◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆

葉月の顔が島尾に---------！？




しかも突然喪服をきさされて、向かった先は-----葉月自身の葬儀場！？


メルヘン世界にふさわしいのか、先ほどの白雪姫の眠っていたガラスの棺おけに入って、小人達に運ばれてきたのは･･･

葉月本人！！




焦る葉月。


「どうして戻れると思ったの？」


こんな所へ来た時点で生贄決定してたと冷たく言い出す店長。


「これが末路。腹くくんなよ」

甘いと。


だが･･･なんだか店長の様子がおかしいのだ。



「あの子が好きって、どれだけのもんだよ」


フラッと出てきた若い奴に･･･って、この言い方、まさに島尾！！


その姿が島尾と葉月、元の姿に！！


身体を返せという葉月に、島尾は言う。

「六花ちゃん返せよ」

「あんたのエゴに店長を巻き込むなよ」


では、六花の気持ちはどうなのか？


「夫婦の事は夫婦にしか分からない」


この勝手な言い草どうよ（＞＜）


だが、この世界の主は島尾。


次のステージは突然崖っぷち！？


追い詰められた葉月は、ついに突き飛ばされてしまうのだった-----。




葉月このまま退場なのか！？


ついに本当に閉じ込められてしまった葉月。



次に目覚めた時、今までとは違うリアルな世界に出ていた葉月。

そこには意味深なスケッチブックとナップサックが。

だが･･･。


それを拾おうと手を伸ばしたのだが･･･触れられないのだ！！

まさか自分が島尾と同じ幽霊に！？



信じない。
信じたくない。

「俺、しっかり！！」


親より先に誰にも知られず死ぬなんて、あってはならないと自分を鼓舞する葉月。





その頃･･･。

島尾との再会に涙の六花。


だが、この感動的な空気を笑いに変えるように、おなかの虫が鳴ったのだ。


おにぎりがあるという六花。

そこには自分が好きな具はあるか？

あるに決まってると、また抱きついて涙を流す六花だった･･･。



すると･･･そこへ葉月が。

自分の願望が具現化したのか、六花がいる。


だが、その隣にいたのは･･･変な髪型、変なめがねをかけた、俺！！？


驚く葉月。

その時、思わず振り返った島尾はそこに葉月を見て、どうやらこの存在が見えたよう。



あの世界で葉月が仮死状態にされたから、今は自分が最初に島尾を見たときと同じ状況になっているようで･･･。


なんという皮肉。



そして、トイレだと荷物を取りに行くという島尾に、今は離れたくないと抱きつく六花。


シチュエーション的には、六花が自分に甘えている-----ようにしか見えないのに、今は腹しか立たない状況。



なんとか六花を置いて、ようやくふたりきりで話をすることが出来た島尾と葉月。


いっそこのまま入れ替わってしまえばいいとか言いたい放題の島尾。

しかも六花を一緒に連れて行くとか物騒なことを言い出す始末。



「約束を守れ」

六花が島尾を忘れないのは仕方ない。
一生それが続いても、かまわないという葉月。


全部抱えたまま、戻ってこない島尾の想いを継いで、あの店を続けている。


「だからこれ以上、邪魔しないでやってくれよ」


思わず泣き出してしまった葉月。


ちゃんと彼は生きている。
だからこそ涙を流せるのか。



葉月も覚悟を決めたか。

おにぎりを食べるのがまだ中途半端だった。
だからそれを食べるまでは･･･。


六花の作ったおにぎりが最後の晩餐。



葉月は想いを馳せる。

宙に浮かんで、たゆたう姿。
人知れず三年も、誰にもその存在を知られなかったストーカー。


島尾はどんな気持ちでこの３年を過ごしたのか。



だがその時、ずっとおにぎりを食べていた島尾を見ていた六花は、いつから島尾は葉月の体に入っていたのかを確認する。


「とても重要なことだから」


六花にとって、好きになったのが葉月なのか島尾なのか･･･確認したい最重要な事なのだろう。




店に置いてあったプレゼント、海へ行った時、そこで泊まった時･･･。

それらはすべて島尾だった。


だがその話を確認した時、六花は思わずつぶやく。


「じゃぁ･･･私が好きになった葉月くんは、どこにいるの--------？」





そうだよね、六花にとって、二度目の恋は不器用ながらも、一生懸命な葉月の姿だった。

それは間違いない。


なのに、その葉月がいつの間にか島尾になっていた･･･。


六花的にもこれはかなり複雑だろうなぁ。

これは最後にどうなるか、ますます複雑になってきたなぁ。


3人の行く末を見守りたい。





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