◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆

王の力、再び-------------！！






涯の王の力を目撃した嘘界。


それを見ても･･･集の時のような高揚感が生まれないのだ。


「何か違う･･･」



おや、彼には涯の力はお気に召さなかったようで。




その頃、春夏は･･･

「ごめんね、真名ちゃん」


そう言って彼女に銃を向けた-----はずだった。


だが、「真名はここにいない、はじめから」と姿を現したのは･･･茎道。



自分に正直で、理想家で諦めない。

春夏は変わらない。


それはまるで--------桜満クロスのように！！


「あなたがあの人を殺したのよね、兄さん」



えぇぇぇ！？

そうだったのか。


親友だったのに？


だがその時、茎道の銃が放たれる--------！！





その頃。

ゲート内を探索していた亞理沙に近づく人影が。


「動かないでください」


背中に突きつけられた銃口。

集！！



これは復讐か？

だが集の狙いはひとつだけ。

いのりの居場所。



だがその時、通信機が緊急報告を告げる。


なんと春夏が反逆行為を行ったということで、発見次第逮捕せよとの命令が！！


どうやら春夏は無事だったようで、機密ケースを持ち出したよう。


それを見た嘘界は、自ら春夏の追跡を自分がやりたいと申し出たのだ。



狂喜の表情の嘘界。

この機密ケースの中身は果たして何なのか？



･･･３つ目の最後のヴォイドゲノムじゃないのかとか想像。




そして亞理沙は･･･春夏の追跡をすると、仲間に伝え車を出すことに。


春夏と会ったら、話をさせて欲しい。

彼女なら涯が何を計画しているか知っているだろうから。


それがいのりの居場所を教える交換条件だというのだ。


「あの人を知りたい」

すべてを-------！！





２４区を抜けた春夏は、ひとまず供奉院家に助けを求めることに。


そこで彼女を待っていたのは、倉知。


だが、供奉院はすでに他界。

葬儀社の隠れ家に場所を移し、メンバーに集と自分の話を聞かせる春夏。


「逃げていたのね、私は」


どうやら春夏は集の本当の母親ではなかったよう。

クロスの連れ子だった集。


結婚してすぐにクロスは亡くなり、そのまま集を育ててくれたよう。


集がかわいかった。


でも･･･結局はふたりでキズを舐めあってきただけなのかもしれない･･･。



だがその時、葬儀社の隠れ家にしていたビルが嘘界により察知されてしまったよう。

情報を売った奴も当然見殺し。



そして、ここにワクチンがあると聞いてきたという偽情報をつかまされた一般人と共に事務所へ入ってきたのは･･･嘘界！！



だが時すでに遅し（＞＜）

必死に春夏を身体を張って庇った大雲。



そして、倉知と春夏を逃がし、嘘界へ立ち向かうも･･･彼のナイフに刺され、倒れてしまうのだった･･･。



あぁ。
大雲もこれで退場か。

でも、最後にいい見せ場があったよね。





二人乗りのバイクでなんとか逃げ出した春夏と倉知。

機密ケースの中身が気になる倉知に「最後の希望よ」と答えた春夏。


そこにしまわれていたのは･･･。


「ヴォイドゲノム。

私たちに残された最後の、そして最悪の希望---------」




やはりそうか。

最後の切り札は春夏が持っていたのか！！





その頃･･･大雲と連絡がつかなくなった綾瀬たちは、アルゴが確認をすると言うことで、涯たちとは別行動をしているよう。



よかった。
葬儀社メンバーが、亞理沙みたいに盲目的に涯だけを信じて突き進む人間ばかりじゃなくて。


あの無意味な虐殺にも似た行為を受け入れられない。

それでいいんだと思う。




そこに加わっていた颯太は･･･すでにステージ３にまでキャンサー化が進んでいるよう。

こうなればもうワクチンで対応は出来ないようで･･･。


颯太もついに死亡フラグか！？




アルゴは･･･大雲の死亡を確認したよう。


ツグミや綾瀬に一緒ではないかと問われ、

「一緒だよ、一緒なんだ----------」


そう告げる。


その意味を理解したふたりは、寄り添って仲間の死を悼むのだった･･･。



どうやらアルゴと春夏たちが合流に成功したよう。

春夏が大雲が自分を庇ったことを謝罪するけど･･･これはちょっと軽く聞こえたのでなくてもよかったんじゃなかなぁとか思ってしまったわ。






一方、ついに涯との対面を果たした四分儀。

その背後には、両手を縛られたいのりが。




だが、四分儀は開口一番「無様ですね」と涯を罵ったのだ！！



四分儀は戦場で出会った涯に惹かれ、彼を王にすべく今まで仕えてきたよう。


だが･･･。

「あなたが望んだのは、こんな醜悪な偶像となることだったのか」



それを勝手に夢を見て絶望しただけだとはき捨てる涯。


四分儀はそれでも涯を友人だと思っていたのだ。

それを涯は何の感慨も浮かべず、王に友などいないというのだ。


四分儀は今度こそ涯との決別を決める。


再会して、新たな望みが出来たという四分儀。



「あなたを殺すことです------------」




やはり涯は孤高の王。

その運命なのだろう。



集とはまた違った意味で。




