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いまどきの日本の言論の自由を考えつつ…(その2)
昨今の日本国内のマスコミや世論への危惧を述べつつ、30年ほど前のFGTH(フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド,Frankie Goes To Hollywood)の「トゥー・トライブス」を取り上げてみたが、その続編ということで、もう少しその話の続きにお付き合いいただきたい。 FGTHは、同じ時期、反戦歌として有名な「ウォー(War)」(元の邦題は「黒い戦争」)もカバーしていた。この曲は、1970年にヒットしたエドウィン・スターの反ヴェトナム戦争曲として知られるが、米国が対外関係で緊張してくると繰り返しいろんなところで取り上げられがちな曲で、FGTHの少し後には、米ロック界のボスことB・スプリングスティーンもシングル曲としてリリースしている。 ともあれ、FGTHによる「ウォー」をご覧いただきたい。映像は1985年のライヴから。 ついでと言ってはなんだが、せっかくなので、元のエドウィン・スター(Edwin Starr)と、B・スプリングスティーンによるカバーもご覧いただきたい。エドウィン・スターの方は1970年に全米1位のシングルとなった(映像は後世のTVショーのもの)、スプリングスティーンの方は1986年に全米8位を記録した(この時にシングル発売されたのはライヴ・テイクで、以下はそのシングルのビデオ)。 FGTHの場合は米ソ対立の中での英国というポジションだったので、こういうのが出しやすい部分もあったのかもしれない。でも、その米国の真っ只中(というかレーガン大統領にアメリカの象徴みたいに宣伝された)スプリングスティーンも同じことをやっているということは、やっぱりアメリカにもそういうことがある程度許容されやすい言論の自由みたいな雰囲気があったのだろうと想像する。 まとめ的に話を最初に戻すと、今の緊張感高まる東アジアで、日本でも、韓国でも、あるいは台湾あたりでもいいから、一方に肩入れした全体主義的な論調や、変なナショナリズム高揚の機運に対して、パロディでいいから茶々を入れてくれるバンドが登場してくれないだろうか。そして、もしそういうのが出てきたとき、TV局やラジオ局をはじめ、現代日本のマスコミ全般がそうしたものを許容し、流行となり得る余地があるのなら、まだ日本の言論の自由は大丈夫なのだろう。逆に、かつて忌野清志郎(参考記事(1) ・(2) )の時みたいなある種、アンダーグラウンド的な広がり方しかさせられないのなら、先行きを危惧すべきで、国民が声を上げて叫ばないと変えられないのかもしれない。 [収録アルバム] Frankie Goes To Hollywood / Welcome To The Pleasuredome (1984年) [参考過去記事リンク] いまどきの日本の言論の自由を考えつつ…(その1): FGTH 「トゥー・トライブス」 ↓こちらは2枚組のデラックス盤(通常エディションの輸入盤はもっと安価に入手可能ですが参考まで)↓ ![]() 【送料無料】ウェルカム・トゥ・ザ・プレジャードーム(デラックス・エディション) [ フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド ] ↓こちらはベスト盤(「トゥー・トライブス」、「ウォー」とも収録されています)↓ ![]() 【送料無料】【輸入盤】 Frankie Say Greatest [ Frankie Goes To Hollywood ] 下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓ ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013年03月25日 07時55分02秒
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