お代官と越後屋日記 12第12話 パワハラ大魔王お代官の尾田川がそもそも四国に飛ばされたのは パワハラのせいであった。 『派遣社員は人にあらず』 派遣社員を小間使いのように使いまくり 時には大勢の面前で大声をだしてしかりつけ まるで風俗店で気に入らない女の子をチェンジするかのごとく 気に入らない派遣社員の首を切りまくった。 当然、派遣会社は抗議するのだが 「派遣会社はなんぼでもあるで」 と全く反省の色がない。 尾田川はそもそも派遣契約というものを理解していなかった。 【3ヶ月更新】とは3ヶ月たって気に入らなければ 自由に契約を解除し新しい派遣社員を採用できると思っていた。 「私の言うことが聞けなければ、次の更新はないよ」 「このままじゃ、あんた首やで」 今の時代には生きていけない管理者であった。 そんな素養を持った尾田川が元の部下である越後屋と組めば どのような状況に陥るかは火を見るより明らかであった。 最初のターゲットはやはり派遣社員であった。 |