2013/06/11(火)22:57
ドラマ「ガリレオ 2」 第9話 あらすじ感想「攪乱す(みだす)」
悪魔の手---------!!
今回は今までで一番「ガリレオ」らしいお話だったんではないかな。
視聴率 18.4%
「悪魔の手」を使えば、自在に人を葬ることが出来るという。
ただしそれは目に見えないので、警察は事故死とするしか出来ない。
その為のデモンストレーションを行うという犯行声明が警察に送られてくる。
だがそこには、解決したければ、湯川を頼れと書かれてあったのだ。
「これは真の天才科学者を決める勝負でもある」
どうやらこの犯行予告は湯川の元にも届いていたよう。
差出人は------悪魔の手。
そして・・・清掃員の上田という男を転落死させたという2通目の手紙が届いたのだ。
これは事件を知った犯人なる「悪魔の手」が事故を見てでっち上げたものだろうと推測する美砂たちだったが・・・。
湯川としては警察に協力しているつもりはないわけで・・・。
彼は不可思議な現象の正体が知りたいだけ。
だが、湯川側に届いていた犯行声明には、サイトのアドレスが書かれてあり、それは映画のHPだった。
そのメッセージ欄には・・・。
3日に見に行きます。
感動のあまり落ちないようにしないと。
品川のパチンコ店より愛をこめて。
窓拭き清掃員
だが、この書き込みがあったのは、上田が転落死する前日の話。
ではやはり「悪魔の手」は本当に存在するのか!?
湯川に勝負をかけてきたという事は同じ科学者で、彼を嫌う人。
だが、自分に勝負して勝ったとしても何の得にもならないと、まったく興味なさげな湯川。
それでも今回、美砂は引かない。
「先生に勝ってもらわないと、また人が死ぬかもしれないんです!!」
そこで美砂と共に事故現場へ向かった湯川。
犯人はどうやって事故に見せかけて人を殺すのか?
磁力?
万有引力?
実に面白い。
続いて届いた悪魔の手からの手紙には、警察に自分の事を公表しろとの指示が。
当然偽者を語る奴が出てくるだろうから、乱数表を渡し、これで本物かどうか確認しろと言う徹底振り。
だが、これ以上犯人を図にのせるわけに行かないと、公表はしないという警察。
程なくして・・・第二のデモンストレーションを行うという声明通り、電車に轢かれて亡くなった男が。
一方、栗林には科学者の高藤という友人がいた。
彼もまた研究バカだったようで、勤めていた会社に、研究は金にならないと言われリストラされていたよう。
今はカルチャーセンターでお年寄り相手に講義をしているのだとか。
高藤とは同じ匂いがするという栗林。
万年助手の自分。
だが・・・この高藤こそ悪魔の手だったのだ!!
壁に貼られた湯川の写真には、無数の穴が!!
恨みがこめられたそれ。
そして、二つ目の事件の証拠となるべく、送られてきた手紙に書かれていたアドレスに書かれてあった掲示板の投稿内容は、電車に飛び込んでしまうかもというもの。
これも事故の前日の書き込み。
男は結婚を控え、自殺する理由などない。
だが、湯川に言わせれば、何故ネットを使うのかという話。
身元が割れるかもしれないのに。
そんな面倒な事をしなくとも、郵送だけでいいのではないのか。
だがそのとき、美砂に電話が入る。
なんと悪魔がマスコミに犯行予告を送りつけてきたというのだ!!
自分は関係ない。
つきあうつもりもないと突っぱねる湯川。
だがその湯川に犯人である高藤から電話が入ったのだ!!
そこで乱数字を読み上げる高藤。
目的何かと問うても笑うだけで乱数字を読み上げる事しかしない高藤。
それが科学者のやる事か。
湯川は電話を切ってしまうのだった・・・。
マスコミに悪魔の手の事がバレてしまったために、各地で悪魔の手を名乗る者から次々と犯行声明が送られているという。
だが、それが偽者だと断定できるのが、あの乱数字だったという皮肉な結果。
でも今の湯川が気になるのは、亡くなった二人の共通点と、予告はネットで行い、犯行声明は手紙なのかと言う事。
しかもその間に3日の時間がかかっている。
「殺す事にこだわってる?」
そう考える美砂。
どうやら二人目の犠牲者は、意識不明で3日後に亡くなっているというのだ。
これは犯人にも介入できない何かが存在しているという事か。
少なくともその死を自在に操れるものではないという事は確定したわけで・・・。
そこで湯川は、学生たちを使って、ネットでの予告記載をしらみつぶしに当たらせる事に。
犯人はその書き込みをして、死亡事故に至らなかったものは警察には知らせなかったのではないのか。
そして、発見された同じHNで書かれた書き込み。
そこには銀座の高速道路で事故するかもと書かれてあった。
そこで湯川は死亡事故ではなく、事故にならなかったものを探して欲しいと美砂に命じるのだった・・・。
果たして事故ではなく、高速で止まっている車を発見し、保護された女性がいたという事が判明。
その女性に話を聞いたところ、高速で突然めまいがして、耳鳴りがし、道路が波打ったように見えたというので、なんとか側道に車を停止したというのだ。
病院に行っても、どこも異常はないという話。
それを聞いて湯川がひらめいたよう。
あぁ、人様の家の鏡に(><)
何故湯川を巻き込むのか?
