◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆

2011/11/06(日)20:35

大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」第43話 感想「淀、散る」

大河ドラマ(348)

大坂夏の陣--------------淀の最期。 いやぁ、ようやく最後にして、本気を見せてもらったなぁという回でしたわ。 泣けた。 母として、豊臣の者としての淀の凛々しい姿に胸をうたれました。 宮沢さん、このためのキャスティングだったと、心に残る芝居を見せてくれましたわ。 京で起こった牢人衆の騒乱を機に、豊臣方に国替えを申し出る家康。 だが、それを迎え撃つという秀頼。 今、戦をするのは得策ではないと、丸裸の大坂城では戦う術はないのだ。 それを止めるため、初は使者になり、家康に会うことに。 そして、想いを同じく、なんとかしてそれを止めたい秀忠と江。 だが、戦なくして、泰平はありえぬと父に一喝されてしまう秀忠。 ひとまず今は秀頼たちに大坂城を出て、今後の事はそれから考えればいいと勧める秀忠。 だが、初も淀を説得するのは難しいよう。 覚悟を決めてしまった淀。 そして、秀忠は最後の頼みと高台院の元へ・・・。 だが、彼女もまた、淀を動かすのは無理だというのだ。 秀吉が淀に惚れたのは、お市のような強い意志を持った凛々しさ。 だから・・・。 そして、この戦は、世を泰平にするには避けては通れない戦なのではないのかという高台院。 初の必死の説得、江の嘆願書のような手紙も全く効果なし。 覚悟を決めた淀。 「もはや、引き返すことは出来ぬ・・・」 そして・・・ついに大坂夏の陣の開戦----------!! 真田の前に苦戦を強いられる徳川軍。 「私を総大将に命じてください」 そう願い出る秀忠。 だが・・・。 豊臣を打ち滅ぼす最後の采配は自分が振るうと断言する家康。 まぁ、家康もこれが最後の戦いだと、見極めているのだろうから、必死だろう。 そして、秀忠にはこのまま岡山口陣を守れと命じたのだ。 だが、ここに来ても、淀が止めたため、豊臣の総大将として秀頼は先陣に立つことはなかった。 ならば自分は自分のやり方で戦うと、一気に家康ひとりの首を狙い、本陣へと攻め込む幸村。 苦戦を強いられていると聞き、黙っていられなくなった秀忠は、家康の本陣へ加勢するため兵を動かしたのだ!! 「親父の命などクソくらえだ!!」 本音が出たね(^^;) そして、家康の本陣へ真っ向勝負を仕掛けてきた真田幸村。 だが・・・やはり多勢に劣勢・・・。 ついに幸村も追い詰められてしまったよう。 倒れている幸村を発見した秀忠。 最期にいい死に場所をもらったと言い残し、絶命。 ・・・かっこいい死に方で見せてくれたわ。 幸村だけ扱い違うよね(^^;) そして、家康は最期の戦いと、一気に豊臣を攻め落とせと命じたのだ。 こうなればもう時間の問題。 では、淀はどうするのか? 「私は、母上のように逝きたい。誇りを持ってな」 江と初には、豊臣と徳川の間で苦しめたと謝罪する淀。 ついに初と、千との別れが・・・。 閉じられる引き戸の向こう。 微笑みながら立っているその姿がお市と重なる。 凛々しきその姿。 淀の方、とても美しかった。 出馬をさせなかったのは、秀頼を守るため、そして、片時も自分の傍から離させたくなかったから。 「誇りなどと言うたが、誇りではなく、意地で選んだ道やもしれぬな」 涙を流す淀に、秀頼は微笑みを返す。 「母上は誇り高き方にございます。そして、愛に満ちておられました」 「その愛でそなたを苦しめた」 そして、秀頼を助けて欲しいと言う、最期の願いを手紙にしたためた淀。 初はそれを持ち、千と共に家康の元へ嘆願へ。 千の無事の帰還に、思わず娘を抱きしめる秀忠。 だが、苦労を労っただけで、秀頼の命をどうするか答えない家康。 そして、家康はここにきて秀忠に総大将の任を命じたのだ!! 何故今? だが、もはや豊臣と徳川の両者が立つ世などありえないのだ。 江の想い。 秀頼との約束。 揺れる秀忠。 だが------------。 秀忠はついに「城に火をかけろ」と命じたのだ!! さらには、秀頼と淀のこもる蔵に鉄砲を撃てと・・・。 涙を流す秀忠。 彼の中で何かが切れた瞬間だったのかもしれない。 でも、それを最後に命じさせるとは・・・家康のやり方も、徳川が天下を取るための荒療治なのかもしれないけど、ちょっと残酷だよなぁ。 そして、最期の時。 最期まで共にいてくれた家臣たちに礼を言う淀。 そして、身を呈して自分達を庇ってくれた大野たち。 介錯人ナシで、ふたりで並び、刀を手にする淀と秀頼。 「母上、共に参りましょうぞ」 涙を浮かべ、笑みを浮かべる秀頼。 長政から賜ったというお市の形見の刀を握り締める淀。 あの日の光景が蘇る。 「琵琶の海が見えるようじゃ。 そなたにも見せたかった」 この親子のやりとりに、涙が溢れて止まらなかった。 ベタな演出かもしれない。 それでも、やはりおふたりの渾身の演技がとても訴えるものがあった。 「初、江、さらばじゃ---------」 自らの腹に短刀を突き刺し、自害する淀と秀頼。 徳川陣で大坂城が燃える様を見て、崩折れる初と千。 淀の壮絶なまでに美しい最期だった。 誇りと意地。 それでもやはりこの1本筋が通った淀の姿はとても印象に残った。 今期の大河で一番心に残る回だったと思う。 次点はやっぱり淀・・・茶々が秀吉を受け入れたあの月の回。 やっぱこの主役は「淀」でよかったんじゃないかと・・・(^^;) で、後3回は何をするのか? もう今回最終回でいいよ・・・な出来でしたもんね。 福との対立とか、正直もうどうでもいいっす(^^;) いやぁ、でも、今回は久しぶりに「大河を見た」と思えました♪ アニメ・ドラマ感想ブログ ←よろしければ、ポチっとお願いいたします♪ 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第9話 第10話 第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話 第18話 第19話 第20話 第21話 第22話 第23話 第24話 第25話 第26話 第27話 第28話 第29話 第30話 第31話 第32話 第33話 第34話 第35話 第36話 第37話 第38話 第39話 第40話 第41話 第42話 ************************ 楽天ブログではTB受付出来ませんので、TBは下記の2ndブログにお願いいたします。 <トラックバックURL> http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/d21062ca8c11a5a2c4006cd17e601d99/ac

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