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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2011年01月10日
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“つぶやきロッカー”ルーの代表作の一つ


 ルー・リード(Lou Reed)は、1942年、ニューヨークはブルックリン生まれのロック・アーティスト。1965年の結成から1970年の脱退までヴェルヴェット・アンダーグラウンドの主要メンバーとして活動し、脱退後はソロ・アーティストに転向。以降、1996年にはロックの殿堂入りを果たし、現在に至るまで根強い人気を誇るロッカーである。1989年発表の本盤『ニューヨーク(New York)』はそんな彼の代表作の一つとしてよく名が挙げられるアルバムである。

 ルー・リードの大きな特徴と言えば、つぶやくようなヴォーカル。平たく言ってしまえば、“歌う”よりも“語る”という感じで、初めて聴くと詩の朗読か、はたまた、悪く言う人の言葉を借りれば、“お経”のような響きすらする。“つぶやく”と言えば、一昔前なら“つぶやきシロー”、今時ならツイッターを思い浮かべる人もいるかもしれない。ルー・リードは、これらいずれとも決定的に違う。前二者に共通するのはただ何かひとこと短く言い放つということである。その一言が人々に受け入れるか否かという、いわば一発芸である。これに対し、ルー・リードの作品は、練られ考え込まれた一言一言のつぶやきが発せられ、それらがつながり、一つのストーリーとなり、結果、大きな語りを構成する。つまり、ルー・リードというアーティストは詩人であり、偉大な語り部ということができる。実際、『ニューヨーク』には、“1冊の本もしくは1編の映画のように58分(14曲)で聴かれることを意図したもの”との注意書きがわざわざなされている。

 上記のように“語り”の要素が強いということは、それだけ詞の内容が表わすメッセージへの比重が高くなるということでもある。つまり、聴き手がその語りを理解し、そこに入り込むには相応の時間がかかる。言い換えれば、ルー・リードの音楽は、聴いてすぐに好きになるタイプの音楽というのではなく、私たち非英語圏のリスナーにとってはなおさらそうである。正直、この人の詞は文学的な表現も多く、個人的には、辞書を片手に理解に難儀するが、その意味するところを知って“なるほど”ということが多い。ひとたびその語りの世界に入り込んでしまうと熱心なファンになってしまって抜け出せなくなる人が多いという。ルー・リードが熱心なファン層を抱えている理由は、きっとこの詩的世界にあるのだろう。

 ソロだけを見ても既に40年という長いキャリアを持つルー・リードだが、その40年の中でも『ニューヨーク』は、彼の代表作として挙げられることが多い。かつての退廃的雰囲気はだいぶ引っこんでいるが、その分、ストレートなロック色が強いため、彼の作品の中では比較的とっつきやすい方だと思う。収録曲はいずれもニューヨークという街の断章で、ジャーナリスティックな批判的視線を投げかけている。上のライナーの文面にあるように、全編通して聴くべきものではあろうが、詞が印象的なのは、1.「ロミオ・ハド・ジュリエット」、9.「シック・オブ・ユー」、10.「ホールド・オン」(ただし歌詞はすべて消化しきってはいないので、今後別のお気に入りがでてくるかも)。曲調含め個人的に特にかっこいいと感じるのは、1.「ロミオ・ハド・ジュリエット」、3.「ダーティ・ブルヴァード」、5.「ゼア・イズ・ノー・タイム」、13.「ストローマン」といったところ。




[収録曲]

1. Romeo Had Juliette
2. Halloween Parade
3. Dirty Blvd.
4. Endless Cycle
5. There Is No Time
6. Last Great American Whale
7. Beginning of a Great Adventure
8. Busload of Faith
9. Sick of You
10. Hold On
11. Good Evening Mr. Waldheim
12. Xmas in February
13. Strawman
14. Dime Store Mystery

1989年リリース。




 
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an-dale@ Re[1]:420万アクセス御礼(12/05) Midge大佐さんへ ありがとうございます。…
Midge大佐@ Re:420万アクセス御礼(12/05) おお!すごいですね!! (コメントしてま…
an-dale@ Re[1]:ザ・バーズ 『ミスター・タンブリン・マン』(08/12) ひろしさんへ コメントありがとうござい…
ひろし@ Re:ザ・バーズ 『ミスター・タンブリン・マン』(08/12) まさに仰る通りで、バーズがロックに残し…
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