ジョー・ウォルシュ 『ジョー・ウォルシュ・セカンド(The Smoker You Drink, the Player You Get)』
バーンストームからソロへと思いきや実質的なバンド作品 ジェームズ・ギャングを離れたジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)は、ケニー・パサレリ(ベース)、ジョー・ヴィターレ(ドラムス)と3ピースのバンド、バーンストームを結成し、1972年に『バーンストーム』を発表した。続く作品となった翌1973年の本盤『ジョー・ウォルシュ・セカンド(The Smoker You Drink, the Player You Get)』では、名義がジョー・ウォルシュ個人になっている(しかも邦題に至っては、彼の名で“セカンド”となっている)ものの、実際にはバーストームによる演奏で、ロック・グレイス(キーボード)が4人目のメンバーとして追加されている。個人名義ながらバンドの作品になっていることは、裏ジャケでメンバー4人の顔が並んでいるところからも確認できる。名義はレコード会社の事情だったのだろうが、結局はこのバンドとしての活動が途絶える原因にもなったようだ。 さて、本盤は、米ビルボード6位、カナダのチャートでは2位というヒットとなった。この商業的な成功は偶然ではなく、中身の伴ったものであったことは、本盤に収められた楽曲を聴けばよくわかる。全体としては、ブルース、ブルースロックの影響が前作よりも濃いように見受けられるが、バンドとしての演奏力の高さ、奥行きを持たせたサウンド作りの巧さは確かに延長線上にあると言えそうである。 筆者的に注目と思う曲をいくつか挙げておきたい。1.「ロッキー・マウンテン・ウェイ」は、シングルとして全米ビルボードで23位、キャッシュボックスで11位となった。練られた音作りでブルースロックを演っているといった感じのナンバーで、ギターも存分に楽しめる。ちなみに、ロッキー山脈がテーマになっているが、当時のウォルシュの住まいがコロラド州で、そこから見える山に感激したと本人が語っている。3.「狼(ウルフ)」は気だるい雰囲気のナンバーでありながら、広がりと奥行きを存分に感じさせる演奏が印象的。4.「真夜中のムード(ミッドナイト・ムーディーズ)」はグレイスのペンによるナンバーで、寂し気でスリリングさが個人的には気に入っているインスト曲。ヴィターレのフルートが物悲しさをうまく演出している。 さらにあと2曲ほど触れておきたい。6.「メドウズ」は、堂々とした演奏が印象的な楽曲で、こちらもシングルとしてカットされた。ライヴでオープニング曲となったのも頷ける好曲である。8.「デイズ・ゴーン・バイ」は、ヴィターレの楽曲で、ヴォーカルも彼が担当している。個人的には、この憂いのあるメロディと演奏が気に入っている。このように、ジョー・ウォルシュの個人名義盤ではあるものの、バーンストームというバンドの作品として、完成度の高い好作であると言えるように思う。[収録曲]1. Rocky Mountain Way2. Bookends3. Wolf4. Midnight Moodies 5. Happy Ways6. Meadows7. Dreams8. Days Gone By9. Daydream (Prayer)1973年リリース。 ジョー・ウォルシュ・セカンド [ ジョー・ウォルシュ ] [枚数限定][限定盤]ジョー・ウォルシュ・セカンド/ジョー・ウォルシュ[CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援いただける場合は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