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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2010年07月02日
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ネオ・クラシカル・メタルなインスト・ナンバーの衝撃 ~その1~


 1980年代、ネオ・クラシカル・メタルと呼ばれ、クラシック音楽の要素をHR/HM界に持ち込んだイングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie J. Malmsteen)のソロ第1作の冒頭のナンバーがこの「ブラック・スター」。イングヴェイは、スウェーデンのストックホルムの貴族家系の出身で、わがまま放題な少年時代を過ごした後、渡米。スティーラーズ、アルカトラスというバンドに在籍して名を上げた後、1984年のソロ・デビューとなった(イングヴェイの“俺様ぶり”については、こちらの過去記事を参照)。

 イングヴェイという革新的で野心的なギター・プレーヤーのソロ・デビュー作の1曲目に相応しく、静かにそして抒情的に曲は始まる。曲が少し進むと次第にギターの音の厚みが増していき、抒情性をたたえたままのメロディと印象的なギター・ハーモニーが続く。加えて、得意の高速フレーズが随所に挟み込まれる。HR/HM系のギター・インスト曲でゆったりしたテンポの曲を間延びさせずにこれだけ聴かせるギタリストはそう多くない。この曲は、イングヴェイという人の才能とセンスが抜きんでていることの証明であったとすら言っていいのかもしれない。

 ではそのセンスと見事なまでのギター演奏力はどこで培われたのか。上で触れたわがままな少年時代、イングヴェイは不登校気味になり、家にこもってひたすらギターを弾いていたという。しまいには学校での問題行動も起こすようになり、15歳で退学、その後はギター修理の仕事をしていたと言われるが、どうやらこの頃も自宅の地下室でひたすらギターの練習に明け暮れていたらしい。

 自宅にこもってもくもくとギターに励む少年。もしかすると、イングヴェイは友達もあまりおらず、あえて言えばギターが友達というような暗い少年だったのかもしれない。しかしそのマニアックな鍛錬は類まれな才能に磨きをかけ、ロック・ギターの世界に新風をもたらす源泉となったのだろう。アルカトラスでその名が知られるようになっていたとはいえ、ソロ作第1弾の1曲目でこれだけのパフォーマンスを見せたことは、その当時リアルタイムではもちろん、いまから過去を振り返ってみても、聴き手に衝撃を与えるものだったと思う。


[収録アルバム]
Yngwie J. Malmsteen's Rising Force (1984年)


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Last updated  2010年07月04日 06時31分54秒
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