17年前の真実。
そして-------------。
最終回にふさわしい事件だったのではないでしょうか?
同じ被害者だったはずなのに、加害者になってしまった犯人・・・。
どこで歯車が違ってしまったのか・・・。
でも今回もまた、「もし自分が同じ立場に立たされたら?」という問題を投げつけてくれたと思います。
それが「臨場」なんでしょうね。
あぁ、そういや、今回の最初に鳴いてた蝉。
この音もなんかすごく寂しげな雰囲気出ててとてもよかったなぁ♪
17年前に、倉石の妻を撃った銃と同じ銃で起こった今回の事件。
被害者・寺島弥生の夫は弁護士。
だが、その寺島は17年前も事情聴取を受けていた人物なのだという。
17年前起こった事件。
警官を襲って、銃を奪った男。
その男が無差別にふたりの命を奪ったのだ。
そのひとりが倉石の妻。
妻の死体を見て感情的になり、取り押さえられる倉石が可哀相で可哀想で・・・(><)
立原は、その時「ホシは必ず俺が」と約束したが、配置換えに合い、その間に、時効を迎えた事件。
だが、その時奪われた拳銃は、あと1発銃弾が残っているという。
これ以上の犠牲者を出さないためにも、一刻も早い検挙が望まれる。
弥生の葬儀の日、弥生の友人が立原に話があると言ってくる。
事件の日、弥生から17年前の事件は寺島がやったという話を聞いたというのだ!!
自宅の金庫に隠していた拳銃。
弥生にすがりついて許しを請う寺島。
早速ガサ入れに向かう立原。
だがその時、寺島は、妻を殺したのは自分ではないと言い残し、残った銃弾を自分に向け発砲し、自殺してしまったのだ!!
えぇぇぇぇ(><)
ここはすっごい急展開に、驚きでしたわ。
犯人死んじゃったよ
でも寺島、なんだかほっとしたというか、安心したような笑みを浮かべた死に顔だったね。
やはり17年も罪を隠して生きていたのだから・・・いくら時効を迎えたからと言って、普通は良心の呵責に耐えられないだろうね。
逃亡を続ける犯人はよく、捕まってほっとしたとかっていいますし。
それでも、寺島に対して言いたいこと、たくさんあったろうに・・・。
倉石も流石に今回ばかりは感情を抑えるのが大変そうだよなぁ
内野さんの抑えた演技がもうなんつーか、痛々しいというか・・・
それでも検視官としての職務を全うする倉石の姿が切なくて切なくて。
涙でしたわ
これで事件は解決したという留美とイチだったが・・・。
「俺のとは違うな・・・」
まだこの事件の裏に、何か隠されているというのか。
そう、寺島は自分が弥生を殺したのではないと言い残して死んでいるのだ。
今回殺された弥生の頭部の傷が気になるという倉石。
わざわざ銃で殺した後に、鈍器で殴られた跡。
これは17年前に殺された一人目の被害者と同じ場所に出来た傷。
だが、その被害者は倒れる際、ぶつけて出来た傷だという。
故意に同じ傷を作ったようにしか見えないその手口・・・それは復讐でしかありえない。
立原は寺島の家にかかってきていた無言電話が気になるという。
そして・・・倉石は一人目の被害者だった女性の夫・大瀬に会いに行く。
私も彼があやしいと思ったわ。
復讐と言えば彼しかないでしょ。
ま、当然倉石のこの行為は越権行為。
「鑑識が口を挟むな!!」
上は当然そういうけど、ホシの声が聞こえる限り、拾い続けるという倉石や留美たち。
倉石、今回は退職をかけてもホシをあげる気のよう。
2年前に時効を迎えた大瀬の妻の事件。
命日に、妻の死んだ場所に、花をたむけていた寺島の姿を、直感で彼を犯人だと気づいた大瀬。
そして彼の家を探し、電話をかけて探りを入れたよう。
17年前の事件で揺さぶりをかけた所、拳銃を土に隠した寺島。
それを掘り起こし、弥生の命を奪ったのだという。
そして鈍器は・・・。
大瀬がいつも手入れしていた学校の花壇のレンガ。
そこの土の成分と、弥生の頭に付着していた土の成分が一致したという。
「遺族に時効なんてないんだよ!!」
これが被害者の声なんだよね。
殺された者はやはりずっとそうして重いものを持って生き続けなければならないんだ。
復讐を考え続けた大瀬と、そうでない倉石。
警察があの時、ちゃんと寺島を捕まえてくれていたらこんな事にはならなかった。
確かにそれもそうだろうね。
自分の愛する人の命を奪われたら、誰だって犯人を殺したいって思うだろうし。
でも、寺島は逮捕されなかった。
だから自分も捕まるはずはない。
その過信はちょっと・・・でしたけど、大瀬が可哀相だったのは、奥さんが死んだとき、頭にあった傷は倒れてぶつけたものだということを知らなかったこと。
いたぶられたと思って同じ傷を作ったことが、自分を追い詰める結果になってしまったのだけれど・・・。
寺島が死んで、弥生が死んで・・・それで今、しあわせか?
復讐しても・・・もう妻は帰っては来ないのだ。
妻を忘れたことはないという倉石。
自分の中では、生き続けている。
「雪絵は、いつまでも生き続ける。
それがオレの悼み方だ」
もうここら辺の感情を抑えて、涙を流す倉石の・・・内野さんの演技に引き込まれてしまいましたわ。
おみごと!!
桔梗を大切にするのは、雪絵が教えてくれた花言葉のせい。
「永遠の愛」
時間はかかったけれど、ホシにはたどり着いたと、盃をかわす倉石と立原。
これで検視官として、最後まで拾ってあげられたようですね。
今夜は、朝まで飲むって、立原も多くは語りませんが付き合ってくれるようです。
何も言わずにグラスをぶつけあうふたりの姿が、ベタだけど、なんか嬉しかった。
ぶつかり合うけど、それでもお互いに信じ合ってることがよく分かる。
そして今日も事件は起こる。
いつものように、検視に向かう倉石だった----------。
ってことで、最後までいろいろ「if」を考えさせられ、現代社会の問題も織り交ぜながら、とても深く、時にじ~んとさせるお話が多かったドラマでした♪
ベストはやっぱ前回の話かなぁ。
カレーには本当やられたもんなぁ(^^)
いやぁ、やっぱ芝居出来る人のこういう深いいい脚本のドラマは面白いね♪
是非また特番や続編なんかあればいいなぁと思います!!
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臨場