そして、最後の希望であるヴォイドゲノムを誰に使ってもらうか。

集に使わせたくない。

でも、誰かに使って欲しい。


酷いやつだと自分を罵る春夏。


ヴォイドゲノムは遺伝子が拒絶反応を示すかもしれない。


そんな力を持つことで苦しんでいた集を見てきた綾瀬には春夏の苦しみも理解できるのだ。


そして、集がもう一度力を使えば、もう死しかないだろう。







その時、嘘界がついに総攻撃を仕掛けてきたのだ！！


もう誰も見捨てたくないと、颯太を背負って逃げる谷尋。
そんな彼を見て、こんな事態だけど微笑む花音。




炎が上がる建物を横目に、遅かったことを悟った亞理沙と集。


だが、それでも無理やり車から飛び降り、集は春夏の元へ駆けつけることに。




仲間を見捨てられない。

戻るというアルゴに、自らヴォイドゲノムを打って欲しいと言い出す綾瀬。


「私は以前、集から立ち上がる勇気と力をもらった」


だから今度は自分から立ってみたいと。

それを了承した春夏。



だが「そうはさせませんよ」と嘘界が！！


弾き飛ばされたヴォイドゲノムのアンプル。

それは炎の渦巻くエスカレーター下へ。


なんと嘘界はそれを自分が使うと言い出したのだ！！


「私は見たいんです、崇高な光を！！」



一生語ってろってはき捨て、自らエスカレーター下まで取りに行こうと動き出す綾瀬。


させまいとする嘘界とアンプルの奪い合いに。


弾いて、飛ばして、最後に転がった場所にいたのは------------集。




それを拾い上げた集。

それが何だか分かっているのか？


それにもちろんと答える集。


「すべてはここから始まったんだ---------。

これはやっぱり、僕が背負うべき罪なんだ」



二度目はないと叫ぶ春夏。

そんな春夏に笑顔を見せる集。


「ありがとう、母さん」

本物の親子じゃなくても一緒にいられてよかった。


「でもこれが僕に出来る唯一の事だから･･･」



そう言って、自らの胸にヴォイドゲノムを撃ち込んだ集。


「集、ダメぇぇぇぇ！！」


力を察したいのりは叫ぶ。

そして涯もまた「お前なのか」と･･･。



すさまじいまでの光が集を包む。
集から溢れる光。

その光の束を見て歓喜に沸く嘘界。


「これですよ、これ」



･･･やっぱ嘘界って、自分で力を手に入れたいって言うより、最初から集にもう一度力をって思ってた気がするんだけどなぁ。




「今こそ僕は、僕をさらけ出す！！」


そして、集が取り出した自らのヴォイドは------右腕！！


「王の誕生に祝砲を---------！！」

叫ぶ嘘界。


だが、綾瀬の中のヴォイドを引き出し、跳躍を手にした集には、エンドレイヴの攻撃など遅い。


集は、谷尋たちの元へ行き、都合のいい話かもしれないが、もう一度力をあてにさせてもらいたいと申し出る。



それを了承した谷尋。



今の集は、いくつものヴォイドを同時に使いこなす能力も得たのか。

その力がこの右手にはあるということか。




すぐさま嘘界にヴォイドを突きつける集。

だが、殺せるはずがないと余裕の嘘界。



集は･･･。


「僕は決めたんです。

みんなのために、この身を汚しきるって-------！！」



そして、わき腹辺りに突きつけた鋏のヴォイド。

すると、それが嘘界の体の中へと吸い込まれるように入り込んでいったのだ！！




「入ってくる、私の中に他人の心が。

ヴォイドの光がぁぁぁ！！」



最後に崇高なまでの光を体感した嘘界は、至福の笑みを浮かべ、その命の糸をヴォイドで切り絶たれてしまうのだった･･･。



嘘界が乗っていた為、暴走したトラック。

激突し、大爆発を起こしたのだが･･･炎の中から現れた集。


だがその顔にはキャンサーが！！


何故？


「あれは、俺のキャンサーなんだ」


そうつぶやいた颯太の顔には、もうキャンサーは残ってはいない。


そう、集のヴォイドは･･･。



「すべてを集めて引き受ける。

強さも、弱さも、光も闇も、すべて-----------」



それが集の運命か。



「悲しみを、アポカリプスが悪意に変えるなら、僕はその悪意も引き受ける。


この身体に、悪意が溶けてしまえばいい。

いのり、今、行くよ-------------」






再び王の宿命を負った集。

だが、今度こそ祭の望む「優しい王様」に。



すべての感情を集めて引き受ける。

なんて優しいヴォイド。


ここに集という名前の意味も込められていたのかと悟って、今回はちょっとぞくっとしたなぁ。

すごいや。



でも、これでまた涯と戦えるだけの力が出来たわけで。

今度は葬儀社のメンバーも力を貸してくれるはず。



この涯との対比もまた面白い設定だよなぁ。


最後までどうなるのかわからない楽しみだわ。


でも、次回はちょっと過去編ってことで、クロスと春夏、そして茎道の過去が明らかになるようですね。

これはこれでどんな願いが込められているのか楽しみだ。



あ～本当毎回クライマックスだわ。

面白い。
早く続き～（＞＜）






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第18話





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