人の死----------。
それが身近だった、葬儀屋の次男の井原真人。
5人兄弟で、葬儀屋というだけでいじめられた経験のある真人は実家が嫌い。
父にも好きなことをしろと言われ、大学を卒業して家を出、大手居酒屋チェーン店に入社したのだが・・・。
その日、駅で手をあわせて祈りを捧げている女性と遭遇。
電車が入ってきたその時、動き出した彼女を見て、思わず手を引いて助けた真人。
諦めなれば、いつかよかったって思うこともあると、ちょっときれいごとを言い残し去っていく真人だったが・・・。
その日行われた合コンで、その彼女・坂巻優樹と偶然再会してしまったのだ!!
彼女は警察官なのだそう。
結局意気投合して、すっかり酔ってしまった優樹。
どうやら朝のあれは死のうとしていたわけでなく、大切な人があそこで5年前亡くなったのだそう。
今日がその命日だったから祈りを捧げていたのだという。
彼氏かと思ったけど、これは恐らく同じ警察官だった祖父の事なんだろうなぁ。
そして、結局潰れた優樹を介抱することになってしまった真人。
そのお礼に今度何か奢るという話になるのだが・・・それもまた彼女からの電話でウヤムヤになってしまう。
でも、朝助けてくれたことには感謝して去っていく優樹だった・・・。
気分よく出勤した翌日・・・。
なんと、真人が担当する店の店長が自殺をしてしまったのだ。
その店長とは、先日店の売り上げが落ちて、このままではクビになると責めていた真人。
「代わりはいくらでもいる」
その言葉がきっかけだったのかは分からない。
遺書も、何も残されていないというのだ。
だが、当然自分に責任があるのではないかと思う真人。
人生最悪の日。
そして、その夜------。
妹の晴香から泣きながら電話がかかってくる。
父が倒れたと----------!!
どうやら倉庫で脚立の足を踏み外して、長い間倒れていたというのだ。
慌てて病院に駆けつける真人。
だが・・・長男はどうやら気まぐれに家出中。
妹や弟達の見守る中、井原は葬儀屋を閉めろと言い残し、亡くなってしまうのだった-------。
あまりに突然の死。
長男の健人がいない以上、真人が取り仕切るしかない葬儀。
葬儀屋が葬儀を他の葬儀屋に任せるなど出来ない。
そして・・・なんとか模擬DVDを見て、付け焼刃の葬儀をすることになる真人。
やはり葬儀屋はたたむ方向で。
もう従業員も解雇するしかない。
たったひとりの従業員の田中は、最後に真人や晴香に謝罪。
残された人が、ちゃんと悲しめる葬儀をする。
それが自分達の役目だと言っていたという井原。
田中はそれが出来なくて申し訳なかったと、頭を下げたのだ。
確かに・・・。
あまりに突然すぎる井原の死に、子供達は涙も流せないまま、「式」を済ませて、父親が「灰」になったのを見ただけ。
翌日。
家を訪ねてきた風変わりな老人の岩田。
父の知り合いのようなのだが、真人が一人でここまで育ててくれたことに感謝するというと、全然ありがとうって顔をしていないと指摘する岩田。
そして、彼は井原が遺書を残していないのかと、言い出す。
果たして金庫内で見つかった父の遺書。
各々兄弟へ向けた父の最後のメッセージ。
「自分の人生が好きだと思えるような生き方をしろ」
翌日、入院していた店長の容態が悪化。
上には、きつく指導したという業務日誌を書き換えろといわれるし、やりきれない真人は、店長の長田の見舞いに訪れるのだが・・・。
目の前で亡くなってしまった長田。
そして絶望してフラフラになってしまった真人を助けてくれたのは・・・優樹!!
今度は彼女に救われた真人。
そこで長田の元を尋ねることに。
だが、挨拶で上司だったことは言わずに、葬儀屋だと自己紹介した真人。
父が自分の友人が亡くなってすぐに営業していたのと同じ事をしたのだ。
あんなにその行為を嫌っていたのに何故同じことをしたのか?
これを井原屋最後の仕事にしたいと言い出す兄に協力する晴香と田中だった。
それに、何故長田は自殺しようとしたのか?
その気持ちを確かめようと、優樹と一緒に現場へ行くことに。
そこはマンションの屋上。
だが、どうやらそこで毎週友也という少年と一緒にキャッチボールをしていた長田。
そして、あることに気づく真人と優樹。
それは友也がフェンスの向こうに落としたというボールの事。
彼が言った場所にボールなどなかったのだ!!
