ahamoはなぜ大幅値上げを避けたのか 月額825円安くなる条件と3段階制の狙い
NTTドコモが12月1日に実施する料金改定で、オンライン専用プラン「ahamo」の仕組みが大きく変わります。キャンペーンで提供していた40GBを基本容量として定常化し、月額料金を2,970円から3,135円へ引き上げるとともに、データ使用量に応じた3段階制を導入します。基本料金は165円の値上げですが、すべての利用者の負担が同じように増えるわけではありません。現在「ahamo大盛り」を利用している人は、月間のデータ使用量によって、改定後の料金が825円安くなるケースもあります。ドコモが目指しているのは、値上げによる収入の確保だけではないようです。新規契約を獲得する主力プランとしてahamoの競争力を保ちながら、データ利用の拡大や上位プランへの移行につなげる狙いが見えてきます。料金の変更点と、安くなる条件、その背景にある戦略を整理します。全56プランの値上げとahamoの変更今回の料金改定では、新規受付を終了したものを含む全56プランが値上げの対象になります。値上げ幅はプランによって異なり、小さいものでは110円、大きいものでは550円です。過去に契約したプランを使い続けている人にも影響する改定です。対象プラン現在からの月額料金の変化irumo 0.5GB/はじめてスマホプラン現在より110円値上げeximo/5Gギガホなど現在より550円値上げahamoの基本料金2,970円→3,135円(165円値上げ)ドコモ MAX/ドコモ mini現在の料金を据え置きデータ容量無制限の「ドコモ MAX」と、小容量プランの「ドコモ mini」は料金を据え置く方針です。ただし、ドコモ miniについては、家族割引を強化した「ドコモ mini2」の新設に伴い、新規受付を終了します。この中で、料金の仕組みまで大きく変わるのがahamoです。基本容量を40GBにしたうえで、使用量に応じて月額料金が変わる段階制へ移行します。これに伴い、データ容量を80GB追加するオプション「ahamo大盛り」は廃止されます。基本料金の引き上げと、容量を追加する仕組みの変更が同時に行われるため、改定の影響は普段のデータ使用量によって異なります。現在の契約内容と月額料金だけでなく、実際に毎月どの程度のデータを使っているかが、負担の増減を判断するポイントになります。\こちらのバナーをタップしてログイン → 店舗お申し込みでも👌/楽天モバイルキャンペーンにエントリー!20GBから40GBへ増えてきた基本容量ahamoは2021年、月額2,970円で20GBを使えるオンライン専用プランとして登場しました。その後、利用者のデータ使用量が増えたことを受け、2024年10月には料金を据え置いたまま、基本容量を30GBへ増やしています。さらに8月からは、お試しキャンペーンとして10GBを自動的に追加し、40GBを使える形で提供していました。40GBはキャンペーンによる一時的な容量でしたが、導入当初と比べると、同じ月額2,970円で使えるデータ容量が2倍になっていたことになります。時期・区分データ容量基本月額料金2021年の導入時20GB2,970円2024年10月から30GB2,970円現在のキャンペーン適用中40GB(基本30GB+特典10GB)2,970円12月1日の改定後40GBを基本容量として定常化3,135円(現在より165円増)今回の改定では、この40GBを正式な基本容量にします。月額料金は3,135円となり、2021年の導入以来続いてきた2,970円から165円上がります。ここで区別しておきたいのは、通常の基本容量と、キャンペーン適用中の容量です。従来の基本容量は30GBで、キャンペーンによって40GBになっていました。改定後は、40GBが継続的に提供される基本容量になります。今回の変更は「基本容量が40GBになって165円上がる」と整理できます。ただし、すでにキャンペーンで40GBを使っている人にとっては、使える容量を維持したまま月額料金が上がる形です。\こちらのバナーをタップしてログイン → 店舗お申し込みでも👌/楽天モバイルキャンペーンにエントリー!通信量の増加と設備投資が改定の背景基本容量を増やしてきた背景には、データ使用量の継続的な増加があります。ドコモが説明する利用者のデータ使用量の伸びは、年間で約2割です。ネットワーク本部長を務める常務執行役員の引馬章裕氏は、2025年4月を起点にすると、1年後にはデータ使用量が約1.2倍になったと説明しています。この伸びは全国でも主要都府県でも同程度で、特定の地域に限った動きではないとしています。データ使用量が増える一方で、プランの容量が変わらなければ、上限に達する利用者も増えていきます。