テーマ:洋楽(3495)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
2011年を振り返る(その1)~チャリティ音楽の偉大さを想起 2011年の年の瀬も迫ってきたところで、今年を振り返ってというような記事でも書こうかと思い立った。が、振り返ってみれば、結局は3月11日のあの震災に行き着いてしまう。筆者自身は、このブログでa~haのアルバムについていつものように書いたものを朝にアップし、その日の午後にあの地震に遭った(お陰でこのa~haの『遥かなる空と大地』は、変な意味で一生忘れられないアルバムとなってしまった)。 地震直後は自分自身も気が動転していたが、やがて落ち着くにつれて、音楽やスポーツなどの力を実感する場面があることに気付いた。音楽(特にロック)に関して言うと、“何か(誰か)の為に音楽を演る”というのは不純な動機であるという意見があり、これもよくわかる。けれども、今回の震災後の状況を見ていて、音楽を含めて広い意味での“芸能界”の威力を感じた。 そうした現象、というかそのパワーが認知されることになった原点の一つは、80年代、USA・フォー・アフリカ(U.S.A. for Africa)の名のもとに著名アーティストが集合したあの企画だったのではないかと思う。曲を書いたのはマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチー。クインシー・ジョーンズがプロデュースを引き受け、当時の有名アーティストの大共演へと発展した。“アフリカの為に”といいながら欧米でお祭り的に企画・販売(ヒット)するという構図は確かにどこか欺瞞的ではあるが、音楽を通じてこれだけ人々に訴えかけられることの凄さをものの見事に証明した企画でもあったように思う。 レイ・チャールズやマイケル・ジャクソンといった、既に鬼籍に入ったアーティストの参加も、四半世紀以上経った今となっては懐かしい。少しずつ短いフレーズを歌いまわす中で、何人かは極めて個性を発揮していた。筆者の印象にとりわけ強く残っているのは、ディオンヌ・ワーウィック(短い中で実力のほどを見事に発揮)、シンディ・ローパー(実力に裏打ちされた個性の強さが強烈な印象)であった。無論、マイケル・ジャクソンはごくごく自然にスーパースターの存在感を発揮しているし、レイ・チャールズの貫録ある歌いっぷりも見事。さらに印象的だったのは、スティーヴィー・ワンダーとブルース・スプリングスティーン(途中で二人の掛け合いの部分がある)である。どちらも歌の節回しの個性が濃く、なおかつふつう実現しないようなジャンル違いの取り合わせは、何とも印象に強く残った。 ともあれ、懐かしの「USA・フォー・アフリカ」で“音楽の力”を思い出してみていただきたい。 [収録盤] U.S.A. for Africa / We Are The World(シングル盤、1985年リリース) ![]() ウイ・アー・ザ・ワールド[DVD+CD]/USA・フォー・アフリカ[DVD]【返品種別A】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓ ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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