そして、ボールが落ちていないかマンションの下を探すことに。
そこには・・・まっさらなボールが落ちていたのだ。
そこに残されていた長田の指紋。
それはつまり、フェンスの向こう側に落ちていた友也のボールを拾おうとして、長田は誤って転落してしまったのではないかという、事故の可能性を示す証拠。
事故か自殺か。
でも、それを真人は100%事故死だと断言する。
話を聞いた長田の母は、何故そういいきれるのかと問われてしまう。
「私は嘘をついてました。
長田さんを、仕事場でつらい目に遭わせていたのは、私なんです。
自殺じゃないって思いたかった。
長田さんのためになんて思いながら、本当は自分を守るために、自殺じゃないっていう証拠を探したかったんです。
申し訳ありませんでした」
土下座して頭を下げる真人。
だが、母は知っていたのだ。
真人が何者かを。
そして、会社を訴えるつもりだったよう。
でも、真人の本音を聞いて思いとどまってくれたよう。
だから、葬儀は別の所でという真人に、ここで放り出すのかと言い出す母。
本当は最後まで見送りたい。
自分が長田さんに出来るのはそれしかないからと言う真人に、「それは本心ですか」と問う母親。
「はい」
その言葉を聞き、母親は真人に全てを託すことに。
「息子の最後をあなたに預けます。
あなたが葬儀をやってください」
そして、最後の葬式に協力してくれる晴香と田中。
だがその時、真人は思い出したように長田が働いていた店に走り出したのだ。
長田はちゃんとチラシを配って店に客の呼び込みをしていた。
それに、無駄だし、意味のないことだと、長田がレジ前にご自由にどうぞとおいていた飴玉をけなした真人。
でも、真人は数字だけで、現実を見ようとしていなかっただけ。
客は嬉しそうに飴玉を持って帰った。
それを彼が抜けた日に臨時で入った店で知った真人。
そして、真人はその飴玉を取りに店に行ったのだ。
それが長田の気持ちだと思ったから。
親より先に死んで、結婚もせず、子供もいなかった長田。
そんな親不孝者だと言った母親も、息子の上司が、そして葬儀屋が真人だったことで、最後の息子との別れも、笑顔で出来たよう。
息子の頭に手をかざし、痛いの痛いの飛んでけと言った母の言葉に涙だった。
「悲しいです。
私はただ、ただ悲しいです。
こうして心から悲しめるのも、あなたのおかげです」
そして、母が差し出したのは・・・長田が大好きだった、あの飴玉。
「ありがとう」
最後にそう言って笑顔を見せてくれた母。
真人はそれで感極まってしまいそうになる。
そして・・・親父の墓へ報告をしにいく真人。
小学校の時、父親のような仕事をしたいと思った事を作文に書いた真人。
あの時、父は驚きながらも嬉しそうだった。
そして、初めて葬儀をした。
初めて「ありがとう」と言われた。
「ああ、親父はこういうふうに生きてきたんだって。
こういう人生を送ってきたのかって、そういう親父に、俺達は育てられてきたのかって。
スゲーなーって、ありがとうって、心から思ってるよ。
俺さ、今までそういうとこ全然見ようとしてこなかったから、
これからはその分、その分ちゃんと見るから。
晴香のことも、隼人のことも、桃子のことも、兄貴のこともちゃんと待つ。
だから・・・親父の残した葬儀屋を、俺に継がせてください」
そう言って父の墓に頭を下げた真人。
そこへ現れたあの不思議な老人岩田。
「親父さん、成仏したね」
「逝ってらっしゃい」
空に向かって手をあわせる真人だった。
そして、真人は会社を辞めて葬儀屋としての一歩を踏み出す。
そして、戻ってきてくれた田中と、晴香の3人で新しい井原屋を続けることに。
その時、友也が店に現れる。
なんと、彼は長田が本当の父だったというのだ!!
これは隠し子だったって話?
長田が亡くなったのは真人のせいだと思っているようで、友也は絶対に許さないと走って行ってしまう。
そして、警察から引き立たされた遺体は・・・刺し傷で出血多量で亡くなったという遺体。
だがその顔--------代理店長で真人が店に入っていたとき居酒屋のバイト面接に来た男だったのだ!!
ここでこんな繋がりが!?
事件、事故?
これは1話完結話かと思ってたので、意外な伏線だったなぁ。
面接に来た男性と、息子の友也。
健太くんだぁとか思いながら見ちゃった(^^)
今回前田あっちゃんは事故で足に障害を持っているという設定で、実家を手伝っていたということね。
うん。
色んな作品の要素はあれど、なかなかいい感じで、ほろりと泣かせてもくれたし、いい感じの作品に仕上がってたと思う。
期待はそこそこ・・・だったので、逆によく出来てた内容でよかったです。
これは次回以降にも期待です~♪
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