悲しみの秀太の巻
朝起きて即、日刊スポーツを見たが昨日の桜井に代打を出した起用については特に触れられてなかったが、岡田監督の桜井に対するコメントが載っていた。「桜井はこれから(左投手の時に)チャンスは充分にあるやろ」とかそんな感じ。昨日は右投手のホセロに代わったんで、6-0で勝っている8回の裏という場面だが、当然のように左の葛城と出したということらしい。ここまで徹底されるとお見事としか言いようがない。でもこの起用法で結果を出すと右投手でも使われるようになるのは林の時で実証済みなので、桜井は結果を残せるように頑張れというほかない。今日は中村泰がナイスピッティングで辛くも1-0で勝った。なかなか追加点が入らない終盤の拙攻ももうお馴染みだね、まったく。今日の拙攻を象徴するのが、8回裏ノーアウト1,2塁で桜井に代え、代打秀太の場面。代打のことをピンチヒッターともいうが、この場合ピンチバンターと呼ぶべきか?それほどこの場面は100%送りバントしかないという状況だ。その為に桜井に変えて出てくるんだしね。問題はこの100%バントを成功させなければならない場面で秀太にそれが出来るか?ということだ。年季の入ったタイガースファンなら秀太には荷が重い場面であることは百も承知だろう。相手投手の那須野は決してコントロールのいい投手でなく、192cmと長身の左投げで球威のある直球を投げるどちらかというとバントしにくい投手。ますます秀太のバント成功率は低くなろうというものだ。岡田監督はあれほど右投手には左打者、左投手には右打者ということにこだわるのに左の那須野を迎えたこの場面でバントがまだちゃんと出来そうなのが左打者の秀太しかいないのが非常に皮肉である。何か観ていてニヤニヤとしてくる俺も相当意地が悪いな。その初球、投球はストライクなので2塁ランナーの藤原はバントするものとスタートをきったが、秀太がバットを引いたので慌てて戻った。キャッチャーの送球は間一髪セーフ。危なかった。秀太はボールと判断したのだろうか?荒れ球の那須野なのにストライク、ボールの見極めがちゃんと出来てないとキツイぞ・・・。もし次にバント出来ても藤原はさっきのことがあるのでいいスタートを切れないだろう。これではたとえバントしても三塁はフォースプレイなので、三塁で封殺されてしまいそうだ。これはまずい。嫌な予感がした。急にバスターの構えをしたが投球はボール。慌てて打席を外し次打者鳥谷のところに思わずサインの確認に行く秀太。パニックになってるらしい。バントしかないのに・・・・。右打ちしてランナーを進める自信があるのだろうか?そんな技術あったらこの年まで控えやってないだろ、チミは・・・。なんかこう・・・笑いがこみ上げてきたと同時に泣けてきた。次の投球。なんともう1回バットを引いてしまう。判定はストライク・・・・。これで2ストライク。こ、これは・・・・打って出てゲッツー喰らったら目も当てられん。もういい。三振してくれと秀太以外の全員が願っていただろう。なぜバットを引くのだろうか?サイン?そんなわけないよな・・・・。藤原も塁上で動けないよ。ぎこちなくバスターの構えをする秀太。相手バッテリーに対して何の牽制にもなってないその構え・・・・。もういい。最初からちゃんと構えろ。スリーバントなんか出来る訳ないやろ!打って出るしかないけど、ゲッツーは駄目だぞ!と思ったら見逃し三振・・・・。ある意味いい仕事をしたよ・・・・。ダッグアウトに引き上げてくる秀太の顔が恐ろしいほどにこわばっている。TVカメラが残酷なまでに追いかけて、その表情を捉え続けていた。今期、もう秀太のこの顔をこのTVで見ることはあるまい・・・・。俺が監督なら即2軍行きだ。そしてもう若手を使う。この文章は秀太を馬鹿にしてるわけではない。気を悪くされたら申しわけないが、もう何年も同じことを繰り返して、それでも変わらぬ秀太の姿に怒りを通り越して、奇妙なおかしみすら感じられるようになってしまっただけだ。その後満塁にしたが今年のシーツの得意の1塁ファールフライでチェンジ。最後は球児が締めた。最後三振に取った球なんかいわゆるホームランボール。ど真ん中だったが、吉村のバットとボールは20cmくらい離れていた。どうなっとんねん!?8回裏の拙攻で流れが変わるかもとかな~んも関係ない。剛球が流れの悪さも嫌な予感も何もかもブッタ斬る。圧巻。それに思うけど球児が投げる時、中腰でボールを外して遊んだりするの無意味やと思うわ。普通の高め勝負でエエと思う。それか低めにボールの変化球を見せるだけで充分と思う。矢野は球数使い過ぎやわ。3球勝負でも大丈夫ちゃう?