高藤は昔、自分の研究成果を発表した際、湯川にその画期的研究の欠点を指摘されてしまったよう。
それが原因で研究は続けられなくなったという事か。
逆恨みじゃん(><)
だが、今度は湯川は堂々とメディアに登場し、脅迫に従わなかったとしても、犯人からの報復を受ける心配はないと言い出したのだ!!
「犯人は、特定の場所で事故を起こす事は出来ても、特定の人物を、事故死させる事は出来ないという事です」
犯人は報道により知りえた人物の名前を使っているだけ。
どこの誰かも分からず殺害しているというのだ!!
後からのつじつまあわせをしているだけだと。
犯人が使ったのは、単純な従来科学だという湯川。
「昔からある、ありふれた技術」
それを聞いて、湯川が自分に言った欠点を思い出した高藤。
あの時も従来科学の域を超えていないといわれた。
それで見向きもされなくなった自分と研究。
爪を噛んで悔しがる高藤。
だが・・・当然美砂は何故あんな勝手な事をしたのかと問い詰めにやってくる。
湯川は犯人のプライドを傷つけ、追い詰める事で、犯人を特定させようと考えたよう。
今度HPで告知した、葉山キャンバスで行われる湯川の実験に参加してくるだろうと予測したのだ。
つまり湯川自身が囮になると!!
そして当日。
栗林の運転する車に乗り、葉山キャンバスへ向かう事に。
やってきた栗林の車に近づく高藤。
「死ね!!」
そう叫んで彼がスイッチを押した所・・・突然栗林がめまいを起こし、ハンドルを取られてしまったのだ!!
すぐに湯川は体勢を立て直し、栗林にヘッドホンをさせて回避。
横を走っていた車に乗っていた高藤の顔をしっかり見た湯川は、すぐに美砂に連絡。
ワンボックスカーを追い詰める事に成功した美砂たち。
その車の中には大きな装置が積まれてあった。
これを使っていろんな人にめまいを引き起こさせたのだろう。
これは非殺傷型の音響兵器なのだそう。
超音波を使って、相手の平衡感覚を狂わせるというもの。
だから微弱な電波を発したヘッドフォンをつけた事で、平衡感覚を戻したというだけ。
つまりこの程度で防げる、装置の割に簡単なものだったと・・・。
取調べで判明したのは、高藤は結婚していなかったという事実。
妻だといっていた女性は、籍を入れていない同居人だった。
だが、その彼女を連絡が取れないというのだ。
彼女は半年前に殺されたという高藤。
「僕じゃない。
僕の妻を殺したのは・・・湯川学だ!!
あいつさえいなければこんな事にはならなかった!!」
そう叫んで爪を噛む高藤。
だが、この現実に納得いかない栗林。
何故彼は湯川を?
自分は優秀な物理学者だった。
でも、10年前に湯川に潰された・・・。
それを同居人に責められ、自分の境遇を他人のせいにしかしてないといわれ、カッとなり殺したというのだ!!
それすら湯川のせいにしていた高藤。
「実に残念な事件だ」
そういいながら、湯川自身は高藤の事を覚えていなかった・・・。
栗林に近づいたのは、湯川の助手だったから。
でも、単に愚痴大会になっていただけ。
有益な情報はなかったという高藤。
どうせ湯川を蹴落とすとか言っていたのではないかと美砂に言い当てられ、焦る栗林。
「どうぞ蹴落としてください」
って笑顔の湯川。
あぁ、栗林、ピンチ(><)
出来る人だからこそ、湯川には理解できない凡人の苦しみ。
それで妻という人まで殺してしまった高藤はやりすぎだったけど、きっかけになった挫折感は少しは同情できるもの。
その研究にすべてをかけていたからこそ、次の道が見えなかった・・・。
しがみつきすぎて切り替えが出来なかったのは高藤の弱さだけど、湯川もある意味かわいそうな人物なんだよね。
理解されない変人。
でも、その孤独感も湯川の魅力じゃないかなぁ。
そういうのがあんまり2期では見られなかったので、今回は実に面白かったといえる。
事件のまとめもよかったし。
生瀬さんは流石の演技だったし、栗林の存在もちゃんと必要性があったし。
こういう救いがありそうでないって話が見たかったのかもしれない。
次回は復帰1作目となる天海さん出演での前後編!!
楽しみだ♪
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