マウンテン 『勝利への登攀(Climbing!)』
古典的ハードロック・バンドのバンド第一作 クリームのプロデュースを担い成功を収めたプロデューサーのフェリックス・パパラルディは、1969年、レスリー・ウェスト(ギター、ヴォーカル)の初ソロ作のプロデュースを担当した。『マウンテン』という表題のこのアルバム制作はそのままバンドへと発展し、先駆的ハードロック・バンド、マウンテンが誕生することになった。 上記のウェスト盤で、パパラルディはプロデュースだけでなく、ベースなどの演奏も担当しており、彼自身、メンバーとして参加した。同じくそのレコーディングに参加していたN・D・スマート(ドラムス)、スティーヴ・ナイト(キーボード)が加わり、バンドとしてのマウンテンができあがったという経緯である(なお、ドラマーはデビュー盤までにコーキー・レイングに交代している)。 こうして1970年に発表されたファースト盤が、『勝利への登攀(Climbing!)』であった。ウェストとパパラルディの双方がヴォーカルを担当し(前者は1, 3, 4, 5, 8, 9、後者は2, 4, 5, 7, 9)、ナイトはハモンドオルガン(2, 3, 4, 5)やメロトロン(2, 9)などを演奏している。パパラルディのプロデュースの実力もあり、しっかりと作り込まれたアルバムに仕上がっており、シングル曲となった1.「ミシシッピー・クイーン」も全米ビルボードでチャートアクションを起こす(最高位21位)など成功を収めた。 注目の曲をいくつか見ておきたい。上記の1.「ミシシッピー・クイーン」はシンプルながらエッジの利いた演奏で、その演奏にヴォーカルとギターがピタリとはまっている。印象的なリフが特徴の3.「君がすべて」は、これぞ初期のハードロックといった曲調がいい。5.「ヤスガーの農場」はパパラルディのヴォーカルがなかなかよく、第2弾シングルとしてもリリースされた。 6.「友達のために」は、唯一のインスト曲。ハードな曲やややキャッチーな演奏もある中で、ドラムとベースを外したこういう変化球的な曲が織り込まれているのも、本盤のいいところだと思う(ちなみに、同じ流れの中でパパラルディがヴォーカルをとる7.「支配者」も異色の楽曲となっている)。8.「虹に坐って」は、上記の1.や3.と並ぶ本盤のハイライトの一つ。ベースとドラムの利いた演奏にヴォーカルやギターがしっかりと絡んでいる。アルバム末尾の9.「バンドの少年」は、哀愁漂うギターとヴォーカルで、名曲度という意味では本盤随一と言えるかもしれない。[収録曲] *( )内は邦訳タイトル1. Mississippi Queen(ミシシッピー・クイーン)2. Theme for an Imaginary Western(想像されたウエスタンのテーマ)3. Never in My Life(君がすべて)4. Silver Paper(銀色の紙)5. For Yasgur's Farm(ヤスガーの農場)6. To My Friend(友達のために)7. The Laird(支配者)8. Sittin' on a Rainbow(虹に坐って)9. Boys in the Band(バンドの少年)10. For Yasgur's Farm (Live) (ヤスガーの農場(ライヴ))[リマスターCDのボーナストラック]1970年リリース。 【国内盤CD】【新品】マウンテン / 勝利への登攀 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