|
カテゴリ:TVドラマ感想
死ぬ事は終わる事じゃない-------。
今年のスペシャルドラマはリーダーが担当だったので楽しみにしてました(^^) ごくありふれた普通の青年富士岡耕太(大野智) 優しくて大らかな父親・健次郎(三浦友和) 料理がうまい母・康子(岸本加世子) 口うるさいけど、いい姉の小春(ミムラ) 家族仲もよく、見習いコックとしてレストランで働き、恋人の田辺絵津子(木村文乃)とも、家で一緒に食事をするような順調な付き合いをしていた。 だが、そんな耕太は、ある日突然大量の鼻血を出し、意識を失ってしまったのだ。 当たり前だった日常の崩壊-------。 検査結果・・・悪性リンパ腫。 つまり-----血液のガン。 80%の人がよくなるガンだというのだが・・・。 まだ年若い耕太には、「ガン」という病の意味すら理解できないのだ。 その長い治療のことも・・・。 そこで担当医の村山(嶋田久作)からカウンセラーとして紹介されたのは、大久保由里子(深田恭子) 「俺・・・マジでガンなんだよね・・・」 何も信じられない。 あまりに突然すぎる展開が理解できない。 だが・・・突きつけられたのは、20%、つまり5人に一人が亡くなるという現実。 そして、5人に一人がもう1本当たるという確立の自動販売機を見つけた耕太。 当たるわけがない。 そう思いつつ買ったコーヒー。 だが・・・なんとそれが見事当たってしまったのだ!! 出てきたもう1本のコーヒー。 これは飲みたくないよなぁ・・・(><) そこへ通りがかった由里子に声をかけられ、耕太は思わず彼女にコーヒーを押し付けてしまう。 「5人に4人が生きられるってことだ」 そう前向きに考えた耕太。 抗がん剤治療が始まる。 だが、楽勝だと思ったのは最初の3日だけだった。 関節痛、吐き気などに襲われ、気力も萎えるほどのつらさを味わう耕太。 わが子が苦しむ姿を見ていられない康子。 父は耕太は大丈夫だと言ってくれるけど・・・自分にもそう言い聞かせているよう。 毎夜吐き気に襲われる耕太。 そんな耕太を心配し、声をかけてくれたのは・・・隣の病室の原田信夫(山田涼介) 気分が落ち着く香りだからと彼が渡してくれたのは・・・レモン。 それに救われた耕太。 翌日彼を見つけた耕太は感謝を告げる。 すると、信夫は散歩に行こうと誘ってくれたのだ。 屋上で深呼吸を繰り返す「呼吸さん」というあだ名のおじいちゃんを紹介してくれたり、子供たちのいる小児病棟に連れて行ってくれたり・・・。 どうやら信夫も同じ血液のガンらしく、小さな頃から入院をしているらしい。 しかも彼は治療の影響で左足を切断しており義足だったのだ!! それを淡々と話す信夫。 今は彼にどんな声をかけたらいいかわからないけれど・・・。 辛いのは自分だけじゃない。 それを知らされた耕太。 だが、食べられない日が続く。 つい母親を迷惑がったり八つ当たりしてしまう。 だけど・・・母がこれなら食べられるかと思ってと持ってきてくれたのは・・・耕太が大好きな茶碗蒸し。 それを一口食べた耕太。 ・・・ベタなシーンだったけど、じんわりくるものがあったなぁ。 母親の愛情たっぷりの美味しい食事。 信夫は14歳の頃から病院におり、出たり入ったりを繰り返し、いつからかここが「ただいま」という場所になってしまったそう、 「僕にとって普通の生活は、病気の治療を続ける事」 呼吸さんに習って深呼吸する二人。 長い息は長生きにつながるという彼の言葉が励ましになる。 次に信夫が案内してくれたのは、由里子のカウンセリング室。 そこでトランプをして交流を深める3人。 でも、そのやり取りで、信夫が由里子に好意を持っていることを悟った耕太。 なるほどね~♪ そんな一進一退の治療の中、姉の小春の血液が一致し、ドナーになれる事が判明。 希望ができたことに家族も大喜び。 抗がん剤の治療も終わり、5日間の仮退院になる。 久しぶりに戻った我が家。 「ただいま」 みなで囲んだ食卓。 生もの禁止って事で、刺身を食べる家族を羨ましがって、自分も食べると、火を通した簡単な料理を作った耕太。 それがどうやら美味しいらしい。 