◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆

もうすぐ春が来る--------------！！




在校生代表挨拶を任されている要は、送辞の練習中。

朝っぱらから無駄に元気な千鶴は、そんな要に体当たり。


お前は送辞の言葉の意味も知らんのか（＞＜）



でも、卒業式にパーカーを着て来る気満々の千鶴を理解している先生は、しっかりクギを刺してる。

分かってるねぇ♪



だが、そういえば、最近茉咲を見ないと言い出す要。


ドキっとなってしまった千鶴ですが･･･さらに間がいいのか悪いのか、登校中の茉咲と遭遇してしまったのだ！！


双子が声をかけるも･･･そこに千鶴の姿を見て、思わず聞こえない振りして行ってしまう茉咲。


だが、そんな茉咲を捕まえてきて、千鶴が持っていたおかしをもらえと勧める双子。


何もない振りをして、お菓子の袋を差し出すも･･･手が触れ合った途端、袋を落としてしまう千鶴。

気まずい茉咲もそのまま去って行ってしまう。



あの日から---------茉咲とまともに話をしていない千鶴。


その落ち込みを晴らすべく、千鶴に舞い込んできた使命！！



どうやら3年の先輩たちが、卒業前に双子の写真を撮って欲しいと、千鶴にポラロイドカメラを渡してきたのだ！！

カメラマン気取りで俄然やる気の千鶴。


普通に撮影してもつまらないと言い出し、祐希も悪乗り。

悠太を、いわゆる『水もしたたる･･･』図にしようって事で、制服を着崩させ、髪をワックスで適度にウェーブさせてる！！


すごい色っぽいよ、悠太っ（＞▽＜）

いいよ、これ♪テンション上がった！！

この写真、欲しいってば！！



で、続いては要と祐希！！

「校内１のワルと、学級委員長」


要の胸はだけ～～（＞▽＜）

いや～！！ええもん見れたっ！！

かっけぇぞ♪


祐希のめがね真面目姿がまた似合う！！



そこへちょうど茉咲が。

みんながいるのを見て、そこを通るべきか迷うのだが･･･うろうろしている茉咲を見つけた千鶴は、いつも通り陽気に声をかけることに。



ギクシャクするふたりに気づいていたのか、ふたりの写真を撮ってやると言い出す祐希。


でも、なんだかんだで緊張してか、笑顔も見せない茉咲にじれた千鶴がキレてしまう。

結局いつものようにふたりは言い合いを初めてしまうのだが･･･二人とも、いつも通りだと、気づいた瞬間、思わず笑みを浮かべてしまったのだ



だがその時、目を瞑ってしまった写真。

茉咲は思わず変な顔だからと恥ずかしくなり、その写真を奪って逃走してしまったのだ！！



後を追う千鶴。


みんなで見ればいいという千鶴に、思わず抵抗して「春ちゃんに見られたくないの！！」と言ってしまった茉咲。

その言葉に、思わず写真から手を離してしまう千鶴。


それでもなんとか笑顔で、そんな写真誰にも見せない方がいいしと言って屋上へ向かった千鶴ですが･･･。



いつでも茉咲の頭の中には春しかいない現実を突きつけられて、落ち込みまくりの千鶴。



そして---------卒業式が始まる。


あんだけ練習してたのに、カミカミの要。


千鶴は結局パーカーで出席しちゃって、先生からお目玉♪
式が終わったら来いって言われちゃった。


でも･･･茉咲は写真を間違えて持ってきていたのを、どうすればいいか迷っていたのだ。


だが、式が終わった後、その写真を後ろから背中を押された瞬間、落としてしまったのだ！！




なんとか拾おうとしていた茉咲だが、生徒達の波に押されてかなり危険な状態。


そんな茉咲の腕を引っ張りあげて助けてくれたのは----------千鶴！！



そこへやってきた生活指導の先生から逃げ出そうと、そのまま茉咲も一緒に腕を引っ張って逃げ出す千鶴。




そんな千鶴に、茉咲は問う。


「どうしたらいいのかな？
あたし、どういうふうにしてたらいい？」


千鶴は照れくさそうに告げる。

「今まで通りでいいよ」



メリーが春を好きなのは知っている。
メリーが話をしてくれなくなるのはイヤだから、普通通りで。




でも、その『普通』がもう想い出せないのだ。


ずっとずっと考え続けて分からないのだという茉咲。

そう言って、泣きそうになる茉咲を見て思わず笑ってしまう千鶴。



でも、その笑いは、いつしか微笑みに。


「少しでも、少しの間でも君が俺の事を考えてくれた。
俺の事で頭をいっぱいにしてくれた。

それだけで------------！！」




外では卒業生を送り出そうとする在校生達の姿が！！

そこにみんなを見つけた千鶴は手を振るも、気づいていたのに双子は無視。

春だけが手を振り返してくれたのだ。




もうすぐ春がやってくる----------！！





普通とか、今まで通りに･･･ってのは無意識だからこそ出来る行動。

茉咲が一生懸命自分のことを、普通にと考えてくれただけで、今の千鶴には大きな進歩♪


いつかふたりが･･･もう一歩距離を縮められたらいいんだけどね。

憧れと恋は違うんだ。


一緒にいて気負わないのは誰なのか。


そういうのが分かるようになるといいね、茉咲♪



応援したくなるふたり。
頑張れっ！！




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