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音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2010.02.27
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テーマ:Jazz(2017)
カテゴリ:ジャズ

こってり系オルガン盤(その1)~王道オルガン・ジャズとして二重丸の推奨盤


 ジミー・スミス(Jimmy Smith)は、1925年、米国ペンシルバニア出身のジャズ・オルガン奏者である。“Incredible”(信じられない、驚異の)というニックネームを持ち、ジャズ・オルガンの開拓者であり第一人者だったが、2005年に亡くなっている。当初はピアノ奏者をしていたそうだが、1953年にハモンド・オルガンに転向し、50年代後半にはブルーノートから、その後60年代に入ってからは活躍の場をヴァーヴに移し、リーダー作・ヒット作を次々と発表した。亡くなった年(2005年)には、米国で名誉あるジャズ・ミュージシャンに贈られるNEAジャズ・マスターをケニー・バレルらとともに受賞している。

 以前、『ミッドナイト・スペシャル』という盤を取り上げたが、こちらの方は抑制の利いた演奏という特徴のものであった。つまり、オルガン・ジャズとしては、必ずしも王道ではない盤だったわけである。それに対し、今回の『クレイジー・ベイビー(Crazy! Baby)』は、『ミッドナイト~』とほぼ同時期(録音日で言えば、『クレイジー・ベイビー』の方が4カ月ほど前なだけ)であるものの、その中身はずいぶんと異なる。ひとことで表現すれば、本盤の方は、いかにも“こってり系”な、これこそオルガン・ジャズと言っていい王道を行く盤である。

 とにかくファンキーで、アーシーで、ねっとりしていて、こってりした演奏が楽しめる。これこそジャズ・オルガンとでも言うべき演奏を堪能できる盤に仕上がった最大の理由は、オルガン(ジミー・スミス)、ギター(クェンティン・ウォーレン)、ドラム(ドナルド・ベイリー)の3人だけというシンプルな構成にある。ギターについては、ケニー・バレルのようなギタリストではなく、当時19歳の新人だったクェンティン・ウォーレンを起用したのも正解だった。このトリオ構成のおかげで、主役としてのオルガンの立場がより明確化されている。つまりは、“オルガンをしっかり聴かせる”ことにはっきりと主眼を置いたメンバー構成ということだ。

 ジミー・スミスの特徴の一つは、ジャズはジャズという高尚さを感じさせず、ポップスとジャズの垣根を取り払ったような部分にもあるのだと思う。けれども、本盤にはジャズ界の有名曲も多く収録されており、他のジャズ・ミュージシャンの演奏と聴き比べてみるのも興味深い。3.「チュニジアの夜」は、アート・ブレイキーのアルバム(『チュニジアの夜』、ちなみに同一名のアルバムが2種存在する)のタイトルにもなったディジー・ガレスピーの曲。5.「マック・ザ・ナイフ」は、ここでは題名違いで表記されているが、実際には、ソニー・ロリンズが『サキソフォン・コロッサス』で取り上げた「モリタート」と同一曲である(なお、ロリンズ絡みという点では、4.もソニー・ロリンズの曲だ)。6.「ホワッツ・ニュー」も、有名ジャズ奏者たちが繰り返し取り上げているナンバーで、最近紹介したアルバムの中ではジャッキー・マクリーンの『スイング・スワング・スインギング』でも演奏されている。付け加えれば、マクリーンのこのアルバムは、本作『クレイジー・ベイビー』と同じくブルーノート4000番台のもので、本盤からほんの2カ月余り前に録音されたものである。ブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンという一人の人物のもとで、ほぼ同時期に、異なる個性を持った異なる楽器の奏者が同一曲を演奏して、いかに異なる曲に仕上がったのかを聴き比べてみるのもいいかもしれない。

 ともあれ、いかにもジミー・スミスというアルバムをお探しの方には、最初に推薦したい1枚である。上で触れたように、ジャズ・ファンが聴いても、有名曲がオルガン・ジャズの演奏にどう化けるのかが楽しめるし、そうではなく黒人ソウル、ファンキーといったタームで非ジャズのジャンルからさかのぼって聴きたい向きにも推奨できる盤だと思う。



[収録曲]

1. When Johnny Comes
2. Makin’ Whoopee
3. A Night In Tunisia
4. Sonnymoon For Two
5. Mack The Knife
6. What’s New
7. Alfredo


録音: 1960年1月4日

Jimmy Smith (org)
Quentin Warren (g)
Donald Bailey (ds)

Blue Note 4030




 
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Last updated  2016.02.04 22:00:04
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