フリートウッド・マック 『英吉利の薔薇(English Rose)』
編集盤ながら初期フリートウッド・マックを代表する1枚 かつて、同じアーティストの作品であっても、英国と米国の間でリリース内容が違うということはよくあった。ビートルズやローリング・ストーンズなんかでもよく耳にする“米盤(US盤)”とか“英盤(UK盤)”というやつである。その違いの中には、同じ表題のアルバムの内容が違うこともあれば、ある盤は一方でリリースされず、そのリリースされなかった内容は別な風に組み替えられてもう一方でリリースされるなどというケースもあった。 フリートウッド・マックの本盤『英吉利の薔薇(English Rose)』は、セカンド作の『ミスター・ワンダフル』(1969年)がリリースされなかったアメリカ向けに編まれた(それに準じて日本でもリリースされた)ものである。とはいえ、このバンドの初期の作品として広く聴かれているものはというと、このアルバムということが多いのではないだろうか。そして、実際、この盤はそうなるに相応しい内容充実のアルバムに仕上がっている。 収録曲の内訳は、上記の『ミスター~』から6曲(1., 3., 5., 6., 8., 11.)。シングル・リリース(B面含む)されたアルバム未収録曲が3曲(2., 7., 12.)、未発表曲が1曲(5.)、そして、次作として準備されていた『ゼン・プレイ・オン』(UK盤)のナンバーが2曲(9., 10.)である。また、本盤が出た後、イギリスではコンピ盤『聖なる鳥(The Pious Bird of Good Omen)』が発売されたため、そちらとの曲の重複も見られる。 『ミスター~』収録曲の中で突出しているのは、1.「ストップ・メッシン・アラウンド(モタモタするな)」、そしてインスト演奏の5.「夕暮ブギー」。個人的に、フリートウッド・マック最初期のブルースロック・ナンバーは、いつ何度聴いてもリピート必至だったりする。 本盤で聴き逃がせないのは、シングル曲の7.「ブラック・マジック・ウーマン」と12.「アルバトロス(あほうどり)」。前者は、この数年後にサンタナが取り上げてヒットさせたことでも知られる名曲である。後者は、従来の演奏とは一線を画すまったりムードのナンバー。他に個人的な好みとしては、上記12.のB面だった2.「ジグソウ・パズル・ブルース」、さらに10.「ウィズアウト・ユー」があり、どちらもダニー・カーワンによる楽曲である。[収録曲]1. Stop Messin' Round2. Jigsaw Puzzle Blues3. Doctor Brown4. Something Inside of Me5. Evenin' Boogie6. Love That Burns7. Black Magic Woman8. I've Lost My Baby9. One Sunny Day10. Without You11. Coming Home12. Albatross1969年リリース。 【国内盤CD】【新品】フリートウッド・マック / 英吉利の薔薇 【国内盤CD】【新品】フリートウッド・マック / 英吉利の薔薇 下記ランキングに参加しています。 応援くださる方は、“ぽちっと”お願いします! ↓ ↓