家族にも奪われ、美味しいと大好評。 料理の才能あるんじゃないかと褒められ、いい気分。 毎日見舞いに来てくれた絵津子にも感謝するのだが・・・プロポーズはまだできない。 まずは治療に専念。 だが・・・抗がん剤治療の効果がなかったのだ。 別の治療法を相談されるのだが・・・耕太の生存率は40%まで下がってしまったのだ!! 移植すれば治る。 頼みの綱だった絵津子に治る確率が40%になったと知らせると・・・彼女はその日から病院に来なくなってしまったのだ。 小春も婚約が決まっていたのだが・・・ドナーになることで副作用や、今後の治療を考えると無理はできないということで、話が白紙になってしまう。 いつも大丈夫だと言っていた父も、焦りを隠せない。 母は自分の料理がだめだったのかと自分を責め、なぜ耕太なのかと涙する。 壊れていく日常。 だがそんな時。 呼吸さんが死ぬ。 信夫はこの病院で顔見知りが死んだのは48人目だという。 そして彼が案内してくれたとっておきの場所とは・・・霊安室。 信夫にとってここは精神安定の場だというのだ!! 呼吸さんが眠っていると、棺を指差す信夫。 「誰にでもいつか終わりが来る。 みんな必ずいつか終わるんだ。 そう思うと、ス~っと気持ちが楽になって、妙に落ち着くんです」 棺にすがり、うっとりする信夫。 そして、移植のための準備が進められるのだが・・・発病から半年。 初雪が降ったその日、耕太はまた倒れてしまうのだった------。 耕太には抗がん剤治療がうまくいかないよう。 そこで強引にでも移植をするしか方法はないという村山。 だがその場合、治る確率は20%だというのだ。 いよいよ覚悟を迫られた耕太と家族。 治療費とかかさむだけで迷惑しかかけていない自分の存在。 家族は気にするなというけど、それが逆にプレッシャーになるのだ。 そして・・・今日は霊安室で耕太と信夫、由里子が一緒に棺を前に座っていた。 生きられる可能性が20%と聞かされ「やっぱり怖い」ともらしてしまう耕太。 信夫は「生きる事に執着しない練習をするしかない」という。 「死んだら終わりなのかな?」 すると、なんと由里子は彼が7年前自殺したという告白をはじめたのだ!! 最後のメールも今から帰ると普段通りだった。 なのに、なぜ死んだのか? 分からない。 それでも人の気持ちに寄り添える人になりたくてカウンセラーになったというのだ。 では、彼が亡くなってどれくらいで普通になれたか? 思わず聞いてしまう耕太。 だが・・・ちゃんと死んでくれなかったから、今でも急に泣き出してしまうことがあるのだとか。 悲しみは癒えない。 「生きて欲しかった。 生きようとして欲しかった」 それが由里子の願い。 そして-------移植が始まる。 そんな中、信夫と話す機会を持つ耕太。 彼が欲しいものは・・・命。 「命以上に欲しいものはないし、死ぬこと以上に怖いことはない。 うん。僕たちは最強だ」 その夜、家族と、絵津子、村山、由里子と信夫、呼吸さんまで一緒に刺身を食べる最強の夢を見た耕太。 そして・・・移植は成功。 ついに退院の日を迎える事に。 信夫からの退院祝いはレモン。 5年再発しなければ、未来は明るい。 5年後の自分を想像してみる耕太。 今日は耕太が料理を作って退院祝い。 美味しいという言葉に励まされる耕太は、今自分にできるレシピ作りを始める。 そんな中届いた信夫からのメール。 近況報告のそれには、身長が伸びたのか、義足を5mm伸ばしたと書かれてあった。 成長を続ける体。 自分は死なないのではないかと思ったという。 「僕は今日も生きてます」 そして、ゆっくり時が流れ、1年がたった。 今日は家族で一緒に旅行へ行くことに。 だが楽しかったその旅行の帰り・・・またも悲劇が起こる。 鼻血を出してしまった耕太。 急ぎ運ばれた病院で、枕元で眠ってしまった父に、耕太は涙を堪えて呟く。 「ごめんね父ちゃん、大丈夫じゃなくて、ゴメン・・・」 再発を信夫と由里子に告げた耕太。 「死にたくない。 死にたくないけど・・・「ちゃんと死ぬ」ってどうしたらいいんだろうとか。 どうしたらいいのかな?」 