容量を気にしながら通信を控える場面が多くなれば、サービスへの満足度にも影響しかねません。ahamoの増量は、こうした利用実態の変化に対応するものでした。ただし、容量を増やし続けるには、通信を支えるネットワークへの投資も必要です。物価や人件費が上昇する中、ドコモは設備投資を積み増しており、その費用をどのように回収するかが課題になっていました。代表取締役副社長の齋藤武氏は、今後、AI利用の急速な拡大によって通信需要がさらに増える可能性を示しています。加えて、次世代通信規格である6Gに向けた投資も徐々に増えていく見通しです。これまで代表取締役社長の前田義晃氏が決算説明会などで示唆してきた値上げを、今回、具体的な料金改定として実施することになります。現在のコスト上昇への対応に加え、将来の通信需要を支える投資の確保も背景にあります。\こちらのバナーをタップしてログイン → 店舗お申し込みでも👌/楽天モバイルキャンペーンにエントリー!165円の値上げに抑えて競争力を維持コストが増えているとはいえ、すべてのプランを同じ金額だけ値上げするわけではありません。550円上がる過去の大容量プランと比べると、ahamoの基本料金の上昇幅は165円に抑えられています。ドコモは、増えたコストをそのまま各プランの料金に転嫁するのではなく、プランごとの位置付けなどを総合的に考えて値上げ幅を決める姿勢です。齋藤氏も、ahamoは165円値上げした後も、一定の競争力を維持できるとの考えを示しています。競合する35GB前後のプランには、ahamoより料金が高いものや、各種割引の適用を前提にしたものがあります。家族での契約や光回線とのセット契約がなくても利用しやすい料金は、ahamoの強みの一つです。その強みを大きく損なわない範囲で料金を引き上げることが、今回の改定では重視されたと考えられます。値上げ後の月額3,135円という設定には、コストを回収したい事情と、他社との競争力を保ちたい事情の両方が表れています。あわせて、対象のサブスクリプション型コンテンツサービスを契約するとdポイントが付与される「爆上げセレクション」の還元率も、10~25%へ戻します。データ容量と基本料金に加え、コンテンツ利用に関わる特典も改定の一部になっています。\こちらのバナーをタップしてログイン → 店舗お申し込みでも👌/楽天モバイルキャンペーンにエントリー!新料金は40GBと60GBを境にした3段階制改定後のahamoでは、その月に使ったデータ量に応じて、3段階の月額料金が適用されます。現在の基本プラン、またはahamo大盛りを利用している場合と比較すると、次のようになります。現在の容量は、キャンペーン適用中の基本プラン40GB、大盛り利用時120GBを前提としています。大盛りの月額4,950円は、基本料金とオプション料金を合わせた金額です。改定後の月間データ使用量比較する現在の契約・月額改定後の月額現在との差額40GB以下基本プラン:2,970円3,135円165円増40GB超~60GB以下大盛り利用:4,950円4,125円825円減60GB超~120GB以下大盛り利用:4,950円5,115円165円増40GBを超えると990円上がり、60GBを超えると、さらに990円上がる仕組みです。料金の境目は、次のように整理できます。40GBちょうどなら、第1段階の月額3,135円。40GBを超えて60GBちょうどまでなら、第2段階の月額4,125円。60GBを超えて120GB以下なら、第3段階の月額5,115円。楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」などと同様に、使用量に応じて料金が変わる方式です。利用者が必要な容量をあらかじめ選ぶのではなく、実際の使用量によって料金段階が決まります。この変更によって、基本容量を超えるたびにデータを追加する手続きが不要になります。従来のように、使う量を予想して大盛りオプションを申し込む必要もなくなります。一方で、料金が自動的に上がる仕組みに不安を感じる人もいるでしょう。そのため、上限を設定できる機能も用意されます。40GBを上限に設定し、それを超える料金段階へ進まないように利用することも可能です。追加手続きを減らしたい人にも、月額料金を抑えて使いたい人にも対応できる点が、新しい料金体系の特徴です。段階制の利便性を使うか、40GBを上限として管理するかで、利用の仕方を選べる形になります。\こちらのバナーをタップしてログイン → 店舗お申し込みでも👌/楽天モバイルキャンペーンにエントリー!月40GB超~60GB以下なら825円安くなるケース今回の改定で注目したいのが、従来の基本プランと大盛りの間に、新しい料金段階が設けられたことです。キャンペーン適用中のahamoでは、基本プランで40GB、大盛りを付けると120GBを使えます。