クソみたいな俺の人生から逃げるために------。
24時間テレビのスペシャルドラマを見ました(^^)
ニノのドラマだし、楽しみにしてました♪
元ヤンで、どうしようもない人生を送っていた泰之。
たまたま飲み屋で回し蹴りの実演をしていて、当たった足がチンピラだったこと。
それが彼の運命を大きく狂わせた。
チンピラから逃げようとして、隣のビルに飛び移ろうとした泰之。
だがその時足を踏み外し、ビルから落下。
目覚めた先は-------病院。
どうやら3日も意識を失っていた泰之。
気づいたその時・・・彼の半身は、既に身動きひとつ出来ない状態に。
脊髄損傷。
人生終わった。
ろくでもない人生。
父親の暴力に耐え切れず、一度は泰之を連れて死のうとした母・はる子(薬師丸ひろ子)
今は会えば喧嘩ばかりで、家も追い出されてしまったけれど・・・やはり知らせを受けて、必死にかけつけてくれたのは母だった。
「君はもう一生、自分の足で歩くことが出来ない」
そんな残酷な事実を知らされた泰之。
「俺の人生、何?
終わってんじゃん・・・」
今はもう、人の手を借りなければ、用も足せないし、風呂にも入れない。
「これからは、これが君の人生だ」
覚悟を決めて欲しいと言う担当医の小宮山。
そして、彼が持って来たのは・・・車イス。
「俺の、終わってる人生が始まった-------」
そして、泰之の車イスの生活が始まる。
だが、はる子はそれでも泰之が治ると信じたい。
医者なら諦めるなと小宮山を責めるのだが・・・。
現実を受け止めることから始めなけらばならない泰之とはる子。
だが、現実を受け入れられない泰之。
リハビリにも消極的。
むしろ無駄な努力とでも思ってるよう。
そんな中、心理カウンセラーの南と出会う。
カウンセラーと言っても、なんだか暇をもてあましているようで、熱心さが見えない人。
でも、親しみやすく、話を患者に合わせられる、やはりいいカウンセラーのようで。
車イスで自由に動けるようになること。
それが泰之のゴールなのだ。
自分に出来ること、出来ないこと。
最初はそれを見極められず、受け入れられない泰之。
そんな中、病院内で、何度も遭遇した小さな男の子、大輔(鈴木福)
だが、彼は小さな体でガンを患っているよう。
余命半年。
でも、彼はそんな姿も見せずに懸命に生きて、笑顔を見せる少年。
星が大好きな少年と、いつしか泰之は友人になっていく。
男とはと、熱弁を奮う泰之。
どの口がそんなことを言うのか。
そう想いながらも、大輔が「カッコイイ」と言ってくれるのが嬉しい泰之。
そして、同じ課半身不随のタケヒロ(池松壮亮)
売店の店員の久実(上戸彩)とも大輔を通じて仲良くなったけれど・・・。
彼女もまた契約でもうすぐこの仕事をやめるという。
タケヒロはどうやら久実の事が好きだったよう。
でも、こんな身体では告白してもダメだろう。
傷つくくらいなら最初から告白しない方がいいと諦めてしまったのだ。
結局彼は久実に何も告げずに、退院の日を迎えることに。
でも、彼は念願だったデザイナーとしての仕事を手に入れていたのだ。
障害者でもちゃんと就職できる。
その姿をしっかり見せてくれたタケヒロ。
だが、大輔の転院が決まる。
長野の方の病院で星がきれいに見える病院へ行くと両親が挨拶に来たのだ。
それが、最期の時は---という両親と、大輔の願い。
最後まで弱弱しくも笑顔を見せた大輔。
手を振る大輔に返せなかった泰之。
世の中理不尽すぎる。
「世の中、どうでもいい奴ばっかが生き残る」
自分を卑下する泰之。
更には、何も言わずに売店をやめてしまった久実。
そして・・・ついに泰之も退院の日を迎えることに。
事故から4ヶ月。
戻って来た我が家。
はる子は付き合っていた男と別れ、今度こそ泰之のために働き始めた。
だが・・・無理がたたって、倒れてしまったのだ!!