由里子は逆に問う。 「大切な人に何を一番覚えていてもらいたい?」 そこで耕太は家族や絵津子と一緒に乗ったボートにメッセージを残す。 『死ぬことは終わることじゃない』 残された時間は3ヶ月。 だが、抗がん剤治療はもう受けないと家族に告げる耕太。 もう体が持たないのだ・・・。 親孝行する前にこんなことになってしまった。 「遺された時間は、出来るだけ普通の生活がしたい」 この家で笑顔で、すごしたい。 それが耕太の最後の願い。 「最後まで中途半端でゴメン。 先に死ぬなんて、親不孝でゴメン・・・」 やっぱりここは涙だった。 覚悟を決めた耕太の気持ちに泣けた。 それを最初に了承したのは父。 いつもの言葉で。 「お前は死なない。 大丈夫だ」 そして・・・ちゃんと死ぬための時間が始まる。 緩和ケアの医師・町田(光石研)が1日おきに家を訪ね、できるだけ普通の生活が送れるようにと勤めてくれる。 だが、病気は進む。 いずれ動けなくなる時が来る。 耕太の心残りは・・・やはり絵津子の事。 そこで彼女の家を訪ねる耕太。 絵津子は耕太に何度もに謝罪するも、耕太が言える言葉はひとつだけ。 「ありがとね」 自分も追いかける勇気がなかったからおあいこだと告げる耕太。 絵津子がいてくれてすごく助かったと、感謝を告げた耕太。 それだけは言っておきたかったのだ。 「じゃあね」の言葉の意味と重み。 そして、家族へ最後の手紙を残した耕太。 感謝と、皆の健康と幸せを気遣うそれを由里子に託す。 変わりに彼に伝える言葉はないか? わけも分からず死んだ彼を忘れる事は出来ない。 だから「私は意地でも元気に生きる」と伝えてと答える由里子。 ◆続きはコメント欄にて ←よろしければ、ポチっとお願いいたします♪ 昨年放送の二宮くん主演のドラマ感想はこちらからどうぞ♪ ↓ 「車イスで僕は空を飛ぶ」 送信確認・TB一覧は下のタイトルでリンクしております ↓ <トラックバック URL> http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/0c9219d3d22980791f08d5d0b57103c1/ac お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[TVドラマ感想] カテゴリの最新記事
今日は両親の結婚記念日。
痛み止めを打ってでも、どうしても作りたかった料理。 おいしいと言ってくれた家族。 その笑顔を見れただけで・・・。 そして、ついに食べられなくなってしまい、日に日に弱っていく耕太。 そして限界の日。 自らパイプを外して欲しいと願い出る耕太。 家族が見守る中、装置が外される。 それを一瞬止めたのは、父。 大丈夫だといったのは耕太。 そして、その時を迎えた家族。 耕太はどこにでもある家族の夢を見る。 その中で、いつもと同じように家に戻ってきた耕太はうわごとのように問う。 「晩ご飯、何・・・?」 母はその手を握り告げる。 「茶碗蒸しよ」 母の言葉に嬉しそうに微笑む耕太。 そして--------。 耕太の死を告げられた皆。 笑って逝った事を聞いた信夫は、ずっと避けていた赤ん坊を見に行く。 ずっと死を覚悟し、生きるための執着を持たないといっていた彼が変わった。 生命にあふれたその姿を見て、笑顔をみせる信夫。 両親は仲良くデートへ。 出迎えた小春は、耕太の残したレシピを使って晩御飯を作る。 そこへ戻ってきた耕太。 「晩御飯、何----------?」 やっぱ最後は泣けたなぁ。 家族がとても仲がいいだけに、それを最後まで貫いて、描ききってくれたので見やすかったし。 死の準備。 それは若い彼だと余計に考える事が多いだろうし、難しい割り切りだったろうなぁ。 それでも彼が選んだのは日常。 普通であることの大切さと難しさ。 命について、もう一度考えさせられた作品でした。 う~泣けた~(><) 最後はぼろぼろだったよ。 やっぱ大野くんの演技、私は大好きだ♪ 家族皆さんの演技も素晴らしかったっす!! (2013/08/25 04:05:07 AM) |