ただし、その中間となる容量のプランはありません。月50GBや60GB程度を使いたい人にとっては、大盛りでは容量が余りやすい状況でした。基本容量に1GBずつ追加する方法もありますが、追加が重なると料金が高くなるという声がありました。必要な容量が40GBを少し超える人には、基本プランと大盛りの差が大きかったといえます。改定後は、40GB超~60GB以下の月額4,125円という段階が、この間を埋めます。正式に「中盛り」という名称が付くわけではありませんが、料金体系としては中間の選択肢が生まれることになります。825円安くなるのは、現在ahamo大盛りを利用していて、改定後の月間使用量が40GB超~60GB以下に収まる場合です。現在の月額4,950円に対し、改定後は月額4,125円になります。月50GB程度の利用のために大盛りを付けている人などは、負担が軽くなる可能性があります。ただし、大盛りの利用者全員が安くなるわけではありません。60GBを超えて120GB以下を使う場合は月額5,115円となり、現在の大盛り料金より165円高くなります。また、現在の基本料金2,970円と改定後の40GB以下の料金を比べると、こちらも165円の値上げです。大盛りで使える120GBという容量だけを見るのではなく、毎月の実際の使用量を確認することが大切です。特に40GBを超えて使っている人は、60GB以内に収まるかどうかで、今回の改定による負担の増減が分かれます。\こちらのバナーをタップしてログイン → 店舗お申し込みでも👌/楽天モバイルキャンペーンにエントリー!使用量が変わる月もオプションの付け外しが不要段階制のメリットは、月50GBや60GB程度を使う人だけに限りません。月ごとのデータ使用量に大きな差がある人も、使い勝手の変化を感じやすいでしょう。例えば、普段は動画をあまり見ず、月20GB程度で収まっていても、出張中にテザリングを多く使い、その月だけ100GB程度になるケースです。従来は、使用量が増える月を見込んで大盛りを付けたり、その後に外したりする判断が必要でした。改定後は、上限設定をせずに利用する場合、20GB程度の月は月額3,135円、100GB程度の月は月額5,115円となります。翌月の利用状況を予想して、オプションの有無を調整する手間が減ります。また、データを多く使うつもりで大盛りを付けても、実際には50GB程度に収まることもあるでしょう。新しい仕組みでは、その月の使用量が40GB超~60GB以下なら、月額4,125円の段階になります。月間使用量の例現在の契約例・月額改定後の月額差額20GB程度基本プラン:2,970円3,135円165円増50GB程度大盛り利用:4,950円4,125円825円減100GB程度大盛り利用:4,950円5,115円165円増この比較は、現在は表に示した契約で利用し、改定後は上限設定をせずに同じ程度のデータを使う場合の例です。利用者にとっては、容量を追加する手続きと、どの容量を選ぶべきかという判断の負担が小さくなります。一方、料金は実際の使用量に連動するため、費用を一定の範囲に抑えたい場合は、上限設定も含めた使い方を考える必要があります。\こちらのバナーをタップしてログイン → 店舗お申し込みでも👌/楽天モバイルキャンペーンにエントリー!新規契約の半数超を占めるahamoの重要性ドコモがahamoの大幅な値上げを避けた背景には、新規契約を獲得するうえでの重要性があります。ahamoは当初、若者向けのオンライン専用プランとして登場しました。しかし、料金体系のシンプルさが支持され、利用者層は多様化しています。家族で複数回線を契約したり、光回線をまとめたりしなくても利用しやすいことから、ドコモを選ぶ際の入り口になっています。ドコモの新規契約者に占めるahamoの割合は、半数を超えています。番号を引き継いで携帯会社を乗り換えるMNPでも、契約の純増への転換を支えた原動力がahamoでした。この状況では、ahamoは一部の利用者に向けた補完的なプランにとどまりません。ドコモの顧客基盤を広げる主力プランとしての役割を担っています。通信契約を土台として、さらにさまざまなサービスを提供していくためにも、利用者数の拡大は重要です。新規契約を集めやすいahamoの競争力を維持することは、その後のサービス展開を支えることにもつながります。大きく値上げして他社に対する魅力を弱めれば、この入り口を狭めるおそれがあります。値上げ幅を165円に抑えた判断には、契約当たりの収入だけでなく、今後も利用者を増やせるかという視点が含まれていると考えられます。\こちらのバナーをタップしてログイン → 店舗お申し込みでも👌/楽天モバイルキャンペーンにエントリー!