どうやら久実とは連絡を取っていたようで、すぐに見舞いに飛んでくる。
だが、そんな母にひとりで生きていけると強がりを言ってしまう泰之。
その夜------はる子が姿を消したのだった・・・。
入院費が払えないという話をしていたというはる子。
これは息子の面倒も放棄したということか・・・。
はる子も自分のことでいっぱいいっぱいだったんだろうなぁ。
甘えはある。
母親として最低だと自分で分かっている。
でも、息子のためにと思った気持ちは嘘じゃないんだろう。
家に戻った泰之は、激しく落ち込みまくっていた。
そこへかかってきたタケヒロからの電話。
彼からはデザイン会社で頑張っているというはがきをもらっていた泰之は、そんな成功した者とは話をしたくないと思ったか、電話を切ってしまったのだ。
翌日、久実から電話をもらった泰之。
「タケヒロが自殺した」
彼は最後に何を伝えたかったのか。
今はもう分からない・・・。
でも、あの時、もし電話にでていたら・・・。
その想いがずっと泰之を苦しめる羽目に。
何もかもがイヤになり、最後にたくさんの人に迷惑をかけて死のうと考えた泰之。
自殺の名所という岬へ向かった泰之を見て、一般客はこんな場所に車イスの障害者がひとりで荷物も持たないでやってきたことに不信感を抱く。
当然死を予感し、遠巻きに泰之の様子を伺う人々。
・・・ここはゴメン。
ちょっとコントみたいだったわ(^^;)
岸壁に車イスに座る泰之の背後にずらりと並んだ人たち。
で、あの人マジだとか、どうするとか声を掛け合ってるんだもん。
しまいには「兎追いしあ~の~や~ま~♪」なぁんて歌われた日には、逆に飛び込みたくなるって」(わはは)
放っておいてくれ。
叫ぶ泰之。
だが・・・。
「このまま飛べたら格好がつくのに。
このまま空に向かって飛べたらなって・・・そしたら格好がつくのに。
俺、ろくでもない生き方してたんっすよ。
ホントに。
これから先だって、ろくでもないでしょ。
分かってるんですよ、こんな身体になっちゃって、生きてるだけで、迷惑な奴で・・・。
どうしたらいいんですかね、
どうしたらいいんですかね、俺
もう分かんねぇよ。
助けて---------助けてください」
そんな泰之の肩に触れてくれた男性。
振り向けばたくさんの目が見守ってくれていた。
ニノのかみ締めながらの必死の堪えた表情に泣かされた。
中から伝わる気持ち。
その帰りの電車を待っている間、南からの電話がかかってくる。
グループカウンセリングを手伝って欲しいと言われる泰之。
泰之はひとまずそこへ向かうことに。
そこでは・・・自分の心の苦しみを声に出す人々が。
上司に「辞めちまえ」と言われた人。
それを悩んでいるのが小さいと思っていると。
そして最後は・・・久実が。
10年前18歳の時に子供を産んだと告白する久実。
だが、同居人はいつしか生活費を全部持って帰ってこなくなってしまったというのだ。
それでもふたりで生きていかなければならなかった。
いっそふたりで死んでしまおうかと思ったけれど・・・。
赤ちゃんが一生懸命おっぱいを吸ったというのだ。
「生きよう、生きたい」って。
でも・・・ある日、息をしていなかったのだ。
赤ちゃんが息を・・・。
嗚咽に久実の言葉が詰まる。
「生きてちゃいけないのは、私なのに!!」
どこへ行っても、誰とすれ違っても、
どうしてお前が生きてるんだ。
お前が死ねばよかったのにって言われてる気がして・・・」
ここは、心の痛みを参加者皆で共有できる場所。
10年間、明るい人を演じてきた。
嘘ばかりの人生。
久実の告白に、同情するのではなく、理解を示し、生きていていいのかと問う久実に、同じ目線で言葉を紡ぐ泰之。
「辛いのよ、生きてるってだけで」
「辛いね」
そして、泰之は障害者として溶接工場で仕事を始める。
だが、仕事が順調に行くと、今度はタケヒロの夢を見た。
あの日、もしちゃんと電話に出ていたら・・・。
「君は人の心に敏感なんだ」
そう言ってくれたのは南。
そして、南はそれを今度は他人に役にたててみないかと言い出したのだ!!
会って欲しい人がいるという南。
母親としての自覚がもてず、自殺しようとしていた所を保護されたというその女性。
そこにいたのは--------はる子。
だが、泰之ははじめましてと挨拶し、亡くなったという母の話を聞かせたのだ。
遺書もなく死んだ彼女に、周りの人もどうしてと言った。
「母の自殺の原因は、俺でした」
頭を抱えそれを否定するはる子。
会えば喧嘩。
親孝行もしてこなかった。
こんな身体になってしまって、重荷だったろう。
「俺なんか生まれてこなきゃよかったんだよ!!」
何故そんなこと言うのか?
だが、いくらでも言えるのだ、もうあの人はいないのだから。
「残された俺たちはね、これからずっと一生、苦しめられて、考えさせられて、
一生生きていかなくちゃならないんですよ!!
------------そういうことなんですよ。自殺をするって」
やめてと泣き伏せるはる子。
そして、話を聞いてくれて感謝をする泰之は、泣きじゃくるはる子に「はじめまして」と手を差し出すのだった。
それを握り返し「はじめまして」と返したはる子。
親子はようやく少しだけやり直すきかっけを見出したよう。
その日の夕方。
家に戻ろうとした泰之は、自分たちと同じような親子を発見する。
顔に痣を作り、辛そうな母親に手を引かれる娘。
すぐに事情を察した泰之は、彼女の前で、車イスを倒してみせたのだ。
助けを求める泰之に、慌てて手をかしたその母親。
泰之に感謝を言われて、彼女は突然泣き出してしまったのだ。
誰かに感謝を言われること。
必要とされていること。
それに自分の存在感を感じたのだろうなぁ。
それが泰之にも自分が一番欲しかったものでもあったんだろう。
これからどうすればいいか?
星空を娘と3人で眺めながら、母親は泰之に問う。
「助けてって言えばいいんじゃないですかね」
それは死ぬほど恥ずかしくて、情けないけれど・・・。
でも死ぬことはないのだ。
「今日を生きたら、明日はやってきますから」
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