よく死によく落ちよく迷う

今日休みだったので、いつものように元本屋の兄ちゃんと梅田へランチに出かけた。元本屋の兄ちゃんは「今日は既に腹減ってるねん。昨日夜中に目ェ覚めた時なんか腹減ってるなあって思もてなあ。晩飯鍋もんやったからかなあ」と食べ盛りの若者のようなことを言っていた。今日はだからいつもと違い、店の選択が元本屋の兄ちゃん主導で決められた。

まず行ったのが西天満にあるアメリカ領事館の近くのお店「I.B GRILL」を見に行った。黒毛和牛のステーキランチが980円と看板に書いてある。ご飯お代わり無料の文字も(俺の中では)金色に光っている!!!Webでの評判をみてみるが、ステーキランチを食べてる人がおらんね。みんなカレーとかグリルドロールキャベツとかを食べてるね。これは俺らが嚆矢になるしかないのか？まあ次回ということで立ち去る。

次は俺の気になるお店。いつも巡回してるHawkinsさんのブログで紹介されていた阪急三番街にある「芦屋銀しゃりや　三番街店」と阪急ターミナルビルにある「キッチン＆バー シィーファー」を見に行った。「キッチン＆バー シィーファー」は新阪急ホテル直営のランチバイキングが1246円。午後二時以降だと1050円になるらしい。午後三時までなんやけどね。

とりあえず「芦屋銀しゃりや　三番街店」はいつも行列してる洋食屋さん「グリル ロン」さんの隣でした。今まで何回も通ってる道なのに全然視野に入ってなかったんやねぇ。和食はやっぱちょっと高めなんで、スルーしてるからな。十五分待たないといけないが、ご飯は一人分ずつ釜で炊いてくれるのがウリらしい。

店頭のメニューは釜飯をプッシュしてるらしく、種類が豊富やった。ただし、元本屋の兄ちゃんは「釜のご飯って茶碗に三杯分入ってるんやろ？俺一杯しか食べられへんで。まあ自分が俺の残りを食べてくれたらエエけど」と言う。俺に自分の分も含めて五杯も喰えと？おかず足らんやん!!!ってご飯は喰えるんや>俺。

「キッチン＆バー シィーファー」の方も「カロリー制限してる俺にバイキングはなあ・・・」と不満そう。確かに俺の推薦したお店はちょっと無理があったか、と兄ちゃんがここで思いついたように「阪急三番街におるんやからちょっと『とんかつ梅八』に行ってみーひんか？」と提案した。なんかWebでの評判で非常に接客が悪いという口コミが目立った店らしい。それで逆にどんなに酷いかを見に行きたくなった俺らは相当性格悪いわ。

いつも阪急三番街をチェックしてる時もかなり行列しており、繁盛してるお店のひとつなんだが、そんな接客の悪いお店が繁盛するやろか？というのと、チェーン展開してるお店なんで、そのへんの店員教育はむしろしっかりしてるんちゃうの？という疑問があった。そして今日は割りと空いており、入るチャンスには違いない。その繁盛ぶりからいつか行こうと話をしていたお店でもあった。まあ、エエ機会やん？

とりあえず着席。四人がけのテーブルに通される。お姉ちゃん二人組と相席。俺は「おろしカツ」にしようと思ってたけど、直前で気が変わって店長オススメNO.1って店頭にドォ～ンと掲げられた「カツとコロッケがどうのこうの」にした。あれ？正式な名前忘れたわ。兄ちゃんは「ヘレカツ定食（950円)」と即答。

まず熱い焙じ茶と漬物が運ばれるのは、これつまみながら焙じ茶を啜ってしみじみと待っとけって意味やろか？待ってる間も続々とお客さんが入ってくる。七割くらいやったお客の入りが、俺らが座ってから満員になった。俺らの後のお客さんのあしらいなんか見てたけど特に店員に駄目なところは見つからんけどな、とか思もてると注文のトンカツが来た。

ご飯、赤だし、キャベツがお代わり自由。とんかつ屋はまあ大体そうやけどね。でも嬉しいッス。1050円やったかな？この赤だしが謎で三つ葉と牛蒡が具で「変わった赤だしやな～」と思もとったけど、Webには「豚汁」て書いてあるところがあった。肉入ってた？え～っ!?

カツとコロッケのセットなメニューでエビフライも附いてくるとは嬉しい不意打ちなりってショーケースで見て知ってたけどな。

味は普通。とんかつは特別美味しいってことも不味いってこともない。コロッケがコラーゲンタップリと書いてあったが、肉のギッシリと詰まったんで美味しかった。エビフライも普通。赤出しは美味しかった。ご飯がすごい柔らかいのが難点。お代わりした二杯目はそうでもなかったが。ドレッシングが「青紫蘇」「胡麻」「マヨポン(マヨネーズとポン酢の混ぜたの)」の３つがテーブルに置かれている。「青紫蘇」をかけたが美味しかった。人気NO.1なメニューやけど普通やったなあ。

ご飯のお代わりをなかなか持ってきてくれなかった。う～ん。待ってる間にキャベツ食べ終わってもうた。赤出しもキャベツもお代わりしよかな？って思もたけど、頼む度に待たされたらかなんなあと思ってやめた。店満員やゆうものあるし。ただし、「申し訳ありません。たいへんお待たせいたしました」と恐縮しつつ持ってきてくれたので許す。結論として接客は全然悪くなかった。味も値段なりで納得できるもので、不満が無いところが逆に不満だといったら贅沢か？

むしろ気になったのが相席になってたお姉ちゃんの二人組。ずっと喋って飯喰ってへん。カツ丼もボリュームタップリで美味しいそうやったけど、半分ほど食べてからはもう喋ってばっかり。残すんやろな。最悪や。まあ女性には多すぎる盛りかも知れんけど・・・。

もう一人のおねえちゃんは俺が頼もうと思もてたおろしカツ定食やったけど、俺らより大分早く運ばれてきてたのに俺らが食べ終わってもまだ半分も食べてへん。ずっと喋ってる。トンカツ冷めるやん？しかも胡麻ドレッシングを自分の方に持って行って返さへん。アホか？なんか横でイライラしてまうわ。店混んでるのに早よ食べて出な、店の迷惑や、とか考えへんねんな。

さて、元本屋の兄ちゃんの頼んだヘレカツも運ばれて来た時「小っさ!」と思ったが、兄ちゃんにはちょうどいい量で柔らかく美味しかったらしい。兄ちゃんにも「とんかつ 梅八」の印象について聞くと「接客は問題ないな。すごい親身で心からのもてなしとかは無いけど、普通のサービスやろ。味も俺のヘレカツはやらかくて美味かったし。あの口コミの人はすごい混雑しててちょっと待たされたとかかな？具体的にどう悪いって書いてなかったしな。」と言う。

ほんま、接客も含め、飲食業は難しいな。ちょっとしたことで「味落ちた」とか言われるからなあと自営業やった俺らはひとごとでなしにしみじみ思うわとふたりうなずきあったところで次回に続く。