段階制で利便性と収益拡大を両立新しい段階制は、利用者の手間を減らすだけでなく、ドコモが収益を伸ばす機会にもなります。40GBを超えて使う利用者が増えれば、その分、上の料金段階を利用する人も増えるためです。30GBから40GBへ増量したお試しキャンペーンでは、それまで30GBの手前で利用を控えていた層のかなりの割合が、30GBを超えて通信するようになったとしています。上限を意識して抑えていた利用が、容量の拡大によって増えたとみられます。ただし、この結果だけで、有料の段階制でも同じように利用が増えるとはいえません。キャンペーンは料金据え置きの増量でしたが、改定後は40GBを超えると月額料金が上がるからです。それでも、容量追加の手続きを省き、必要なときにそのまま通信を続けやすくすることは、利用拡大につながる可能性があります。基本容量を超えることに手間を感じていた人が、料金に納得して多く使うようになれば、ドコモの収益も増えます。通信事業で使われるARPUは、1ユーザー当たりの平均収入を示す指標です。今回の段階制は、基本料金の値上げに加え、データ使用量の増加を通じてARPUを高める機会を設けたものとも捉えられます。\こちらのバナーをタップしてログイン → 店舗お申し込みでも👌/楽天モバイルキャンペーンにエントリー!ドコモ MAXへの移行を促すアップセル戦略ドコモの戦略には、ahamoの中でデータ利用を増やしてもらうことに加え、上位プランへの移行を促す狙いもあります。まずはahamoの分かりやすい料金で利用者を獲得し、その中から、さらに多くのデータを使う人や、コンテンツサービスとの組み合わせに魅力を感じる人に、ドコモ MAXなどを選んでもらう流れです。このように、利用者のニーズに応じて上位の商品やサービスへの移行を促す手法を「アップセル」と呼びます。改定後のahamoは、60GBを超えると月額5,115円になります。この段階まで上がると、ドコモ MAXの割引適用後の料金との差は縮まります。割引の適用状況などによって比較は変わりますが、データを多く使う人にとっては、ahamoを継続するか、無制限のドコモ MAXへ移るかを考えるきっかけになります。コンテンツサービスがセットになることに価値を感じる人も、上位プランを検討しやすくなるでしょう。すでに、ahamoからドコモ MAXへ移る利用者は相当数いるとしています。こうした移行もあり、ドコモ MAXは9月24日時点で465万契約を突破しました。年度内の目標として掲げる500万契約に近づいています。ahamoの料金の分かりやすさを入り口に、新しい利用者を獲得する。段階制によって、データの利用実態に応じた収入を得る。さらに大容量や付帯サービスを求める人に、ドコモ MAXなどの上位プランを提案する。今回の改定によって、利用者の獲得からデータ利用の拡大、上位プランへの移行へとつなげる流れが整えられたといえます。\こちらのバナーをタップしてログイン → 店舗お申し込みでも👌/楽天モバイルキャンペーンにエントリー!ネットワーク改善の途上でも料金の競争力を重視料金体系が整う一方で、ドコモにはネットワーク品質を改善する課題も残っています。顧客基盤の強化と並ぶ重要な取り組みですが、会社側も改善はまだ道半ばと認めています。今回の値上げについても、ネットワークの問題が解消したため料金を上げられる、という認識ではないとしています。設備投資を続ける必要がある一方で、利用者に十分な品質改善を実感してもらうことも引き続き求められます。その状況で、新規契約の半数超を担うahamoを大幅に値上げすれば、契約を獲得する力を弱めるおそれがあります。ドコモとしては、料金面の魅力を維持しながら利用者を増やし、通信量の拡大や上位プランへの移行によって収益を伸ばしたいところでしょう。今回の改定では、40GB以下と60GB超~120GB以下の利用では、従来の対応する料金から165円上がります。一方、現在大盛りを利用しながら40GB超~60GB以下に収まっている人は、825円安くなる可能性があります。利用者の手続き負担を減らす変化も含め、値上げだけでは捉えきれない内容です。判断の出発点は、毎月のデータ使用量と、40GB・60GBの料金の境目を確認することです。どちらを超える月が多いのかを把握すると、今回の改定が負担増になるのか、使いやすさや料金面の改善につながるのかを判断しやすくなります。ahamoを使い続けるか、上位プランも検討するかは、実際の使用量に加え、上限設定の使い方や、ドコモ MAXで適用できる割引、付帯サービスの必要性も踏まえて考えたいところです。\こちらのバナーをタップしてログイン → 店舗お申し込みでも👌/※ バナーをクリック後、楽天アカウントでログインすると、楽天モバイル期間限定特別キャンペーンページが表示されます楽天モバイルに申し込む