子。
だが父が自殺を図った時、死ねずに苦しむ姿を見た祥子は、父の願いをかなえた形で手をかけたのだ----------!!
「お父さん・・・もういいのよね・・・ごめんね」
ヴァイオリンをやっていた祥子の手に付着した松ヤニ。
確かに義太郎は死を迎えた瞬間、しあわせだったもしれない。
「だが、あんたがやったことは許されることじゃねぇ!!」
その日、立原の父が・・・亡くなったという。
今までたくさんの死体を見てきた二人。
だが・・・。
「葬式に立ち会うなんてことは、滅多にないな」
淡々とそう語る立原が逆に痛々しかった
やさしい犯罪者。
これは今の介護制度では絶対あり得る話だよね。
寝た切りで、介護を受けるしか生きられない・・・それこそ生きてるだけという状態なら、家族に負担をかけたくないと、死を選ぶ人だっているはず。
そんな現状が悲劇を生んだ。
楽にさせたい。
お互いそう思ったはず。
祥子の気持ちが痛いほど伝わって、悲しかった
ヴァイオリンをやっていればそこそこ有名になれたかもしれない。
でも父の介護でやめざるを得なかった祥子。
それを恨みもせず、父の介護に力を入れて、世話を必死でやったからこそ、匂いもしないような状況だったわけでしょ。
でもそれが逆に父を追い詰めたのかもしれない。
悲しい。
答えがない。
そんなお話だった。
でも自分がもし介護される側に回ったら・・・やっぱり死にたいって思うなぁと、こういう問題をTVなんかで見ると、この頃考えるようになったなぁ。
生きてるのか生かされてるのか。
尊厳死についての基準。
なかなか難しい問題ですね。
あ~なんだか今日は涙が止まりません。
現実は難しい
ユズリハの木。
新しい葉に譲る人生。
これから現実でもありえそうなお話でしたね。
今日は色々重かったです・・・。
←よろしければポチっとお願いいたします♪
臨場